囲米の罠-おれは一万石(8) (双葉文庫)

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  • 双葉社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669381

作品紹介・あらすじ

米価は高値をつけたまま動かない。多大な犠牲を払った廻米は江戸市中にわずかしか出回っていない。多くの米はさらなる値上げを狙って隠匿される「囲米」となっていた……。好評シリーズ第八弾!

感想・レビュー・書評

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  • おれは一万石シリーズの8作目。
    2019.03発行。字の大きさは…小。
    字が小さいので読むの大変だ。
    このシリーズは、毎回読むのを楽しみにしている。

  • 2019年3月双葉文庫刊。房太郎と青山の活躍に目を見張りました。すごいがんばりだ。大団円です。

  • 決死の思いで江戸に廻米を果たしたのに、一向に改善されない江戸の米価。そんななか老中水野忠友が囲米をして、私腹を肥やそうとしてる疑いがでて、正紀らは捜査をすすめるが逆に藩士青山が捕らえられることとなり…。なんとか囲米の罪を暴き、青山も生還させられた正紀。一度出した触れはやり通す、それがお上の威光を持ってなすべきで、諸藩はそれをしかるべきものにするべきという定信の考え。それを支える信明の、正紀と考えを異にするが、目的が一緒なら手を組む公正さ。商いの道が、弱者の搾取ではなく世の中を円滑に回すために存在するもの、弱者へのセーフティネットは政治の役割と、堂々と弁じる房太郎。つわりをおして、正紀のため、信明の室のもとへ助力をもとめにいく京。これは一万石が老中を敵に回しての戦い、と発破をかける京。妻や部下、兄、市井の商人たちに支えられて、井上正紀一万石の世子の戦いはつづく。

  • 貧乏藩を次々と襲う難題。それに対応する世子の主人公と仲間たち。展開は毎巻同じであるが、今回は主人公の描写が減り、事件展開を追うのがメイン。サブキャラ活躍篇という感じ。
    時代劇テレビにすると面白い。
    奥方懐妊と出産が以降どう関わるのか興味ある。

  • 千野隆司 著「囲米の罠」、おれは一万石シリーズ№8、2019.3発行。各地から江戸に並大抵ではない労力を使って届く江戸への廻米。それを買い占めて懐を肥やしている悪徳商人、そしてその後ろで利得をうかがう沼津藩。高岡藩一万石の藩主、井上正紀はいかにその悪をあばくか。マンネリで読み続けてますが、パターンがいつも同じ感じで、かつテンポがゆるすぎます。千野さん、もっとメリハリとスピード感をお願いします! なお、2つ年上の正紀の正室お京が懐妊、これはおめでたいです。

  • 前作で百姓一揆の後始末を幕府の方針に逆らって進めた正紀だったが、部下の死によって手にして江戸に運び入れた米が市中に出回らない自体に腹をたてて行動を起こす。圧力にも不利な状況にも負けず妻と藩士と町民らとともに突き進む姿が感動を呼ぶ。

  • 罠にかかった青山を救出。

  • 京様の甘え方が、かわいい。

  • 囲米の命令が降る。
    小さな藩は今年もギリギリの状態。
    小藩に婿に入った主人公の奮闘ぶり。

    シリーズ8巻ともなると、家族とも結びつきが強くなってくる。家族の情感もよく作られている。

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著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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