言葉の常備薬 (双葉文庫)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575713343

感想・レビュー・書評

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  • 「正しい日本語」シリーズの第3弾。

    本書の冒頭では、産経新聞のコラムに見られる、誤った日本語理解とそこから展開されるトンデモ文明論が槍玉に上げられています。

    右も左も、著者の学識の前に教養の欠如が露呈されていくのを見ると、言葉に携わる仕事というのはたいへんだなあと思ってしまいます。

  • 言葉って面白いって思える本

    最近の日本語は間違っているとか、そんな堅苦しい話じゃない。うんちくとしておもしろかった。

    一番なるほどって思ったのは、アラーの話。
    「アルカリ」「アルコール」「アラー」のalって、アラビア語でいうところの「the」なんだって。知らなかった。

  • 呉智英の言葉シリーズは初めて読んだが、豊富な教養から編まれるウィットに富んだ文章で、非常に知的好奇心を満足させてくれる。
    以前に読んだ文章は、大いに共感はできるものの、攻撃性があまりにも強すぎてなかなか消化しきれなかったが、これは少しの皮肉に留めていて、物足りなさはあるものの読みやすかった。
    次も読みたい。

  •   日本語には主語なんぞいらないんだ、と谷崎潤一郎氏が何かの本で看破されていたのを読んだことがある。

      さらに目的語を意識しないことがあるんだ、ということを学んだのがこの本。「店に入るときの言葉」(p.126)で「くださいな」というのがあるというくだりだ。確かに私も小さい頃は「くださいな」と言っていた。「くださーい」なんて言っていた。

      今にして思えば…これは目的語が自明だから明示しないというよりも、目的語なんていうヤボなものは無いんだろうと私は思う。日本語の話言葉は素敵な言葉だなあとしみじみ思う。
      
      著者はさすがに論理的な方であるので、これは自動詞なんだ、と了解されている。このへんも面白い。

  • 言葉づかいに関するエッセイ集第三弾。この系統は「正しい日本語」シリーズというらしい。
    著者ぐらいの教養があれば、新聞を毎日読んでたらネタは尽きないんだろうけど、それにしてもこのクオリティで安定しているのは本当すごいと思う。


    350円。

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著者プロフィール

評論家。1946年生まれ。愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた。著作に『封建主義 その論理と情熱』『読書家の新技術』『大衆食堂の人々』『現代マンガの全体像』『マンガ狂につける薬』『危険な思想家』『犬儒派だもの』『現代人の論語』『吉本隆明という共同幻想』『つぎはぎ仏教入門』『真実の名古屋論』『日本衆愚社会』ほか他数。

「2021年 『死と向き合う言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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