本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575711523
感想・レビュー・書評
-
久々にわかぎ嬢の作品を読む。
この方は、バリバリの関西人なのに
「標準語の頭」も持っている方で、
関東人にも分かりやすいように
関西の言葉や文化を紹介するのが
とてもうまい人だと思う。
少し古い本なので、エッセイの中では
まだ中島 らも先生がご健在で(-.-
躁鬱病だのアルコール障害だのと
戦いつつも、ドタバタと
劇団「リリパット・アーミー」の
舞台に出演している姿が、
らもファンには泣けます(^ ^;
劇団のこと、舞台のことの他にも、
わかぎ嬢の「持病」の引越しについてや、
海外旅行のこと、言葉のことなど、
軽く読めるも勉強になる(?)内容。
面白いエッセイを書く人は、
決まって面白い人々に囲まれている。
わかぎ嬢も「関西小劇団界のお母さん」
的な方で、この当時ご自宅には
常に2~3人の居候が転がっていて(^ ^;
それがまた役者バカと言うか、
天然ぼけというか、
日々すっとんきょうな言動を繰り返す。
それをわかぎ嬢の、ある種突き放しながらも
愛情たっぷりな筆致で綴られると、
「一度生で会ってみたい」と思わせる
魅力的な人物像として生きてくる。
劇団の若手のアホ話など、思わず
「んな、アホな」とツッコミを入れながら
読みたくなる逸品です(^ ^詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示