一揆の声-おれは一万石(6) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 56
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669015

作品紹介・あらすじ

順調に進む菩提寺改築の一方で、あちらこちらで一揆、打ち壊しの話を聞くようになった。高岡藩でも代官と農民の行き違いから、ついに一揆が勃発する。正紀はこの難局をどう乗り切るのか!? 好評シリーズ第六弾!

感想・レビュー・書評

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  • 一揆の収まりどころが甘いってことなんでしょうね。

  • 冷夏が続き、作付けが下回り、東の土地では一揆が起こり始めていた。
    小藩の高岡藩もついに。

    そんな中、騒ぎの中、農村から高価になっている米を盗み出し江戸で売るものが存在した。
    一揆を煽り、どさくさに紛れて年貢米を掠め取る。

    領土の農民をも守らねばと願う正紀。

    どんな始末をつけるか?

    人間としても時期藩主としても、悩む正紀。
    人間の成長の記録ともなっている。

  • 2018年8月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。はたして、正紀に一揆をうまく収めることができるのかと、はらはらしましたが、京のストレートな進言もあり、望ましい方向に進みました。良かった。良かった。

  • 第六弾
    不作が続き、各地で一揆が、対応を誤った一部で一揆が?
    これに便乗して御用米を百姓を引き込んで奪う者が、しかも藩士と結託して
    死者を出さずに収めるが幕閣は?

  • シリーズ第6弾は、凶作続く高岡藩内にて、一部の村にのみ追加の年貢を課したことに端を発する一揆が起こる。農民たちの嘆願は、代官に拒絶され、代表者は拘束され。魂胆を持った商人が農民に加わり。世子の正紀への報告は、怠慢により遅れ、妻や兄や親類に相談しつつ、気になる情報を調査した上で正紀はお忍びで現地に。年貢米を盗もうとしたもの、農民の娘を誘拐して協力を強要したものらを刀て成敗し。印籠を見られたことで、正体を密かに知られるところは、控え控えおろうと恐れ入らせる黄門様へのオマージュなのかアンチテーゼなのか。親類や兄たちの、藩の威光を知らしめよ、厳しい処分を、という声をかいくぐり、農民たちと協議の上で、一人の命も奪わない処置を行なった正紀。老中候補の親類の不快にも、きっぱりと自分の道を行くことを決意する姿が清々しく。また、一揆に立ちつつも、「我らは夜盗ではない」という農民の誇りが印象的。

  • 千野隆司 著「一揆の声」、おれは一万石シリーズ№6、2018.8発行。高岡藩一万石の命運を担う井上正紀とその妻・京の物語。飢饉が続き、百姓たちは道端の草を食い、木の根をかじりながらの生活で年貢米に励むが、限界を越え、嘆願書を携えた「一揆」に。借金の返済とは質の違う危機が正紀を襲う。どう処理し、どう始末をつければいいのか。京の言葉が正紀を勇気づける。「領民を守れない藩が、栄えることはございますまい」「藩士も領民も、ただの一人でさえ命を失わせてはなりますまい」。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2021年 『新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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