旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575667592

作品紹介・あらすじ

雲ひとつない夏空の下、穏やかな豊後水道の波を切る関前藩所蔵船豊後丸の船上に、坂崎磐音とその一家の姿があった。病に倒れた父正睦を見舞うため、十八年ぶりに関前の地を踏んだ磐音は、帰国早々国許に燻ぶる新たな内紛の火種を目の当たりにする。さらに領内で紅花栽培に心血を注ぐ奈緒の身にも…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、"剣あり、恋あり、涙あり"の書き下ろし長編時代小説第五十一弾。平成の大ベストセラーシリーズ、ここに堂々完結!

感想・レビュー・書評

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  • 正睦さん、家老なのにミスが多いなあと思っていたけど、最後にやりましたね。さすが、磐音の父。
    そして、最後の旅立ち。磐音の話は終わっても、いつか、また、空也の話が始まるかもしれませんね。

  • 祝・完結。
    10巻程度でも途中で読むのを止めてしまうマンガ、小説が多い中、最後まで新刊を楽しみに読み続けました。主人公と、作家の倦まずたゆまず執筆に取り組む姿勢が重なり、いつも読みながら感心、というよりも、尊敬。主人公同様、スーパーマンです。

    初期の10数巻はどこから読んでも面白い。
    20巻くらいまでは恋愛小説?!女子におすすめ。そのあとはずーっと死闘が繰り広げられながらも一家の成長譚。これだけ長いとサブキャラまできっちり成長した姿が確かめられてファンはうれしかったです。

  • 「旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51) 」(佐伯 泰英)を読んだ。
    完結‼︎
    佐伯様におかれましては、まことに祝着至極にございます。
    『ここまできたら最後まで見届けねば。』という義務感がなかったと言えば嘘になるか。
    でもまあ長い間楽しませていただいたというのもまた事実でござる。

  • やっと終わりましたか....。
    寂しいようなホッとしたような複雑な心境。

    悪がジワジワ出てきて正義が斬る、
    ワンパターンなんだけど、このワンパターンが
    いいんだよなー。
    全巻完読。

  • 読み終えてしまいました。しかし、関前藩はいつまで磐音を頼るのでしょうね〜と思わないでもない。
    陽炎の辻で始まり、陽炎の辻で終わるのですね。
    でも、出来ることなら尚武館に戻って終わって欲しかったです(もう一度、尚武館に辰平、利次郎、磐音が集結して欲しかった!)
    これで磐音ともお別れだと思うと寂しいです。空也の今後も気になります。

  • 全巻読破。
    今、磐音ロスで寂しい。
    大人になった磐音はあまりに分別くさくなってしまった。
    大人の男かくあるべし、なのか責任感のかたまりになってしまった。
    飄々とした自由人には戻れない佐々木家の跡継ぎなのだろう。
    そんな中、父老中を助ける作戦に胸が躍った。
    悔しい日々を静かに耐えて、満を持す。
    私欲にはしる輩が後から後から湧いてくるのは世の常で。
    奢り高ぶる悪漢を突き落とす小気味良さに胸がすく。
    空也の旅がまた始まる。そこの物語を期待したい。

  • 関前藩に帰るたびに私腹を肥やす役人や家老が登場する気がします。
    お父上は人を見る目が無さすぎる…。

    この話が最終ならば桂川甫周に預けた毒殺時の茶碗の件はどうなったのだろう?と読後に思い出しました。
    父親の死と息子の旅立ちで世代の移り変わりを出したのでしょうが結果が書かれていない毒殺の真相が気になり、もやもやとした最終巻でした。

  • 51巻通読了。
    最終盤は一気に時が進み、世代交代が如実に描かれる。
    江戸情緒溢れる物語は、いつしか剣術家の生き方、更には剣術にとどまらず仕事小説という意味合いが濃くなった。
    ともあれ、ここまで心から酔える大長編に深く御礼を申し上げたい。

    余談 全巻で最も気に入っているのは、若き磐音と家基の鷹匠見習い日光道中「夏燕ノ道」です。

  • 居眠り磐音江戸双紙シリーズ最終巻です。

    最後の最後まで事件があり、ハラハラしました。

  • 居眠り磐音シリーズ、最終巻にあたる。
    舞台は、磐音の故郷、関前藩。国家老の父親の加減が良くないと知らされ、磐音は家族を連れて帰郷する。
    かつて、藩を壟断する悪徳家老の陰謀に巻き込まれて友を喪い故郷を出た磐音が戻った旧藩には、再び藩の政治を我が物にしようとする人間が権勢をふるっていた。

    勧善懲悪で磐音が物静かに活躍するのはシリーズ最初から変わらない。
    良くも悪くも、最終巻である本作以外の巻と雰囲気の変わらない一冊だった。
    物語のすべてが雪崩うって決着する、というようなカタルシスのある終結ではなく、物語がひと段落して、まあきりもいいからここで終わり、という感じなのかな、と思う。
    なんというか、全51作の最終巻!という割には、出てきた悪役が小者過ぎて拍子抜けした印象だ。

    これならば、田沼との闘いが終わった後に幕を閉じても良かったし、逆に本作より後にまだ磐音のいつものお節介で巻き込まれがちな活躍譚が続いてもおかしくないだろうと思う。

    この後は、息子・空也の冒険譚に繋がっていくようだから、終わっていないといえば終わっていないのかもしれない。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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