へっぽこ膝栗毛 (一) (双葉文庫)

  • 双葉社 (2024年8月7日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 8
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  • 本 ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575672121

作品紹介・あらすじ

御蔵前の札差「小泉屋」の跡取りの新兵衛は、放蕩三昧で気ままな日々を過ごしている。ある日、両親に縁談の話を持ち掛けられる新兵衛だったが、まだ身を固めて家を継ぐ気はなく、縁談を保留し、後学のためと称して諸国を巡る旅に出る。馴染みの太鼓持ちの和助と、訳ありげな用心棒の稲妻五郎と、まずは東海道で箱根に向かう新兵衛だが、行く先々で様々ないざこざに巻き込まれ……。笑いあり、涙ありの大注目シリーズ、堂々開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 2024年8月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。かなりいい加減な成り行きで旅に出る3人の道中記でこんな展開で面白い話になるのかと心配したが、あれれ、ちゃんと楽しい話になっているのが驚き。さすが。プロット通りなんだろうけど、予想出来ない展開も面白かったです。続きが楽しみ。

  • 江戸・御蔵前の札差商「小泉屋」の跡取り息子・新兵衛は放蕩三昧な暮らしをしていた。新兵衛は、見かねた両親が勧める縁談を保留し、後学のため見聞を広めると称して旅に出る。
    お伴は、馴染みの太鼓持ち・和助と用心棒として雇った浪人・稲妻五郎。
    三人は一路、箱根を目指すが、物の怪騒ぎや宿での盗難事件など、行く先々で、いろいろな騒ぎに巻き込まれる。
    その過程で新兵衛が「小泉屋」を守る弟に対して心中抱く思いや、武張ったものいいをする稲妻に意外な一面があることが明らかになってくる。
    間の抜けた太鼓持ち・和助と新兵衛のやりとりで始まる旅立ちまでの展開は、まるで落語を聞いているような感じがした。
    江戸時代のロードムービーとして、波乱の末、収束する展開で、同様の作品と比較して、取り立てて差別化できる要素はないが、気楽に読める本ではある。

  • 新シリーズで、第1巻はどうしても登場人物の紹介になるが、しょうがない。まあ、取り合えず悪いスタートではない。次巻が勝負かな?

  • 202408/道中モノが好きなので買ってみたけど、ちょっと期待外れ。シリーズもの前提だからか展開が遅いし、そもそも今のところ主人公3人にあまり魅力がなく…。一応、ただの放蕩息子ではない面も徐々に描かれてはいるけど、それも結局親の金でやってることだしな~と醒めてしまう。とりあえず次巻で続行か判断かな。

  • まだ、何とも言えないけれど、この作品は、単なる道楽息子のお気楽旅物語、では無さそうな気がする。主人公の放蕩息子が結構芯のある人物みたいだからだ。なかなか先に進まないキライがあるけれど、面白そうではある。

  • シリーズものの一作目とはいえ、話進まなさすぎでは?まぁ目的地までの途中で何かしら事件に巻き込まれ、結局毎回帰ってくるっていうパターンになるのかな。視点が結構変わるので、ちょっと入り込みにくかった。

  • 気楽に読める時代劇だよねぇ(^_^;)

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著者プロフィール

1955年、熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。近年は時代小説に力を注いでいる。人気シリーズに「隠密船頭」(光文社時代小説文庫)、「浪人奉行」(双葉文庫)、「武士の流儀」(文春文庫)などがある。

「2023年 『大河の剣(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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