定信の触-おれは一万石(7) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669183

作品紹介・あらすじ

天明七年、老中松平定信が各米問屋に江戸への廻米を申しつけた。江戸市中の米流通量を増やして、米価を下げる狙いだ。各藩には藩内の米問屋が、その触れを確実に実行するよう、義務を課した。実質、藩の責任において米俵を用意することになる。高岡藩には百俵の供出が求められた……。 好評シリーズ第七弾!

感想・レビュー・書評

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  • 映像化したら面白い。
    きちんとした俳優で時代考証できればドラマの原案でいける。
    続きが楽しみです。

  • 江戸への廻米。老中・水野忠友の企みと常陸府中藩の継嗣問題。

  • 江戸時代を題材にしたある種のサラリーマン小説。軽く読むには良い本

  • いつも難題が降りかかる正紀様。夫婦の絆は深まってきましたね。

  • 百姓一揆の後始末を正紀は死人を出さずに収めたが、それを弱腰と捉えて足元を救おうと思う重臣たちがいた。

    無理難題を持ちかけてくる。

    今回も一万石総力で立ち向かう!

  • 2018年11月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。老中の無茶な命に果敢に応える正紀が良い。京の後押しや、百姓、商人の後押しも良い。熱いものがこみあげます。

  • またも難題。江戸の米価安定のために、幕閣から米二百俵の供出を求められた高岡藩と井上正紀の奮闘。もはや船上の決闘、米やら何やらの商品をめぐっての死闘も定番に。幕閣の意向にさからってまで、民に寄り添い死者を出さぬ形で一揆をおさめたことが、民に評価され、この世子のためなら…と思われてるところがすがすがしく。

  • 第七弾
    一揆の処理を問題にされ、分担米二百俵を強いられ、しかも背後に老中の別の思惑が
    水戸に繋がる支藩のお家騒動も絡み、前巻で一揆を煽って米を手に入れようとした背後の悪を、藩士の犠牲を払いながらも退治、結果わかったの更に背後の二藩、
    次巻へ持ち越し?

  • 千野隆司 著「定信の触」、おれは一万石シリーズ№7、2018.11発行。飢饉、凶作なのに松平定信より年貢の他に、廻米、一万石につき百俵の触れが。高岡藩井上正紀は一揆を穏便に収めたが、一揆自体を不祥事として二倍の二百俵が課せられた。正紀は奔走するも・・・。更に、卑劣な妨害や嫌がらせの数々が。278頁のうち、250頁ぐらいまでは、苦しいことばかり。。。最後にやっと留飲を下げましたが、ちょっと読み続けるのが嫌になりそうでした。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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