迷い犬 迷い人 大江戸いきもの双紙 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666182

作品紹介・あらすじ

旗本家から廃嫡され、気ままなその日暮らしを送っている椎名貫太郎。ある日、貫太郎は魚を盗んだ野良猫を追いかけているうちに珍しい唐犬"てちち"を拾うが、その直後、何者かに頭を殴られ、その犬を奪われてしまう。唐犬の抜け荷を追う隠密同心の口車に乗せられ、奪われた唐犬を捜す羽目になった貫太郎だったが…。なぜか生類に懐かれ、厄介事を引き寄せる椎名貫太郎の活躍を描く書き下ろし時代小説第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 旗本家から廃嫡された椎名貫太郎のお話三題です。

    飼い犬となった六郎太が登場したりしますが、必要と思われない犬猫に関する残酷な描写もありました。

  • 迷い猫、迷い犬探偵 江戸時代篇で面白かった
    今後、みゃぁみゃぁ言うおかみさんの尾張弁が伏線となる日が来るのか
    なーおみゃーさんよー、しっとりゃーすか

  • 総領息子の義務を捨て、家を捨てて女をとった今浪人が、家族といっしょにいるために動物など探し物承りますという札を掲げて商売を始めるお話。ペット探偵みたいな感じかな。ぜってー家に戻る気は、ない!という愛に生きる男がまぶしいです(笑)。

  • 『だいじの生類、いかようにもお探し申します』と看板を掲げて迷い犬や迷い猫を探す。

    尾張弁がなおらない魁傑な女房千帆と息子千吉。
    3人で暮らす長屋では主人公椎名貫太郎は武士の矜持など持たないおさんどんの日々。
    何より他に仕事はなかった。
    千帆には三行半を突きつけられる始末。
    だったが、子犬の行方を探し事件を解決するに従い、
    密偵などの知り合いも増えて、どうにか珍商売の運びとなる。

    こうして、新商売が軌道にのると夫婦仲もしっくりくるようにもなり、自身も取り戻す。
    が、相変わらず家庭第一のところは変わりがないようだ。

    微笑ましい家族の風景と、マイホームパパの様相の主人公がナイスな設定で、楽しい新シリーズ。

  • 妻のお針子仕事の収入で暮らす浪人椎名貫太郎は、何故か犬猫などになつかれる事から生き物を探す仕事を始めるが。設定とかキャラはユニーク。特に妻の名古屋弁丸出しに地元以外の人で全て理解できるのだろうかとちょっと心配になった。話は出だしは面白いものの終盤に失速気味になる。顛末も微妙だな。ミステリーとしてもあまりスムーズな話運びとは言えず、キャラの動きもユニークすぎて滑ってる感じもある。キャラの立ち位置も中途半端な感じがあり、今ひとつピリッとしない。設定とかキャラはユニークなのに生かし切れていない感じ。

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著者プロフィール

三重県伊勢市生まれ。愛知教育大学教育学部教職科心理学教室卒業。高校時代より古典と日本史が好きで、特に江戸に興味を持つ。日本推理作家協会会員。三重県文化賞文化新人賞受賞。主な著作に「包丁人侍事件帖」シリーズほか、「大江戸いきもの草紙」シリーズや『芝の天吉捕物帳』『冷飯喰い 小熊十兵衛 開運指南』がある。

「2019年 『料理番 旅立ちの季節 新・包丁人侍事件帖(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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