竹屋ノ渡-居眠り磐音江戸双紙(50) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.69
  • (15)
  • (59)
  • (42)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 436
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575667585

作品紹介・あらすじ

梅香が漂い、霊峰富士を望む小梅村が柔らかな陽射しに包まれる頃、尚武館坂崎道場では、晴れて入門を許された空也をはじめ、多くの門弟衆が稽古三昧の日々を送っていた。そんな折り、道場主坂崎磐音宛てに、遠州相良より一通の書状が届く。時を同じくして、幕閣に返り咲いた速水左近が下城の途次に磐音のもとを訪れ…。超人気書き下ろし長編時代小説第五十弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とうとう悲願成就です。
    磐音と空也は、御側御用取次に返り咲いた速水左近の尽力もあり公方様にお目見得し、その場で佐々木道場再建を言い渡されたのでした。

    殴られ屋稼業をしていた向田源兵衛も江戸に戻ってきて、小田平助同様、尚武館道場(というより磐音)に魅了され、客分となりました。
    向田さんもなかなか佳き人だったので再登場してくれて嬉しい。

    そして、土子順桂との剣術家同士の尋常な真剣勝負の日を迎え、
    どてらの金兵衛さんは、おのぶのもとへ静かに旅立ちました。

    来る人拒まず、去る人追わず。
    ただあるがままそこに在るといった磐音らしい静かな結びで、最終巻のクライマックスへと流れていきます。

  • 50巻51巻を読み終えると磐音ともお別れかと思うと寂しさも増します。
    尚武館の再興、強敵との立ち合い、旅立つ門弟や家族、成長する子供たち。
    特に空也の成長著しいのには目を見張りました。
    磐音とは違う器の大きな剣士に成長していくのでしょうね。
    願わくば、空也の物語も読んでみたい。

  • ようやく佐々木道場再建です。
    長い道のりでした。

    殴られ屋の向田源兵衛も小梅村で客分になりにぎやかになったと思いつつ読んでいたらまさかの金兵衛さん大往生…。
    鰻割きの浪人さんを長屋に入れたら将軍お目見えの剣豪になり娘婿になり、と思いもよらない人生後半だったのではないでしょうか。あの世でおのぶさんに色々と話を聞かせているのでしょうね、きっと。

  • 遂に尚武館道場の再興が果たされる。速水左近様様。
    次巻いよいよ最終巻。
    遠くまで来ましたね。

    最後の方は、江戸双紙というより、武士道、精神、仕事の道。
    おこんさんとなんでも分かち合っていた頃が懐かしい。

  • いよいよ終わりが見えてきましたが、またひと騒動ありそうな感じです。

  • 居眠り剣法の達人、磐音のシリーズ、50作目。
    50巻も読んだか、と思うとなんとも感慨深い。
    作中でも、鰻割きで生計を立てる浪人磐音のことを金兵衛が振り返るくだりがあって、時代は変わり、思えば遠くへ来たもんだ、と思ってしまう。
    将軍、家斉とのお目見えもあり、尚武館の話など、いよいよ大団円に向けて助走が始まった、という印象。

  • 2020.05.30読了

  • 静かに静かに、物語が終わりに進んでいく。
    尚武館再興も派手さはなくすごく静かで堅実な感じだった

    金兵衛の往生はすごい理想的だなぁ

    2020.5.17
    56

  • 最終巻で

  • 尚武館が磐音たちのもとへ返ってきた。
    空也も大きくなったけど、睦月ちゃんもおしゃまになって可愛いわ。
    あと一巻で終わるのと思うと感慨深い。

全48件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×