白鶴ノ紅-居眠り磐音江戸双紙(48) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575667066

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの通り。
    性に対する考え方など現代とはだいぶ違い、かなりオープンだったと聞いたことがあるけれども、それでも、来し方を恥ずることなく、前を向いて生きていく奈緒さまの凛とした佇まいはとても好きです。
    十年を越す歳月が醸し出した磐音と奈緒も、落ち着くべきところへ落ち着いたよう。

    利次郎や辰平も尚武館から巣立ち、次世代の照信にスポットライトが当たります。こちらも春が近い?


    長年にわたり仇敵だった田沼意次ですが、家治が逝去したことが決定打となり、反田沼派によって手足がもがれるかのごとく追い詰められてしまうのは、なんだか酷いことのようにも感じてしまいます。
    磐音もそんな気持ちだったのかなぁ。

    クライマックスが近づいてきたからか、話の進み方が早送りのようになっているように感じました。

  • 今回は、2年の歳月が、経過している。
    田沼意次の刃傷騒ぎの後の、田沼家の縁戚関係を離縁・離脱を求めて、保身を図るのは、世の常であるが、恩義のある者への行いしては酷薄な仕打ちであるのが、寂しい感じがする。

    今回は、磐音の剣豪を発揮するところは、少なく、幼馴染で元許婚の奈緒が、浅草で最上紅前田屋を店開きする。
    元許婚のことも、吉原の花魁だったことも、すべてオープンに公表しての開店であったが、吉原からの援助もあり、盛大な盛り上がり方が、描かれ、奈緒の商才と努力が、うかがえる話になっている。
    豊後関前藩のお代の方の環俗で六郷渡しの所に実高の跡継ぎの俊次が、出迎えているところも心憎い。
    側室の子である俊次に会うのも初めてなのに親子のような情愛の書き方が、うまい。

    居眠り磐音シリーズはまり込んで、テレビのドラマにも、はまり込んだが、残り僅かに終結を迎える事になるのが、惜しい。そして、次の巻に期待している私が居る。

  • 前巻から一気に2年が経過し、田沼意次はもはや虫の息といった感があるものの、最後まで何かがあると思わせぶりな記述が続く。
    そんな中で物語は磐音を中心とした人の輪が、個人個人の成長と共に広がってゆく様子を描いており、長いシリーズの中でもトップクラスにほのぼのした内容でした。
    たまにはこんな雰囲気も良いと思います。

  • 前巻から2年の経過で一瞬訳が分からなくなりました…。
    奈緒の江戸での落ち着き先、田丸輝信の迷いと色々とありましたが吉原の粋な計らい、高尾太夫が格好良かったです。

  • いつの間にか2年の月日が流れていて、また間の巻を飛ばしたのかと思いました。

    色々とあった奈緒が立ち直っていく様子が書かれています。

    そして、いつもの人々。いつもの和気あいあいとした中にある、老中田沼の動き。

    このまま終わるのか、もう一波乱あるのか?続きが気になります。

  • 磐音の元許嫁であり、運命に翻弄されて吉原の太夫に昇りつめた奈緒の生きざまを主軸に据えた巻だった。
    奈緒以外に、それまで端役扱いだった田丸輝信、落飾したお代の方など、磐音のまわりにいる人々の人生の顛末を描く一冊になっている。

  • 2020.05.28読了

  • あれ、一冊飛ばした?と最初戸惑いました。

    奈緒好きとしては奈緒がやっとこ落ち着けてよかったと思う一巻。うまく行き過ぎはご愛嬌。

    世の中も静かにただ確実にずりずりと動いていきますね。

    2020.4.19
    51

  • 最終巻で

  • 奈緒ちゃん江戸で店を開く。
    「居眠り磐音」に奈緒ちゃんは欠かせないのだなぁ。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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