- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575671933
作品紹介・あらすじ
正紀の近習植村の嫁取り、待望の世継ぎ誕生と、慶事が続いた高岡藩井上家。そんな中、本家浜松藩の扶持米と、分家下妻藩が仕入れた銘茶緑苑が奪われた。扶持米は藩士の血の一滴だ。銘茶は藩財政を救う鍵となる。さらに荷船に同乗していた植村の切腹を求める声も上がった。一門の混乱の中で、藩主としての正紀の腕が試される。大人気シリーズ第28弾!
感想・レビュー・書評
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2024年3月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ28作目。公義の触、消えた荷、家老の謀、切腹の声、古河城下、追う小舟、の5章。またまたまた謀に巻き込まれた正紀。先々代の藩主正森も合力してくれる。植村の切腹も回避して、ぎりぎりでの事件解決にほっとしました。これもうパターンなんですが、毎回、毎回ほっとできて満足です。
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たった1万石と言う分家の小大名家に婿入りした、尾張藩の血筋の正紀が主人公。
新田づくりは、無理が多い地域の高岡藩だが、関東平野の水運を担う河岸を整備することによって、少ないながらお家の経済状況も好転し、藩士からの借上げ米をなくせた。
同じ分家の正之も、その成功を見習って、遠州の茶葉を商いに。
初めての商いだったが、扶持米と共に、奪い去られる!
実は二人を除こうとする勢力の陰謀だった。
毎回、小藩ならではの運営の難しさゆえの、綱渡りのような藩主自らの活躍ぶりにハラハラドキドキ。 -
悪巧みにたけてる人が敵だと大変
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著者プロフィール
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