新・浪人若さま 新見左近【五】 贋作小判 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2020年5月14日発売)
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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784575670028

作品紹介・あらすじ

闇将軍との因縁の戦いに終止符を打った左近。西ノ丸から直接市中へくだることも許され、お琴の店に泊まり込み、束の間の自由を謳歌する左近だが、人助けをうたい若く身寄りのない娘ばかりを引き取るという尼寺の話を耳にし――。葵一刀流が悪を斬る! 大人気時代小説シリーズ、待望の第五弾!!

感想・レビュー・書評

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  • 浪人若さま 新見左近シリーズの19作目
    「贋作小判 ー 新・浪人若さま 新見左近」シリーズ(第二期)5作目。
    2020.05発行。字の大きさは…大。
    材木騒動、悪徳寺、盗賊の剣、贋作小判の4話。

    この物語は、甲府藩主・徳川綱豊が、5代将軍・徳川綱吉の養嗣子となり江戸城西の丸に入る、あとの6代将軍・徳川家宣(いえのぶ)の若き日の逸話(フィクション)です。
    浪人新見左近を名乗り、秘剣葵一刀流でさまざまな悪党を成敗します。
    家臣で甲州忍者の頭目・吉田小五郎と配下のかえでは、左近の想い人であるお琴の営む三島屋の隣で煮物屋を営んでお琴の身を警護します。

    【材木騒動】
    左近は、新井白石の私塾を訪れた帰りに美濃岩田藩不破家の家臣・河本が浪人者に襲われているのを助ける。かえでが後をつけると、材木問屋・楠木屋の寮に入って行く。楠木屋は、江戸家老と結託して、藩政を私物化し藩から切り出した「材木」で巨額の利を得ている・・・。

    【悪徳寺】
    寺社奉行配下の者と「悪徳寺」、石材商人が結び付き、若い女は、尼寺の新光院へ集めてから宿場の飯盛女として売り飛ばし。無宿人の男は、仕事を与えると言って雲徳寺に集めて石切り場で死ぬまで無給でこき使う。左近の秘剣葵一刀流が冴える。

    【盗賊の剣】
    町方が踏み入れることの少ない寺社地の護国寺の門前町で次郎庵を営む盗賊・熊次郎一味は、「盗賊の剣」を使う凄腕の剣客・篠崎謙洋の助けを借り、商家を次々に襲って行く。探索している同心も斬られ落命する。その中には甲斐無限流岩城道場の門弟で祝言をまじかに控えた、北町奉行所の同心・初田真三郎も居た。道場主・岩城泰徳は、真三郎の仇を討つため篠崎と渡り合う・・・。

    【贋作小判】
    勘定吟味役・荻原重秀の建策を老中格・柳沢保明(やすあき)が採用し、貨幣改鋳を行う。質の良い慶長小判2枚に銀を入れて3枚の小判(元禄小判)にする。これを奥川隆元(たかもと)と両替屋・北沢屋が、より銀の含有量を増やした「贋作小判」を作って儲けようとする。

    【読後】
    いつもは、字も大きく読みやすいのですが、今回は、どうしたわけか4日かかります。
    4話とも面白い話ではないし、ついつい読むのがおろそかになります。
    2020.07.16読了

  • 浪人若さま 新シリーズ5

    浪人・新見左近、実は甲府藩主・徳川綱豊。
    五代将軍・綱吉のたっての頼みで、鶴姫の身を守るため、仮の世継ぎとして、西ノ丸に入って居ながら、甲府藩主としての務めを果たしている。

    闇将軍との、長い戦いに勝ち、綱吉からも、市中に下ることを許され、目下、自由を謳歌しながら、市中に蔓延る悪を、葵一刀流で、成敗している。

    小判が改鋳され、それに加えて、偽小判の出回りで生じた市井の混乱を未然に防ぐため、左近が活躍する。

    綱豊、六代将軍になる14年前の事。

  • 庄助と久松の幸せが無残に。

  • 第五弾
    四話構成、各話にあまり関連性なし?
    伏線の流れは柳沢吉保と新井白石の対立?
    背後には世の中の悪事をたくらむ者たち

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    長き戦いの末、因縁の闇将軍を討ち果たしち左近。将軍綱吉により、西ノ丸から直接市中へくだることも許され、束の間の自由を謳歌していたが、改鋳された小判にまつわる不穏な噂と共に、偽の小判が出回っている事実を知る。市中の混乱が憂慮されるなか、新井白石の私塾を訪れた左近は、共に学ぶ老侍と下男が襲われている場に出くわし―。葵一刀流が悪を斬る!大人気時代小説シリーズ、待望の第五弾!!

    令和3年5月7日~8日

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著者プロフィール

ささき・ゆういち
1967年広島県生まれ、広島県在住。2010年に時代小説デビュー。「公家武者 信平」シリーズ、「浪人若さま新見左近」シリーズのほか、「身代わり若殿」シリーズ、「若旦那隠密」シリーズ、「若返り同心 如月源十郎」シリーズなど、痛快な面白さのエンタテインメント時代小説を次々に発表している人気時代作家。本作は公家武者・松平信平を主人公とする人気シリーズ、その始まりの物語第11弾!

「2023年 『町くらべ 公家武者 信平(十四)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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