うさぎとマツコの往復書簡 全身ジレンマ (双葉文庫)

  • 双葉社
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本棚登録 : 89
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575714203

作品紹介・あらすじ

大好評シリーズ『うさぎとマツコの往復書簡』1巻目が待望の文庫化!
中村うさぎとマツコ・デラックスが自身の本質を掘り下げた往復書簡の数々。
忌々しい業も煩悩も生き恥も、曝し続けることで居場所を確保してきた二人の姿は、読む者の息を詰まらせる。
一気読み不可能! 「わたしがわたしを理解したい! 」とさまよい続ける、ふたりの記録。

感想・レビュー・書評

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  • 人生のこと、性別のこと、死のこと。。ドロドロとした自我を暴いていく往復書簡には、テレビで見るような明快で痛烈な語り口はあまりなくて、でもとても心に響く言葉があるのでした。

    「自分のためだけに生きるのって、限界があるわよ」「幸せの条件って『主観』という覚めない夢の楽園にどれだけ安住していられるかって事だと思う」中村うさぎさんの言葉も刺さります。この人の「人生のテーマ」にかかれば、いわゆる「自分探し」など、子供だましというか、幻想のよう。

  • 人の業

  • 振りきった生き方をしている二人による率直な往復書簡。たしかにこの人達に言われると、これ以上に極端な生き方をした人は珍しいだろうから定点としてブレにくい印象がある。自分に嘘をつかない、悔いなく生きるとはどういうことだろうか考えさせられる。

  • マツコ・デラックスと彼女を発掘した中村うさぎの交換日記。

    お互い世の中のできごとや自分の存在の迷いについて堂々と意見を交わしてるのが面白かった。

  • 中村うさぎとマツコデラックスの往復書簡という形での、自己分析が語られている。

    うさぎさんは今までの作品でも自己分析が深く、自身の内面を見つめることに、好奇心を持っている人という印象があった。マツコさんは自身の内面を見つめることにどこか躊躇しながらも、うさぎさんの言葉から自身の内面が引き出されて行くような感じがしたなあ。

    読者も今の状態になった自分自身にについて考えさせられる。またこれから自分がどうなって行きたいのか考える手がかりになるかもしれない。重い話も多いのだが、基本的に人生を前向きに生きようとしていると思ったなあ。いいことも、悪いことも自分自身なんだから。

  • 週刊誌の連載。
    産まない性とか、スカートを履いた親父とか
    二十代半ばに読んだときより
    アラサーも過ぎて人生悩みきった今、読み返すとしみる。

    というか、自称ホスト、整形狂いと女装のオカマの2人はとっても純粋だからこそ、幸せへの茨の道を歩いているんだし、陳腐なことばでいえばマイノリティーなんだろうな。

    産まない性とか、なんでそんな生き方するのかとか、往復書簡という形でお互いを労りながらも無遠慮につきつめあった2人のやりとりは尊いです。

  • マツコの本が数冊出ていることを知ったので購入、読了。普段、中性的な立場からストレートな言葉を放ち、お茶の間で見ない日はないくらい人気なマツコ、どんな経緯で彼女が作られたのかと思いつつ読んだ。読んでみて思ったことは中村うさぎとマツコが仲がいいからこそ語ることができる、本音な部分だ。特に、中村うさぎに関しては世間に認められるため、世間を知るため、デリヘルやらホストやらなんでも体験してきた。その中で見えた世界に希望なんてないように感じた。確かに一度しかない人生、その時は一瞬しかないのだから、その時を生きなければならないのだが、それを経験したことで残るものが自分を破壊するものでは意味がない。軽い気持ちで購入、実際対談形式なところもあるので、サクサク読めてしまうが内容はディープなため、明るい気持ちにはならない。あと、驚いたことがもうひとつ、2009年当時の話だが、今をときめく小池百合子の話が出てきた。2人に言わせると「スカートを履いた男」だという、確かに男の中をヒラヒラして舞う一匹の蝶なのかもしれない、また男的な感覚がなければこのポジションには立っていることができないのかもしれない。また、小泉進次郎はまだ小童的な存在であったと書かれていた。今の時代に2人ならこの政治家達のことをなんと書くのだろう⁇

  • 内臓を抉られる思いで読了。
    自分との格闘、世間との距離。
    この人たちの様にとことん突き詰め、答えを出す勇気は、私には、無い。

  • 女装癖のあるゲイ・マツコと、ホモの旦那を持ち結婚しているとはいえ半ばシングルのような状態の中村うさぎが、人生の過ごし方とは?幸せとは?と、独自の目線から考える。

    両者とも挫折なり、様々な葛藤なり、そういったものを少なからず芸風の一部にして芸能界でやってきている人たちだから、「コイツなら上辺の話じゃない話が出来る」と互いを信頼してこのディープなやりとりが出来上がったんだろうなあ、と伝わってくる。
    少しでも、そういったアウトサイダーな道に足を踏み入れたことがある人なら、世間一般の幸せ、の中で生き辛いこの2人を通じて思うところ沢山あるのではないだろうか。

  • 2015.11.03

    出張に行くので、その飛行機の中で読もうと借りた本。
    薄さもちょうどよく、この2人の語り口なら楽しく読めるかと思ったのですが、なかなか深い内容でちょっとビックリ。
    中村うさぎさんとマツコデラックスさんのお互いが持つ己の “業”と“煩悩”などについて深〜く掘り下げて語っている内容で、『あ〜わかるような気がする…』と、思わず自分の内面についても考えさせられました。
    最後まで読みましたが、読んでいて暗くなるうえ、求めていた軽い内容ではなかったので、続編の『自虐ドキュメント』は読まずに図書館に返します。

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著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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