人を殺してみたかった―17歳の体験殺人!衝撃のルポルタージュ (双葉文庫)

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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575712513

感想・レビュー・書評

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  • 生きつづけてほしい。彼には。

    家族と一緒にいたくなかったんだろーなって、いいこでいなきゃいけない、自分に嫌気がさしたのかなって。他人を巻き込まないと、生きていけないけれど、彼をかりたてたものって、あるぺるがーとか精神の病の側面もあるとわたしもおもう。ぷらす、
    寂しさや孤独慢性的な空虚感満たされないなにかが、彼をつつんでいったんだとおもう。

    一線を越えてしまった彼に、そっち側にいくなよっていう、人がいたらって思う。
    悔しくてたまらない。

    なくなったひとは戻らないから。

  • 精神病ってわからんなーという印象。
    本人が本当にアスペルガーという状態にあるのかなんて診察でしかわからないってことで、脳が萎縮してるとか観測できる何かがあるわけでないから、科学的な基幹部分がふにゃふにゃしてる印象なのよね。だから利権目当てに悪用されたりしてるんでないかと邪推してしまう。宮台先生の指摘には同意。
    あと宮崎先生の犬猫殺しから人殺しがあと一歩というロジックに違和感ありすぎ。そもそも本事件の犯人が犬猫殺してるなんて書いてあったか?てか犬猫と人の命を同一視しようとしてたのが犯人であるから、犬猫ではなくいきなり人殺しまでいったんであって、何となく先生の発言は暴論すぎる気がする。

  • 宮崎の女子高校生による同級生の殺害事件が気になり、著者の藤井誠二さんが出演しているのを聞いて、緊急復刊となった本書を購入した。
    本書を読んで2つの事件の類似していると思ったのは
    ・人の命を特別視するがない。虫や動物と等しい。
    ・親が離婚している、いずれも母親が手放し、父親または父方の祖父母に育てられた。

    著者によると少年の殺人犯の多くに、アスペルガー症候群と思われる傾向があることを示唆している。しかし、アスペルガーと断定することはなく、その点に関しては結論が出せないものとしている。アスペルガーが世の中に認知されるきっかけもこの事件だったようだ。

    文庫版のあとがきで、宮台真司は本書が少年がアスペルガーとに該当するか疑問視しながら、新たな病理カテゴリーが生まれてきた背景として①精神科医は自らの保身のために新たなカテゴリーの症状を作り出そうとすること、②重工業化以降の社会が規範に適合しないものを病気として排除しようとすること、を挙げている。
    また精神科医の高橋啓介はアスペルガーでも殺人を犯すものはまれであるため、それが殺人を犯す原因とは結びつけられない、としている。

    意識や道徳といったものが理解できないというのも、人それぞれがもつ心身の長短の一つなのだろう。
    意識や道徳こそ人間を人間たらしむものとして特別視されるものの、それは単なる思い込みや願望でしかなく、それを理解する部分が欠けている者がいても何ら不思議ではないのだろう。

  • 読み助2014年9月8日(月)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2014/09/2-3ca4.html

  • アスペルガー症候群が殺人を犯す要因ではなく、アスペルガー症候群で本人が殺人を犯したくなるような偶発的な出来事が重なった場合に、凄惨な殺人事件を起こすことがあるということか
    確かにもやもやする。

  • 子どもを育てる時、14歳と17歳を無事に超えて欲しい、と思ってしまう。なにか「オトナ」には理解できないことが起こりそうで。いや、起こしそうで。
    「人が死ぬところを見て見たい」という10代を主人公とした小説がいくつもある。そういう「死」に対して興味や関心を持ち、どうしようもなく心惹かれるのは多くの人に経験があるとして。「死ぬのを見たい」ではなく「殺してみたい」に変化してしまう、その間にある壁はいったい何なんだろう。その壁を軽く超えてしまった加害者少年が、被害者に対してその無念さを感じ、罪悪感を持ち、心から謝罪する日が来るのだろうか。いつか直に彼の言葉を聞いてみたい、そう思った。

  • 人を殺してはいけない、というのは、結局は、現代社会でスムーズに生きていきたいのなら犯してはいけない不文律であるというだけ。
    「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いには哲学者も困ってしまう。明確な答えなんてない。
    ただ、自分や、自分の大切な人が殺されたりしたら、痛いだろうし、怖いだろうし、嫌だ、って想像することはできて、自分が人を殺さないし、殺されたら嫌な理由は、それだけしかない。
    という意味で、「人を殺すのは人間的ではない!」なんて糾弾するのは私は好きじゃないのですが、私たちは社会的生き物なので、司法の場ではそうもいかないわけで。
    つまり、私にとって、犯人の少年の動機はさほど理不尽ではなかったということ。

    あと感想としては、
    ・最近の事件は、とかく精神病に話を持っていきたがる
    ・途中から、アスペルガーの話中心になって、筆者の意図がよくわからなくなった
    ・と思ったら、あとがきで納得。へたな結論を付けずに、迷う姿勢には共感できる、確かに。
    ・宮台さんの、現代の社会の枠組みにおさまらない人を、すべて精神病で片付けようとしてしまう社会構造の問題、という意見に、なるほどと思う。
    ・シュタイナー学校

  • アスペルガーって結構周りに居ますよね。

  • この事件をちゃんと扱った本はこれだけだと思う。この著者の本はほかにも読みましたが、どれも中立な視点で好感が持てます

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著者プロフィール

1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。2018年『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』で「沖縄書店大賞」受賞。『人を殺してみたかった 愛知県豊川市主婦殺人事件』(双葉文庫)、『殺された側の論理犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」』(講談社)、『「壁」を越えていく力』(講談社)、『体罰はなぜなくならないのか』(幻冬舎新書)、『黙秘の壁 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだか』(潮出版社)等、著書多数。

「2019年 『路上の熱量』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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