銘茶の行方 おれは一万石 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2024年3月13日発売)
3.00
  • (1)
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 51
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575671933

作品紹介・あらすじ

正紀の近習植村の嫁取り、待望の世継ぎ誕生と、慶事が続いた高岡藩井上家。そんな中、本家浜松藩の扶持米と、分家下妻藩が仕入れた銘茶緑苑が奪われた。扶持米は藩士の血の一滴だ。銘茶は藩財政を救う鍵となる。さらに荷船に同乗していた植村の切腹を求める声も上がった。一門の混乱の中で、藩主としての正紀の腕が試される。大人気シリーズ第28弾!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2024年3月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ28作目。公義の触、消えた荷、家老の謀、切腹の声、古河城下、追う小舟、の5章。またまたまた謀に巻き込まれた正紀。先々代の藩主正森も合力してくれる。植村の切腹も回避して、ぎりぎりでの事件解決にほっとしました。これもうパターンなんですが、毎回、毎回ほっとできて満足です。

  • たった1万石と言う分家の小大名家に婿入りした、尾張藩の血筋の正紀が主人公。

    新田づくりは、無理が多い地域の高岡藩だが、関東平野の水運を担う河岸を整備することによって、少ないながらお家の経済状況も好転し、藩士からの借上げ米をなくせた。

    同じ分家の正之も、その成功を見習って、遠州の茶葉を商いに。
    初めての商いだったが、扶持米と共に、奪い去られる!
    実は二人を除こうとする勢力の陰謀だった。


    毎回、小藩ならではの運営の難しさゆえの、綱渡りのような藩主自らの活躍ぶりにハラハラドキドキ。

  • 悪巧みにたけてる人が敵だと大変

  • 32

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年、『夜の道行』で第12回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される。以後、時代小説を中心に活躍中。「入り婿侍」シリーズは、評論家の縄田一男氏から「著者の新たな頂点」と絶賛を受けた近年の代表作。他の主なシリーズに「おれは一万石」「出世侍」など。

「2023年 『新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

千野隆司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×