- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575671896
作品紹介・あらすじ
同心の雨宮五十郎の貸家で、お貞という名の女浮世絵師が殺された。空き家となったその家に住むことになった愛坂桃太郎は、孫の桃子の近くでまた暮らせることをひそかに喜びつつ、お貞殺しについての調べを進めていた。そんな中、なんと桃子が流行り風邪にかかってしまう。慌てて探した医者に診てもらって事なきを得たのだが、その医者は何やら怪しげな雰囲気を漂わせていた。不安になった桃太郎は医者の正体を探りはじめるのだが……。孫を背負って悪を斬る、大人気シリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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2024年2月双葉文庫刊。義剣帖シリーズ2作目。わるじいシリーズ通算22作目。こそこそ医者、よみがえった汁粉、子どもの酔っ払い、帯切り屋、の4つの連作短編。1編毎の小さな謎が明らかになるところは、面白い。しかし、女絵師殺人事件は未だ解決せず。大きな謎がひそんでいるいる模様…。女絵師で、引っ張り過ぎなんじゃ…。次巻が楽しみ。
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愛する桃子と再び一緒の「わるじい」「こそこそ医者」のこそこその理由、「よみがえった汁粉」の突然の閉店の理由、「子どもの酔っ払い」の理由、「帯切り屋」の帯切る理由、を見事解き明かし大活躍
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愛してやまぬ孫桃子、芸者だった母親の珠子が八丁堀の同心と結婚したため、会えなかったが、事件をきっかけに近所に。
不思議な事件を解決する桃太郎だが、今回は前回の事件、女絵師、お貞の犯人とお貞の友人である桃太郎好みのおぎんが殺される。次回へ続く。
このシリーズの大好きなところは、祖父祖母の気持ちが心模様として、と書きにふんだんに盛り込まれて、ふっと、笑えるところ。
今回も癒されるこの作者ならではの作風! -
あー、もう一文一文が愛おしい。読み進めるのがもったいない。あっという間に読んでしまった。じいが、雨宮に対して、口に出さずにディスるくだりがたまりません!桃子の父で、珠子の夫なので、がまんするしかない。ええい!という心の叫びがにじみ出る義剣シリーズです。