おれは一万石(10)-無人の稲田 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.08
  • (0)
  • (3)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 50
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575669589

作品紹介・あらすじ

海賊船は正紀らの活躍で退治したが、頭の鮫五郎は海中に身を投げた。四千俵もの米俵と高級昆布類は行方不明になった。同時に後ろ盾になっていた磯浜屋伝兵衛も、捕縛の手を逃れて水戸城下から姿を消した。この背後には、水戸藩御側用人友部久左衛門の存在が大きい。友部は手に入れた金を、府中藩の世子問題に利用し、勢力の拡大を図っている。府中藩領内の行方郡には、一揆の火種がのこっていた。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おれは一万石シリーズの10作目。
    2019.08発行。字の大きさは…小。

    毎回、家付きの年上の妻・京と正紀の掛けあいを楽しみにしている。
    今回は、京は正紀が江戸を離れて騒動の地・秋津河岸へ行くのに積極的だ。京は府中藩(水戸徳川家 御連枝)の叔母・品の事を相当心配している。
    正紀は、今回 高岡藩の領地へ出向くのではなく、積極的に他領の府中藩の領地の騒動にかかわっていく。この先は、テレビの水戸黄門をやろうとしているのか。
    次回を楽しみにしている。

    【府中藩】
    常陸府中藩は、常陸国(現在の茨城県石岡市)に存在した藩。
    1700年(元禄13年)、徳川頼房の五男・松平頼隆(保内藩主)が幕府から新たに常陸・陸奥国内において2万石を加増されたため、府中に陣屋を置いて府中藩を立藩する。
    この時、保内2万石は水戸藩に返還した。ただし藩の所領の大半は陸奥国のほうにあったため、陸奥長沼にも陣屋を置いていた。
    しかし所領が分散していたこと、所領の生産力が低かったことから財政難が起こり、藩財政を早くから逼迫した。

  • 消えた大量の米俵と高級昆布の行方、親族の藩で起きそうな一揆さわぎ、どちらも正紀らの調査と武勇で解決。黄金パターンは安心感だがそろそろひねりも欲しいところ、、

  • 前作の続き。マネーロンダリング事件追跡篇。
    首魁の捜索と親戚藩の騒動が並行して進み、どう絡み、まとまるのかを淡々と読ませる。
    主人公の活動が少ない分、物足りない感じ。
    またシリーズ初期と比較して、大名からの陥落という危機感が減少している分、緊迫感が抜けた気がする。

  • 藩主の命を受けた代官は、ひたすら年貢の徴収を。もう米は全くない状態の村民、そしてその代表の名主。村からの逃散は一揆とみなされる。我慢比べも限界に。そこに、自らの身分を隠した正紀が登場、村の窮地を救う! 千野隆司 著「無人の稲田(ぶにんのいなだ)」、おれは一万石シリーズ№10、2019.8発行。

  • 第十弾
    海賊に奪われた米を取り戻す為活躍、影に潜む大藩の暗躍、一揆騒動を絡め、大藩の後継問題も

  • 海賊船の後始末も終わったら、次はどんなことが起こるのかな?

  • 2019年8月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ10作目。前作の悪事を働いた者達の残りを成敗する。いつものことながら、読んでいると引き込まれてしまい、京の指摘にむっとする正紀に共感したり、最後の捕縛シーンで力が入ったりして、楽しみました。面白かったです。

  • 千石船で運ぶ東北からの昆布や米の強奪事件は、いまだ全貌が解決には至っていなかった。

    そんな折水夫が刺されて遺体となって発見。

    首謀者が家の断絶までいかなかった前回、事件を追う正紀らの活躍!

    江戸時代の経済の仕組みが題材となってるこのシリーズ、面白い視点です。

  • 80

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2021年 『新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

千野隆司の作品

ツイートする
×