ぜんぜん酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575713909

作品紹介・あらすじ

酒飲み人生謳歌マガジン『酒とつまみ』創刊編集長が綴る痛快&痛飲エッセイ集。酒飲みなら誰もが経験したことのある失敗談はもちろん、酒を介しての男同士の友情、思わずホロリとくる出会いと別れの場面、そして愛すべき酔っ払いたちの姿を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌「酒とつまみ」の編集長による、お酒にまつわる悲喜こもごものエッセイです。
    学生ならともかく、いい大人が飲みすぎて記憶飛ばしたり電車乗り過ごしたりタクシーの運転手さんに絡んだりしちゃダメだろう、飲むために点滴とか吐いてまた飲むとか本末転倒だよ、と嘆かわしく思います。思います、が。飲んだ後だろうと二日酔いだろうと仕事をするし、場合によっては徹夜で仕事するまたは飲むし、ができるのはご本人が意識しているかはともかく結構精神力のいる生活なのではないかと。基本は陽気な酒なので飲み友達も増えるしお店の人とも仲良くしてらっしゃるご様子。これは外で酔っぱらわないとできない人脈や体験で、それが仕事の財産になってるんですね。
    初めての飲み屋さんではこういうおじさんがいてくれると馴染みやすくて助かるなぁ。でも上司だったらちょっときついです。

  • 読み始めて数ページで大好きにまりました。
    お酒飲んだり酔っ払っている話っていいよね、うきうき。それが一冊丸ごと詰まっているなんて夢のよう。単なるお酒好きウンチクエッセイとはまったく異なる陽気さ。勿論「お酒がスキです」って話なんだけどそれ以上に「飲み屋さんがすきです!」っていう雰囲気がとても楽しい。飲みにいかなくっちゃ!って駆り立てられる。気持ちが逸る。
    個人的には『ぜんぜん酔ってません』てカッコわるいよなあ…酔ってるときは『ハイ!べろべろです!』って言いたいなあと思ってたんだけどこの本に出会って考えを改めました。楽しければそんなことはどうでもいいですね。この本の一番好きなところはワルモノの酔っ払いが出てこないところです。酔っ払って深酒して人に迷惑かけても「やらかしたなあ」。またそれを誰も咎めない世界観が私のような万年ヨッパライにはじんときてしまう。世界中がこんな風に優しくなれたらすてきだね。

  • 酒がつながる、という言葉を初めて見ました。
    前日も朝まで飲んでいて翌日も昼から飲まなければならないとき。
    ぐでんぐでんのまま行って、それでも本気で飲んで帰ってくる^^;

    酒とお店への愛情がひしひしと伝わる文章で、
    読んでいて心地よかったです。

    べらんめえというか、東京で落語を聞いているような
    小気味よいテンポでサクサク読めますよ。

  • 飲むわ飲むわ。なんともよく飲むこと。しかも食べる場面が、もつ焼きぐらいでほとんど登場しない。酒飲みはたいていのことを肴にしてしまうから、それはそれでイイのだけど。下品さがないのは好い。
    印字フォントが大きいのはご愛嬌という事で。

  • "お酒飲みの哲学。飲まずにはいられないので、アルコール中毒?とまではいかないと当人は思っているに違いない。これほどの書き手なので読書もしているでしょうが、そんな暇はないくらい飲んで仕事をしている。まぁ飲むのが仕事だと言ってしまえば、プロ根性の塊ともいえる。
    酔っても嫌味がないのが伝わってくる。きっといいおじさんなんでしょうね!
    著者のファンになりました。"

  • 飲みたくなる。

  • 面白いエッセイ
    飲みたくなるね
    3.8点

  • 一巻まるごと飲み話。
    粋人ではなく、酔人。「微酔、酩酊、泥酔の階段を上がるそのと
    き、酔人にしか見えない何かが見えてくる。」
    酔っ払いランク3「目は開いているし、なんとか話もしているが、明日になればところどころ覚えていない状態」ランク3~4はよくあるね。
    目的の駅を通過する「ブラックアウトエキスプレス」このエキスプレスだけは許せん。
    「大丈夫?」「ダイジョウ フー」は終わってる。
    哲学書だ。しかし、酔った帰りの電車で読むには気持ち悪い。「もう、いい!」

  • 仕事とはいえよく呑むなぁ。

  • ●は引用、→は感想

    ●ブラックアウトエキスプレス。
    →(^O^)。若い頃は飲んでも寝過ごすことが無いのが自慢だったが、最近は乗り過ごすことが増えつつある。自分の場合は、終電間近や、遠くから帰る場合は緊張して乗り過ごさないが、近場、終電までに時間がある場合は、この傾向が多い。

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著者プロフィール

1963年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊。

「2022年 『ずぶ六の四季』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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