失意ノ方-居眠り磐音江戸双紙(47) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575666984

感想・レビュー・書評

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  • 弥助の出自も影に生きるものの定めなのか、哀しいものでした。それにしても、磐音さんてば、テレビもラジオもないあの時代で、かなり広範囲の有名人。伊賀にもその名前が響いているなんて。
    そしてまさかの、ラスボス老中田沼意次との邂逅。
    家基の暗殺から敵対していたものの、面識のない者同士ですが、やっぱりピン!とくるのね。
    お互いが堂々の宣戦布告。最後の戦いがいよいよ間近に迫っていることを告げています。

    そして奈緒さまが無事に山形を脱出できるのか、弥助と霧子に会えたら、もう大丈夫なんだけどー!通信機器のない時代の土地勘のない山形で、どうやって!!とハラハラしながらも読み終えました。

  • 今巻の目玉はなんと言っても磐音と田沼の邂逅かな。
    奈緒さんはてっきり関前藩で穏やかに暮らしていくのかと思いきや、江戸に戻って来そうな雰囲気。全盛を極めた元太夫が普通に暮らしていけるのだろうかと思うけれど、裏同心シリーズの加門麻さんの例もあるから大丈夫かも。
    一生懸命に大人びた態度を取る空也に癒されます。

  • 田沼意次の勢力に陰りが出てきつつも未だ健在。
    そんな中で尚武館では弥助が昔仲間の供養のためにひっそりと江戸を出たり、トラブルに見舞われた絵師の北尾重政が逃げ込んできたりと色々とありました。
    山形で苦労をしている奈緒が気になりつつも江戸を離れられない磐音の心を汲んで弥助が単独で山形に救出に赴くあたりは弥助のサポートが光りますがなぜ奈緒だけがこんなに色々と不幸に見舞われなければならないのかと思います。

    あと妖術使いはもうお腹いっぱいです…。

  • 居眠り磐音のシリーズ、47作目。
    前作の刃傷事件をきっかけに、飛ぶ鳥を落とす勢いだった権勢に陰りが見え始める田沼意次と、思わぬ横やりに仇敵とどう向き合っていくべきか迷う磐音の姿を描く。

    当たり前だけれど、歴史上の人物である田沼意次と架空のヒーロー坂崎磐音の大立ち回りがあるはずもなく、宿敵との対決は案外淡々と終わっていくのだな、という気がする。

    不運が重なり、遠い山形の地でどうなることやらと気を揉んだ奈緒の行く末も何とかなりそうで、話が終息に向かって少しずつ輪をとじていくようだ。

  • ひとつの大きな敵が消えつつある中、また新たな事件もあり。

    復讐だけが全てではない。そう思った1冊でした。

  • 2020.05.28読了

  • 田沼意次とご対面。。。

    絵師の描いた絵が良かったねぇ

    2020.4.11
    48

  • 最終巻で

  • 田沼意次との対面が印象的です。
    お互い「憎し」一辺倒ではない。
    でも敵なんだと心に重しを乗せたという感じですかね。
    妖術使いとの戦いは正直流し読みでしたが、北尾絵師披露された6枚の絵は、読者の私も尚武館の日常を垣間見ているような気持になりました。

  • 今までは妖術使いの回があまり気に入って無かったのだが、今回のは突拍子なさがよかったのか面白かった。
    下町の人とのふれあい回数が多い巻が好きなんだな。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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