魔障 蘭方医・宇津木新吾 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2017年6月15日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784575668353

感想・レビュー・書評

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  • 蘭方医・宇津木新吾シリーズの5作目。
    2017.06発行。字の大きさは、中。
    シーボルト事件に連座して上島漠泉は、財産を没収され屋敷を出て裏長屋で一人で貧乏人を相手に町医者をやっている。
    新吾はやっとの思いで探し当て、香保への思いを伝えるが受け入れられず思い悩む。
    義父・順庵は、表御番医師・吉野良範の娘・お園と新吾を結婚させようとすが、お園は相思相愛の畑次郎の子を身ごもっている。
    そんななか新吾の香保への思いが、やっと受け入れられて義父・順庵も賛成してくれる。
    これで新吾と香保は、結婚できるのか。
    次回が楽しみである。

  • 2017年6月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。大黒天魔王の祟りだという謎の病と行方不明の香保さんの件と難しくて、忙しい展開だったが、ひとまず大団円。香保を心配する吉弥さんが、ならず者を雇って新吾を諫めるのはやり過ぎだと思うなぁ。少し、都合良すぎる展開で、わざとらしさを感じました。

  • 今回は、奇病の流行病が発生し、それを調べるうちに犯罪を発見してしまう新吾。
    今回は薬の存在にスポットが。幻宗が以前の山で薬草を探していたときに、同じ様に薬草を探していた一風斎という医者。新しい毒薬を作っていたのだった。お家騒動に絡む毒薬と解毒剤。思う様に死を操ろうとする修験者たち。
    かたや、知らぬ男から命をつけ狙われる新吾。
    探っていくと。。。。。

    今回も忙しい新吾だが、今回は朗報も!!

  • 突然、意識が無くなり、高熱で、命が、危ぶまれるほどの病を、修験者の祈祷で、ピタリと、治してしまうという、摩訶不思議なことが、宇津木新吾などの医師たちが、手を尽くせない事が、起きてしまった。

    それは、毒を飲ませて、その後、解毒剤が、使用されているのでは、、、と、疑う。

    清廉潔白をモットーにしている新吾だが、、、吉弥の思い込みも、凄いものだ、、、香保を見捨てたと思い込み、新吾ヘ恨んでいたとは、、、、

    遠回りをしたが、やっと、新吾も香保と一緒になれそうだし、順庵も理解してくれてよかった。

    最後の安蔵の死は、身寄りが無かった場合は、生きている事をあきらめてしまうのか?、、、
    生き甲斐とは、、、、、これからの、人生100年時代に、長生き出来ても、楽しみが、無ければ生きて行く甲斐が、無いかも、、、。

  • ようやく結ばれるのか?

  • 第五弾
    毒を使って病気に落とし、解毒剤で治療?祈祷で治す修験者が、目的も分からず真相究明に奔走
    思い人の香保への思いが通じ、今後は?

  • 20171012 新吾の成長が嬉しい。謎は解けたようで相変わらず大元の謎は解けない。次への伏線もばらまかれた状態。しばらくこのシリーズには付き合おうと思う。

  • 201707/新吾の成長とともに視点が変わってきたこともあり、当初より義父達の心情もみえてきてその辺は面白かった。メインの奇病騒動より、香保との話のほうを書き込んで欲しかった気はするが、完結までは見届けるシリーズ。

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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