わるじい義剣帖 またですか (一) (双葉文庫)

  • 双葉社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575671735

作品紹介・あらすじ

元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏を守るため、摩訶不思議な事件の数々を解決してきた。その桃子が母親である珠子と同心の雨宮五十郎の役宅に身を寄せることになってしまってからひと月、屋敷で寂しく退屈な日々を過ごしていた桃太郎のもとに、雨宮邸の向かいの長屋で人が殺されたとの報せが飛び込んできた。愛する孫の身に危険が及ぶかもしれない。頼りにならない雨宮に代わって事件を解決するべく、桃太郎は老骨に鞭打ち立ち上がる! 孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、待望の新シリーズが開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 桃子に会える口実となる事件勃発。その口実をなくしたくない「わるじい」があえて謎には首を突っ込まないことで新シリーズがスタート
    慈剣帖→義剣帖。慈剣帖では、命を狙ってきた千吉でさえ最後に命を助けてやろうとした「わるじい」義剣帖となると変化があるのかな

  • 2023年9月双葉文庫刊。義剣帖シリーズ1作目。わるじいシリーズ通算21作目。ハエに色を塗る男、箸はいらない、猫の見分け方、汚れた手の芸者、の4つの連作短編。桃子が同心雨宮の役宅に住むことになったのが大きな変化だか、それ以外は前シリーズからの続きで、相変らずの謎解きが面白い。雨宮の家作での女絵師殺人事件が中心で、解決は持越しになったが、はたして、これはそんなに大きな謎なんだろうか?次巻が楽しみ。

  • 始まりました、第3章。桃子と離れたじいじが、新たな事件を解くべく大活躍。いやぁ。続きが楽しみでなりません。

  • 桃子ちゃんと会えなくなったら、そりゃボケると言いたくなるよね。

  • わるじい秘剣帖シリーズ全10巻、わるじい慈剣帖シリーズ全10巻に続くのがこのシリーズ始まりの1巻目。

    読みながらニヤニヤ、ふふふ、、、と。
    笑みが溢れ、ニヤつく私。
    年寄りの孫可愛さには、親には理解できぬものがある。
    その機微が、実によく描かれている。

    しかもその主人公、愛坂桃太郎が実に魅力的な隠居なのだ。

    健康法も、自分で考え実践。
    人が好きで人からも愛され頼られるそんな人物。

    芸者と嫡男の間にできた桃子。内孫は男ばかり。
    女の子は初めてで、しかもとても可愛らしい。
    そんな桃子命の爺。桃太郎は隠居をしてはいるが心身健康そのもの!頭の回転の良さは現役の目付時代から。

    今回もいろんな謎を解決しながら、孫のお守りに勤しむ。

  • いやぁ面白かった!さすがだわ。私の中では、畠山さんのおけら長屋とこのシリーズはもう鉄板!
    桃子の敷地の長屋に空きが出来たときから、じいじが入ることを狙ってた私のような読者さんも多かったのでは?だって、サブタイトルが「またですか」ですもの。
    あぁー、早く続きが見たい!

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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