義妹にちょっかいは無用にて (1) (双葉文庫)

  • 双葉社 (2023年10月11日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784575671797

作品紹介・あらすじ

新たな兄妹の物語が始まる! 『拙者、妹がおりまして』9巻で突然、義妹ができた大平将太、二十歳の心模様! 家格の釣り合いのため、いったん大平家の養女となった理世にひと目惚れしてしまった将太。理世の結婚が破談になったことで、その心は乱れるが、長崎から一人(と一匹)で江戸に出てきて心細い理世のため、保護者であり良き兄であろうと恋情を押し隠し続ける――時は文政七(一八二四)年、ちょうど今から二百年前が舞台。将太とともに手習所を運営している千紘のほか、勇実、龍治、菊香たちの近況から新シリーズスタート!

感想・レビュー・書評

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  • 「拙者、妹がおりまして」が大好きなシリーズで、登場人物だった将太くんの物語ということで、読まないわけにはいかない。
    千紘ちゃん、勇実さん、龍治さん達が脇役としての登場がうれしい。
    勇実兄妹のお父さんにも触れていて、益々親近感が増した。
    鬼子と呼ばれ、やんちゃだった将太くんも、良き青年に成長したが、家族の中では疎外感を感じている。
    そんな将太くんを見守る義妹の理世ちゃんは、将太くんと交換日記をしたり、父に剣術を習ったり、義姉と仲良くしたりで、家族の和に奮闘する。
    二人の進展が楽しみ!

  • テンポよく読める時代小説。
    前シリーズも気になるし、この続きも気になる。

  • すんごく久しぶりに時代小説を読んでみたい気持ちになって、弟のセレクトで何も考えず読んでみた一冊。結構長いシリーズの1巻目だからか、ふわっと終わった印象を受けました。個人的にはもう少し一冊の中で話がまとまっていると引き込まれるなぁと感じました。あと、時代小説でも妹萌え的なジャンルがあることを知り、勉強になりました。

  • 『拙者、妹がおりまして』のシリーズ物を読んでいなかったのだけど、
    何故か、面白そうかな?と手にした本である。

    今までの時代小説の剣豪や長屋物の世話話では無くて、結婚の為に養女に来た娘 理世と、その養女先の大平家の三男将太との話になる。

    幼き日に鬼子と言われて以来、家では、話をするのを、びくつく将太。
    そんな将太が、義理の妹に一目惚れ!
    さてさて、どういう展開になるのだろうか?
    呆気なく、登場人物の話だけで終わってしまって、少し物足りなさを感じてしまったが、これが作者 馳月基矢氏の策略か?

    続編を読まないといけない伏線だったと気付かされた!(笑)

  • 新シリーズで主役が変わったんだけど、前シリーズを読んでから読むほうが良いです。子供っぽさを多大に残しているけど、将太が凄く良い子。家族との確執が可哀想なくらいだけど、家族も不器用なだけみたいなので、理世が上手く風を通してくれると良いなと思います。

  • 「拙者、妹がおりまして」シリーズが大円団で完結し、これは、登場人物の一人、大平将太が主人公の新シリーズ。

    今で言うところの「自閉症」を持っている主人公は、人と同じことができず、感情が爆発しやすい幼少期を過ごす。
    当時は「鬼子」と言われ忌み嫌われた。

    だが、接し方を工夫してくれた剣術道場の矢島龍治と、隣の寺小屋で教えてくれた白瀧勇美とその父親に救われる。
    少しづつ穏やかに学べるようになった将太。

    医者を輩出する実家から離れ、京都へ。
    帰ってきてからまた勇美の寺子屋で人に教えることを修行。勇美が昌平坂学問所で教えることとなり、その妹の龍治の妻となった千紘とともに寺子屋を引き継ぐ。

    長崎の大きな商家から、武家へ嫁ぐために養女となった大平理世こと、おりよに恋心を持つが封じ込めている。

    実の両親ともギクシャクな関係が続く不器用な将太が主人公なだけに話も期待。

  • お父さんもこんなかわいい娘ができて、嬉しくないはずがないと思う(笑)理世のおかげで、大平家が変わっていきそうな予感。

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著者プロフィール

1985年、長崎県五島列島生まれ。京都大学文学部卒同大学院修士課程修了。2020年、『姉上は麗しの名医』で颯爽とデビュー。同作が第9回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろし新人賞を受賞し、時代小説界待望の新星として注目を集めている。本書は『伏竜 蛇杖院かけだし診療録』の第4弾。他に『萌』『友』「拙者、妹がおりまして」シリーズなど。

「2023年 『儚き君と 蛇杖院かけだし診療録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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