あおぞらビール (双葉文庫)

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  • 双葉社 (2012年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (351ページ) / ISBN・EAN: 9784575713916

感想・レビュー・書評

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  • おお、これは夏とビール大好きな森沢明夫さんの爽やか小説かな?と思ったら全然違った。
    いや小説より面白いと言ったら森沢明夫さんに失礼かな。
    森沢明夫さんの破天荒なアウトドア青春放浪記である。感動小説のベースにこんな体験があると思うと森沢明夫さんがさらに好きになる。
    北杜夫さんの「白きたおやかな峰」にも出てきた登山用語「キジ撃ち」を「マーキング」と名づけるセンスがすばらしい。マーキングにまつわる思い出の数々。まさに自然児だ。私もヨーロッパを旅していた時、我慢できずにした経験がある。苦笑。
    一番のお気に入りは、バイト中に高飛車野郎の理不尽な言動に我慢を重ねたが限界を越え、仲間のアポロと作戦を練ってやり返す話、「日系三世の反撃」。
    暴力でなく悪知恵で、反撃するのが痛快だった。
    個性的な仲間たちも今は社会で活躍中とか。
    ゲームなんかしてちまちましてないで、旅に出よう!そんな声が響いてくる。人生は奇想天外だ。
    それにしても森沢明夫さん、今日まで無事だったのが不思議。
    楽しいエッセイありがとうございました。

  • 10代後半~20代の経験
    それは人の人生の骨格になると言っても過言ではない貴重な青春時代
    この大切なキラキラした数年をしっちゃかめっちゃかに過ごした方のエッセイがこちらです 笑

    どんな破天荒な出来事もあおぞらの下でビールを飲んでオールOKというおおらかな青年たちの夏の日々
    下ネタ多めで、女性読者としては「ちょ……っ」とならなくもないですが、不覚にも笑っちゃうエピソードの数々に束の間リフレッシュできます

    先日この方の綺麗にまとまり過ぎた小説を「なんだかなー」と思って読んだのですが、まさかこんな青春を送った方だったとは 笑笑
    エッセイを踏まえて小説を読むと感想が変わりますね~

    気楽に読める1冊

  • ドラマ版を見てから読んだ。

    いいなと思えることが多く
    自分は実は自然の中で過ごすのが好きだった
    んだなぁと気付かされた。

    ドラマは結構放送用に下ネタやらキツめのを
    和らげてくれてたんだなと実感…

    下らないことの愛しさ、馬鹿馬鹿しさは
    どちらのバージョンも良かった。
    こういうことがないまま大人とも言えない
    状態になってしまったなぁ…

    自分の好きなエピソードは
    ドラマ用の作り物だったと知り、ショック

  • タイトルが素敵なことに惹かれて読みはじめました。
    まさに抱腹絶倒、面白かった〜!

    ゴムボートで川下りとかアブ事件、寝袋で野宿中にダンプカーにバックで突っ込まれるとか、想像するにかなり絶体絶命なシーンなのに、さすが作家さんの筆力で盛大に笑わせてもらいました。
    全身全霊で楽しもうっていう人には、すでにものすごい生命力が備わっているんでしょうね。自分が同じ場面にいたら、とても生きて帰ってこられる気がしないです笑。ホームレスのおじさんと交友のエピソードも楽しかった。
    作中、毎回ビールを飲む描写が楽しく爽やかで、お酒を飲む方にはこの本が立派なおつまみになること請け合いです。

    森沢さんがアウトドアの中で読書をしているシーンもちらほらあり、海や山、大自然の中で読書をするのっていいですね。

    ゆうぞらビールもスタンバイしてるので、さっそく読もうと思います。

  • 森沢明夫さんの小説を初めて読んだのはつい数ヶ月前『エミリの小さな包丁』だった。その後も2冊読んだが、どれも自然の描写が素晴らしく、温かい物語を描く作家さんだなぁという感想を共通して抱いた。そんな森沢さんがどんな人なのかということは気になっていたが、森沢さんの10代後半〜20代前半の時のエピソードを集めた本書はとても面白かった。夏が大好きで、日本の自然を満喫する経験をたくさんしていることに加え、ここまで濃厚な爆笑エピソードの数々を持っているのは凄い。若干下品な話も混ざっているが、、それも含めて色々な意味ですごい人なんだな…と思った。一緒に遊びや旅をした仲間もあとがきによれば、立派になっており、今でも彼らとの付き合いがあるという。本当に人生を楽しんでいるな、と読んでいてこちらも前向きな気分になった。子供時代の夏休みや日本の自然、川や海のレジャーが好きな方には特にはまる本だと思う。こういう経験を多々されたからこそ、あのような小説が書けるのだなと思った。

