- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575714524
感想・レビュー・書評
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木皿さんのごった煮。
エッセイ、インタビュー、羽海野チカさんとの対談、シナリオ、本や漫画の解説、京都精華大学でのシナリオ講座が載せられている。どれも興味深く読んだ。
特に惹かれたのは羽海野さんとの対談。
創作の苦しさの一端を垣間見て、本当に命を削って書かれているんだなあ、と思った。
羽海野さんと木皿さんの作品には、似ている所があるそうなので、途中で読むのをやめてしまった『ハチクロ』、まだ読んでない『三月のライオン』も読んでみたい。
『三月のライオン』は映画とどっちを先にするか悩みどころ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一緒に食べたという幸せな記憶は、いつ必要になるのだろう? たぶん、胸がつぶれるほど嘆く日のためにだろう。そんな日も、私たちは、何かを食べねばならないからだ。
(P.52)
生き残った人たちが作った物を、生き残った者たちが、うまそうに食べている。明日また、同じ物を食べられる保証など、どこにもない。だからこそ今日を、今年を、どうぞ無事に過ごせますように。「お約束」ではなく、心から手を合わせる新年だった。
(P.69) -
とても共感することができた一冊。
毎日の生活を送る中で、不安や不満を感じる事は少なくないと思う。楽しい事や嬉しい出来事もあったはずなのに、辛い出来事の方を強く覚えていたりする。
毎日の生活の中にもちゃんと楽しく嬉しい出来事があなたに起こっているんだよ、あなたなりの経験が今のあなたを作っているんだよと教えてくれているような優しい本だった。
人が避けては通れない日常と死について、経験を踏まえながら木皿泉さんの考えを述べてくれている。
素敵な本に出会えたと思う。
日常が辛く、どうして良いか分からない人たちの力になることが出来る、そんな本になると良いな。 -
2018.2月。
エッセイが特に好き。こんなに苦しんで葛藤して戦って物語を届けてくれているからあんなに響くんだな。根底にあるのが「いてよし」という肯定。救われる。 -
野ブタをプロデュース。やセクシーボイスアンドロボのドラマの脚本家さん。ファンだったらおもしろいのかもしれないが、それ以外の人にとっては特に発見のない本でした。
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前半部の神戸新聞での連載エッセイで、表題にもなっている「木皿食堂」が良かった。「明日のパン」という言葉に含まれる意味が良い。対談ではドラマ作品を1本書き上げることの大変さ、苦悩や葛藤を語っている。撮影現場に直にファックスでギリギリ脚本を送るのとかすごい。
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木皿泉のエッセイ、インタビュー、書評、脚本、その他のまとめ本
すいか、野ブタ、Q10はよく出てくるけど、セクシーボイスアンドロボの事はそんなに出てこない
個人的にはセクロボのごぼ蔵の回がとても好きなんだけどね
野ブタとQ10は見てはいるんだけど、そんなに思い入れがない
なんとなくは覚えてはいるんだが・・・
DVDでも買ってもう一回見直すか?
脚本の作成過程を知って、意外と行き当たりばったりに書いている事に驚き
まぁ、和泉さんが設定担当で結構細かいところまで決めてると思ってたけど、違うのね
やはり、もう一回見直して読み直すのが正解かな -
脚本家木皿泉のエッセイ、対談、書評、シナリオ、などなど盛りだくさん。/気の利いた女が実は男にはとても負担なのだということを繰り返し描く向田邦子ドラマ。/雛祭りの歌を作ったサトウハチローが、当時妻に逃げられてて、楽しいだろ?な、楽しいだろ?と必死に子供に訴えかける情景が浮かぶとか/これからのドラマ。あまりにも甘いものでは現実離れし過ぎているし、かといってフィクションまで苦くては、観客は息苦しいばかりだ/何十年経っても朝起きて隣に誰かがいる不思議さ。「あ、おった!」と心のなかで言ってしまう、と/「お金を稼ぐのは尊いことだと思う。が、同時に、踏みつけにされることでもある。自由を得ることであり、不自由になることでもある。」/どんな関係であろうと、「大切な人」それだけでいいじゃないか、と思うのです。/いてよし!と言ってあげられるドラマを。/ウサギとワニが世界を作った寓話。ウサギが世界を半分作って、ワニが起きると、世界が半分できた!ワニがまた寝てるうちに、ウサギがもう半分世界を作った。そこで夢を見てる人がいるから世界ができるのでは、と。/それで出すときって、自分がなんかひき肉の機械に入るような感じになっちゃうんですよね(羽海野チカ)/「Q10」第6話の「さらば恋人」、聞いてみたい。/西遊記といえば、中島敦「悟浄歎異」、写真集 浅田政志「浅田家」赤々舎あたりは手にとってみたい。「Q10」のシナリオブックも。/木皿泉「君ほほえめば」、「世の中を忘れたような蚊帳の中」、木皿泉「くらげが眠るまで」 イッセー尾形、永作博美あたりは実写版見てみたいなとおもった。
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最初のページで泣きそうになって、
最後の文庫版あとがきにも泣きそうになった。
1人ひとりに想いを馳せることができる人たちなんだなあと思った。
「Q10」もっかい見よ。 -
等身大のご夫妻、面白く読みました
やはり羽海野チカさんとの対談がよかった
すごいねえ
ものを創り出す仕事
オソロシイデス
≪ じっくりと 想いを煮詰めた 食堂で ≫
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