- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575714562
感想・レビュー・書評
-
ひとこと「面白かった」
自分が著者と似たようなプロレス体験を経てるせいか
「うんうん、分かる分かる」と頷きながら読み進めた感じ。
他の方の感想にあった「そこまでプロレスにこじつけなくても…」は90年代の活字プロレスの洗礼をウケた人ならば、ついプロレスに結び付けて考えてしまう癖がついてるので、やむを得ないでしょうね。
緊張と緩和、虚と実、感情の爆発
昭和は遠くなり、平成すらも過ぎ去った令和の現在も
プロレスは新たな進化を遂げている…のだろうと、昭和のプロレス者である自分は遠くから眺めている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「教養としてのプロレス」プチ鹿島著(双葉文庫)を読んだ。
難しいことをわかりやすく言える人が本当に頭のいい人ならば、文系芸人の著者は恐ろしく頭のいい人だ。そして、謙虚。少しの屈折も抱えているが。ぞれでこそ、プロレスファンだ。
プロレスファンは常に「あんなものショーだ。八百長だ」という視線に抗い、プロレスは大好きだけど、プロレスなんかが好きな俺、という自己矛盾を抱えて内面はぐちゃぐちゃだ。
しかし、その矛盾こそ、葛藤こそ、0か1か、揚げ足取りと上手いことを言い捨てるSNS社会にこそ必要だと著者は力説する。
人生、白と黒で割り切れる事ばかりではない。
「底が丸見えの底なし沼」(週刊ファイト〈既に廃刊〉の故井上編集長)を、ゴーグルもボンベも使わず、身体一つで泳ぎきった男の快作。
〈目次から〉
・私はプロレスファンだったからオウムに入信せずにすんだ
・幻想としてのヘラクレス・ローンホーク
・WBCとは力道山時代のプロレスである
・プロレスは社会全体の価値観の変遷を映している
・ファンタジーの体現者アンドレ・ザ・ジャイアント
・中畑清は、80年代からSNS時代にやってきた
・プロレスも人生も「受け身」が重要である -
プロレスが好きなことに対して理論武装してしまった世代の我々には、面白く読める本だった。
今でこそプロレスの「こと」が知られるようになってきて、いつのまにか自分の中で折り合いがついてしまっているが、ミスター高橋の本が出るまでは、本気でプロレスを見ていた。
そういう意味では、あまり騙されたとか裏切られたとか、そういうことに慣れたとかいう気持ちには共感は出来なかった。
全日派の純粋な子供だったからか、天邪鬼なせいか。
色々な本も紹介されていて、ここから膨らむ本でもあった。
-
プロレスっていいな
-
まあまあ
-
村松友覗の『私、プロレスの味方です』(ちくま文庫)のような、著者自身のプロレス観を織り交ぜつつ、プロレスの楽しみ方を語った本だと思って手に取ったのですが、期待していた内容とは異なって、世の中の森羅万象をプロレスから著者が学んだものの見方・考え方によって芸能やスポーツなどのさまざまな出来事を読み解いていくといった内容のエッセイでした。
どこかナンシー関の本を思わせるようなセンスが随所に見られるのですが、ナンシーのような軽快さはなく、いささかまわりくどさを感じてしまいます。このまわりくどさが、著者のプロレスの見方に由来するものなのかどうか、いま一つわからないのですが、エッセイとしては読者にストレスを感じさせるスタイルだという気がします。 -
プロレスファンの考え方を、一般の生活に活かせるためにどうすれば良いかという内容のエッセイ。
なんといっても、プロレスのあれこれについての理解がちゃんとしていて、いい作家ですね。
プロレスに興味の無い人も、これを読めばそれなりにプロレスに詳しくなるだろうし、興味を持つようになるんじゃないかな。 -
細かいデーターからの話はすごいと思うけど、何も無理して?プロレスに結びつけなくてもいいんじゃないのかな。
自分もプロレス好きです。「闘魂」猪木!最高! -
許可局で見せる飄々とした姿はどこへやら
熱のこもった文章だった。
ちょうど今年の台東京ポッド許可局を終えたのと同じ時期に読み終えたので、いろいろとシンクロするところも見える。
今年の許可局イベントはいつもと趣がちがってた。
10月から放送時間が月曜の24時と大幅に繰り上がる。ラジオのゴールデンタイムだ。
いつもの屁理屈ではなく、そんな自分たち、そして番組の未来を考える話が多かったように思う。
それもあって、『野心の塊』林真理子さんにゲストのマッチメイクを実現させたんだろう(こうやってウラのストーリーをあれこれ自分で組み立てるのが、教養としてのプロレスである)
『エネルギッシュでない、上にいこうとしない人間が人を惹きつけることはできない』
第16章 時に、勝利に固執する より
第2芸能界から第1芸能界へ歩き出した鹿島さんのガチな感情が、剥き出しになっている。
この感情をビジネスに応用するのが、プロレスである
著者プロフィール
プチ鹿島の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





