夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
4.19
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本棚登録 : 422
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575713435

作品紹介・あらすじ

昭和三十年。灼熱の閃光が放たれた時から十年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の魂が大きく揺れた。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか…。著者渾身の問題作。第9回手塚治虫文化賞新生賞・第8回文化庁メディア芸術祭大賞を受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 静かに圧倒された。私はあまりにも知らないんだ。
    人間が人間でなくなる場所…。
    ’’十年経ったけど原爆を落とした人はわたしを見て「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?’’
    ヒロシマ、行かなくちゃいけない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「静かに圧倒された。」
      忘れちゃいけないコトを、忘れられないようにグサっと突き刺してくださったコトに感謝。。。
      「静かに圧倒された。」
      忘れちゃいけないコトを、忘れられないようにグサっと突き刺してくださったコトに感謝。。。
      2013/01/24
  • 暖かい日常、微笑ましい日常、送れている背景に抱えているもの、ズシッと来ました。言葉だけではなくて表情からも情報が伝わってくる力強い作品でした。

  • 桜の国のほうが好きだった。
    直接台詞を読むより、登場人物の表情から読み取ることのほうが多い。
    絵も綺麗。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「登場人物の表情から」
      言葉に出来難いコトを、判り易く表現出来るのがマンガの強みですね!
      このマンガは、多くの方に読んで貰いたい。。。
      「登場人物の表情から」
      言葉に出来難いコトを、判り易く表現出来るのがマンガの強みですね!
      このマンガは、多くの方に読んで貰いたい。。。
      2013/06/28
  • しみじみとヒロシマの現実が伝わってくる話でした。凪生の体験は決してこの先繰り返してはいけないこと。原発事故のあとだから、広くみんなに読んで欲しい話ですね・・・。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「広くみんなに読んで欲しい話」
      学校図書館に配って歩きたいくらいです!
      「広くみんなに読んで欲しい話」
      学校図書館に配って歩きたいくらいです!
      2013/08/26
  • 「ヒロシマ」におきた不幸な出来事は、日本人なら誰でも知っていることです。
    もちろん私も、映画や小説などから得た情報として、知識としては持っていました。
    4年前広島へ引越し、3年間を過ごしました。
    そして、はじめて原爆ドームをこの目でみました。平和記念館へも行きました。
    知っているだけとは、大違いです。
    実際にその地へ行くことによって、「ヒロシマ」の事実を、頭での理解から、
    心と身体全体で感じることができました。
    記念館で、原爆体験者の方々が自ら語るビデオをみることができます。
    淡々と、冷静に話されていますが、とても残酷な体験です。
    その体験を背負って生きている人々が今も日本にはいます。

    この漫画は、「ヒロシマ」のその後を生きる人たちの話です。
    声高にメッセージを叫ぶわけではありません。
    記念館で語る人たちの姿が重なります。
    やさしい哀しみに心が痛くなります。
    私は、実際に原爆にあったわけではありません。
    なので、本当の苦しみを理解するのは難しいことです。
    ですが、せめて今の心の「この痛み」を感じることのできる人であり続けたい、そう思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「感じることのできる人であり続けたい」
      そして、忘れないために次の世代にバトンを渡せる人になってください。
      「夕凪の街 桜の国」を読まれたの...
      「感じることのできる人であり続けたい」
      そして、忘れないために次の世代にバトンを渡せる人になってください。
      「夕凪の街 桜の国」を読まれたのなら、井上ひさし「父と暮らせば」も是非。。。
      2013/01/30
  • ずっと気になる本でした。

    きっかけがあって
    そして
    それが何年も、そして何世代にも渡って人を苦しめるんですね。

    戦争は
    プラスな事、ひとつもない。

    そして原爆も。

    原発の事が騒がれてる今だからこそ
    いろんな人に読んでもらいたい作品でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そして原爆も。」
      作った科学者、落としたアメリカ、戦争をした日本。そして被爆者を追い詰めた日本人、、、辛い話ですが、それだけで終わらせない...
      「そして原爆も。」
      作った科学者、落としたアメリカ、戦争をした日本。そして被爆者を追い詰めた日本人、、、辛い話ですが、それだけで終わらせないところが素晴しい!
      2013/03/04
    • RIKAさん
      nyancomaruさんのコメントが素敵すぎて、返す言葉がありません。今日は 「3・11」久しぶりに この本を読みなおしたいと思いました。
      nyancomaruさんのコメントが素敵すぎて、返す言葉がありません。今日は 「3・11」久しぶりに この本を読みなおしたいと思いました。
      2013/03/11
  • 広島に原爆が落とされた10年後の話と、被爆2世を中心に描かれた話。どちらも戦争反対と声高に主張するものではなく、日常に根を下ろして生活する人々の話は、原爆の残酷さを具体的に描写しないだけ、もっと胸に迫る何かがある。


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    <center>
    嬉しい?

    十年経ったけど  原爆を落とした人はわたしを見て
    「やった!またひとり殺せた」  と ちゃんと思うてくれとる?

    ひどいなあ

    てっきりわたしは  死なずにすんだ人  かと思ったのに
     
             「夕凪の街」 </center></font>

  • 3つの時代にわたる原爆・原爆症の物語。やわらかい絵柄によく取材されたであろう練られたストーリー。話が進むにつれ登場人物の心情が明らかになっていく展開。旭が第1話では広島を嫌がって離れて行ったような感じになっているが、実は広島に戻って原爆症かもしれない女の子と結婚し、生まれた娘も姉とよく似た名前にする。そのあたりが時代を貫いて流れるストーリーの背骨になっている。夕凪の街だけだったら、凡百の反戦漫画とたいして変わらなかったかもしれないが、桜の国が「強さと優しさ」を描いているところが素晴らしい。

  • こうのさんは文庫版あとがきにて、本体価格476円のまんがは高いと書かれていますが、高いとは思いません。

  • 人が年を取ることで、戦争がその時代だけにあった独立した出来事なのではなく、同じこの世界で起こったということを実感した。

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著者プロフィール

こうの 史代(こうの ふみよ)
1968年広島県広島市西区生まれの漫画家、イラストレーター、比治山大学美術科客員教授。広島大学理学部中退、放送大学教養学部卒業。
『夕凪の街 桜の国』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞新生賞受賞。「このマンガを読め!(2010)」第1位および文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞『この世界の片隅に』は2011年TVドラマ化・2016年映画化され、とりわけ映画は観客・著名人から極めて高い評価を受けて大ヒット作に。国内外でも絶賛されて多くの映画賞も受賞。2018年7月期、TBSで再度TVドラマ化される。
その他代表作として、『ぼおるぺん古事記』、『荒神絵巻』など。

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