藁一本 藍染袴お匙帖 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2019年3月14日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784575669350

作品紹介・あらすじ

唯一の身内である弟を医者にすべく、阿漕な金貸しをしてまで仕送りする姉。だが弟は修業先の京から江戸へと密かに逃げ帰っていた。姉の急病を治療した桂千鶴は、同じ医術を志す者として弟に手を差し伸べるが、その厚意は思わぬ事件へと繋がってしまう。追い打ちをかけるように、千鶴の想い人、菊池求馬に大坂勤番の命が下る。累計九十五万部突破の超人気シリーズ、激動の第十二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 藁一本 ― 藍染袴お匙帖シリーズの12作目
    2019.03発行。字の大きさは…中。

    このシリーズは、ずっと読んでいます。
    毎回楽しみにしています。
    2019.04.10読了

  • 2019年3月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ12作目。藁一本、桜狩の2つの連作中編。千鶴と求馬ともに仕事が忙しくなって、はたして、二人の仲はどうなるの?的な心配をしますが、きっと次巻では、なんとかなっちゃうんでしょうね。

  • 2話からなる。
    「藁一本」
    千鶴が、急患で見た患者の姉は、阿漕な金貸しの取り立てをしていた。
    それは、苦労して育ってきた姉弟の2人。
    姉は、弟を医師にしたいが為の金貸しであった。
    しかし、京へ勉強に出た弟は、金に執着のある先生と、自分の無能力さに嫌気がさして、悪の道へ。
    江戸にもどったその弟に手を差し伸べた千鶴だが、自分の名を騙り、毒薬の附子を手に入れていたのだ、、、
    そして桑島屋の主人 徳兵衛が、附子でなくなった。
    犯人は、、、、弟は、、、
    そして、姉弟が、両親を亡くした元になったのは、徳兵衛の陰謀であった事、弟が、捕まってわかる。
    何が何でも、自分が助かりたい、上へ目指したい、と、藁一本でも溺れる者は掴みたいと思う。
    しかし、藁を掴んだ為に、人を思いやる気持ち、貧しい人に寄り添う気持ちが、そげてしまった事に、、、、

    「桜狩り」
    求馬が、大坂勤番の命を受ける。
    千鶴もお目見得医師の入選に入っていると、酔楽から聞かされる。
    しかし、お目見得医師に選ばれる医師が、狙われる。
    千鶴も・・・・
    千鶴は、「萩の屋」という春をひさぐ店に診察に出向くのだが、そこの店のお初に頼まれごとを引き受ける。
    それは、自分が恋焦がれる田楽の屋台をしている巳之助の事。
    巳之助は、敵討ちを捜すために、田楽を売っていたのだった。
    そして、千鶴を狙う浪人が、巳之助の仇であり、成敗する。
    士官に戻る巳之助は、お初を嫁にと、、、
    そして、求馬も大坂へ発つ前に、千鶴に求愛を語る。
    やっと、プロポーズをしてくれた!
    これからが、又楽しみに!

  • 電子書籍〜2019-8-6読了

  • 第十二弾
    医師を目指す弟を援助する姉、悪に落ちた弟の悲劇
    大阪へ立つ求馬、遂に求愛?、千鶴が御目見え医師推薦に、これに固執する意思により危機が

  • シリーズ第十二弾。

    かなり久しぶりの新刊ですが、今回も安定の読み心地です。

    いつもピンチの時に助けてくれた求馬さんが、大坂勤番になってしまうとの事で寂しいかぎりですが、ラストで千鶴に想いをきちんと伝えてくれたので、それを支えに待てそうですね。

  • 続きが気になる終わり方でした!!!!!

  • お店の帰りに、巳之助さんの田楽を食べると心が安らぎました……

  • シリーズ12巻で、中編2編を収録。ともにいい話だけど、悲しい話。で、最後の5行だけど、まだ次があるの? 完結じゃないの? 完結でいいんじゃない???

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    唯一の身内である弟を医者にすべく、阿漕な金貸しをしてまで仕送りする姉。だが弟は修業先の京から江戸へと密かに逃げ帰っていた。姉の急病を治療した桂千鶴は、同じ医術を志す者として弟に手を差し伸べるが、その厚意は思わぬ事件へと繋がってしまう。追い打ちをかけるように、千鶴の想い人、菊池求馬に大坂勤番の命が下る。累計九十五万部突破の超人気シリーズ、激動の第十二弾!

    令和元年11月1日~3日

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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