- 本 ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575671698
作品紹介・あらすじ
造酒額厳守の触が出されているなか、天領の村から手に入れた二升の酒によって窮地に立たされてしまった高岡藩井上家。背後に大身旗本らの企てがあったと証し立てしたことで減封こそ免れたものの、触を破った事実は消えず領地替えの話が持ち上がる。先代正国の病状も思わしくないなか、最大の危機を迎えた井上家の運命は──!?大人気シリーズ第26弾!
感想・レビュー・書評
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2023年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ26作目。ほらやっぱり国替えという無茶な押し付けがあったぞ!。んなもんわかってるでしょ。ここからがどうやってはね返すのかということになるんですが…。やれる者がやれることをやって行くという、正攻法の展開が面白い。先代藩主も大奥の滝川も領民たちも登場してのハラハラドキドキの進展は手に汗握る。たいへんな出来事だけにその緊張感たるやいつもの比ではないだけに…。と、まぁすっかり千野さんの掌で踊らされました。次も楽しみです。
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前巻で、百姓の濁酒を買い、販売し藩の収入にしようと試みた。ところが、井上藩の落ち度を願う松平定信は罠をしかけ、国替の理由にしようとする。
たった一万石で、貧しい藩が遠方に国替させられては、領民共々痛手だ。
婿入り前から領民と共に働いた正紀は、愛されてもいた。
民百姓と陰謀に立ち向かう。 -
正国様、もっとご活躍されたかったでしょうに。
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高岡藩、国替の危機。井上正国、死去。
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著者プロフィール
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