  • 森沢さんの青春時代の面白エピソードを綴ったエッセイ。
    めちゃくちゃ面白かった!もっと早く読めば良かったと思いました。

    著書から受ける優しくて穏やかなイメージとはかけ離れたブッ飛んだ体験の数々。
    それにしても、よくこんな事態に遭遇するな~と思いました。全然笑い事じゃない事もいっぱい!
    友だちも最高だし、旅生活がとにかく楽しそう。
    電車で読んでたので、笑いを耐えるのにプルプル震えてしまいました。

    エッセイには森沢さんの魅力がいっぱい詰まってて、ますます好きになりました。
    エッセイ「ゆうぞらビール」を読むのが楽しみです。

  • 中学男子に読ませたい本、ナンバーワン❗️
    「高校生になったらこんな夏休みをおくりたい❗️」あるいは「大人になったら、こんなことしたい❗️」を掻き立てる事、請け合い。

  • いいなーと思えることがたくさん!!

  • マンガのようなエピソードが多く笑ってしまった。下ネタが多めではあるけど、下品な感じにならないのはさすがだと思う。根っこに優しさがある感じ。

    最後に友達のその後、というか近況が載っていて、みなさん立派になられて、なんだか感動してしまった。『窓際のトットちゃん』を読んだ時の気持ちになった。

  • 本来、人間このくらい
    めちゃくちゃ楽しむべきー!
    経験ほど、かけがえのないものはないと思える本でした!

  • 年を取ったせいでしょうか。
    若気の至りがtoo muchに感じます。

  • オイラは「夏」が好きでしかたがない。無性に外に出て疲れるまで遊びたくなる。それでもって日が暮れてきたらビールをグビグビ飲んで眠るだけ。夏が過ぎると夏や海が出てくる小説を読んで気持ちだけは縮こまないように気分を盛り上げて過ごす。BGMも1年中、大瀧詠一や山下達郎は欠かさず、夏ソングがほとんどだ。そうやって次の夏を待ちわびながら過ごす。生きてる間にあと何回夏を過ごせるかを考えてしまうほど好きだ。そして、森沢さんをはじめ、宮島、岩井、アポロ、ドボンみたいなバカタレが大好きだ。腕っぷしが強いのに女に弱いところとか。最後の最後まで悪ふざけしてる男でいたいな。んで、あいつはホントにバカだったなぁ、ってみんなに笑われたらサイコー。

  • 思わず声出して笑ってしまう。笑
    電車で読む時は注意です笑

  • 田舎や自然は好きだけどアウトドアは嫌いな私には大いに笑いつつ羨ましいとはちっとも思わないまぬけな旅のオンパレードでした。自由だけど経験したくない

  • 彼が書くあとがきが好きでエッセイにも手を出してみました!期待どうりの人柄の持ち主で更に好きになっちゃいました。

    森沢明夫さんは良く田舎を舞台とした本を書くけど、それはこの青春時代からきてるんだなぁ、、

    この本を読んだら、週末には山か海でビールを飲んでいると思うのでお気をつけくださいまし。

  • 私の大好きな本を数々生み出していくのはこんな気さくで面白くて少年みたいな人だったんだ!もっともっと森沢明夫さんも森沢明夫さんの本も好きになってしまった。このエッセイ読んでからみる森沢明夫さんの本はちょっとひと味違う気がする。味見してきます。

  • こんな野生的な体験をする人がいるんだ
    ちょっと汚い 笑

    若い時にやんちゃした仲間といまでも付き合いがあることは素敵で羨ましい。

  • 森沢明夫さんの小説を読んで、他の作品も読みたいと思って探したところ、タイトルと表紙につられて読み始めた。
    小説ではなく、作者自身の若い頃の体験談、エッセイだった。
    若い頃の友人との旅行などを中心に面白く書かれてある。
    サラッと読めて面白い。
    爆笑エピソードもあるので通勤電車で読むには注意を要する。

  • 自分もこんな大学生活を送ってみたかったものです。

    この本に感化されて大学二年生の頃に友人と焼いた石で風呂を沸かすのを実際に試みたのですが、失敗におわりました。

    森沢明夫の作品にハズレはありませんね。

  • アウトドア派の著者とその友人たちの、自虐ネタ満載の青春エッセイ。
    面白すぎです。
    電車の中など外で読むときは気を付けましょう。笑いを堪えきれないエピソード満載ですから。

    笑いたいときにお勧めの一冊。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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