サルの正義 (双葉文庫 く 6-2)

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  • 双葉社
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感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575710762

感想・レビュー・書評

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  • あいかわらずおもしろい

    正義ぶった偽善者の不可思議な言動をめった切り。
    世の中矛盾だらけだし、差別もある。
    そもそも民主主義はそういうものなんだよ。
    全員が平等な社会主義も標榜しないで、偽善者ぶって細かい差別とかつっこんでんじゃないよ。

    って感じの内容
    たとえていえば『男女平等を謳ってみても男性差別は知りませんよ、ってのはおかしいんじゃないの?』って感じかな。

    また「荒治療が必要なのだ」という1ページの文章。
    すごい先見性です。
    当時の野党第1党の社会党に政権取らせてみたらいんじゃない?彼らが無能なゴミ集団だって実証されるから、って。社会党を民主党に変えるだけで十分通用します。20年前の文章なのに。

    ほか中島みゆき論、手塚治虫論も興味深かった。

    インテリゲンチア、ルサンチマン、ニヒリズム、史的唯物論とかよくわからない用語もあるが、辞書を引きながらでも読む価値はあると思う。

    2011/09/11 読了

    2011/09/11 読了

  • 「支那」の呼称に関する表現規制をはじめとして、民主主義や人権思想の名のもとに判断停止に陥っている問題を扱った評論集です。

    どの文章もおもしろく読みましたが、広い歴史的視野のもとで現在の問題を相対化する著者の戦略に、ニヒリズムが帰結するのではないかという疑問を感じないでもありません。本書に収められた手塚治虫論で、著者は手塚の知性の核にあらゆる価値を突き放して見ているような不審を読み取り、また、中島みゆき論では、彼女が恋の悲しみに暮れる歌の主人公と自分自身を重ね合わせつつも、同時にその奥に自分を見つめているもう一人の彼女がいるのではないかと論じていますが、あるいはこれは著者自身の心象風景の反映なのかもしれないという気がします。

  • 全四章が、それぞれ短い文章の集まりのせいか読みやすいですね。
    第四章には笑いました。

  •  ずっと気になっていた、評論家の本を初めて読みました。
     人質事件で、女性と子供が先に解放されるのも、フェミニストは差別と呼ぶのか、の意見には、「あー、なるほど」と思いました。

  • 暴論と言うが、世の中の評論家はすべてこれくらいの力を持った言葉を紡ぐべきである。

    前半は身震いするほど、想いがシンクロすることが多かったが、マンガの章は間延び。ただしオカルト編で盛り返し、読後感は清涼。

  • 異色の思想家、呉智英の評論集。昔読んだモノを再読。さすがにトピックは古いのだがマスコミのやっていることはあまり変わらない。世論もますます自己中心的で対局を考えなくなっている。日教組と労組が後押しする民主党政権になり、さらに経済は悪化の一途。いまこそ彼の暴論が光を放つ時なのかもしれない。

  • 雑誌に寄稿した評論をまとめたもの。3〜4ページほどの短い文章がメインで、割と読みやすい。
    昭和天皇崩御・東西ドイツ統一・ソ連崩壊あたりの頃に書かれたものが多く、このへんの話題について多く触れられてるのが印象的。


    250円。

  •  呉智英大先生の著作の中でもヤサシイ部類でしょう。

  • 暴論

  • 正論ですよね。ちょっと無理もありますが,ここまで書ければいいなあとも,少し嫉妬。

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著者プロフィール

評論家。1946年生まれ。愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた。著作に『封建主義 その論理と情熱』『読書家の新技術』『大衆食堂の人々』『現代マンガの全体像』『マンガ狂につける薬』『危険な思想家』『犬儒派だもの』『現代人の論語』『吉本隆明という共同幻想』『つぎはぎ仏教入門』『真実の名古屋論』『日本衆愚社会』ほか他数。

「2021年 『死と向き合う言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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