モリのアサガオ 5: 新人刑務官と或る死刑囚の物語 (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575832648

感想・レビュー・書評

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  • 第41〜50話収録。
    直樹の出生、そして直樹の父親と死刑囚・堀越圭造の関係が明らかに。山本憲人の決心が凄い……堀越に対してそこまで負い目を持っていたとは。直樹にとって今まで以上に辛い事実だけれど、直樹と「なにわ谷事件」に関わる皆が幸せそうで本当に良かった。さて、残るは渡瀬満の事件のみ。物語の終焉に向かっています。風呂上がりの満にときめくなど、直樹の満に対する憧れには相変わらずドン引きですが、一方満は直樹をどう思ってるんやろう?いつの間にやら、直樹を庇ったり慰めたり。このまま6巻を読もう。

  •  この巻は、死刑制度よりも主人公・及川の出生の秘密についての話がメイン。
     死刑制度が抱える最大の問題「冤罪」がキーワードとなっているようなのですが、話はそう一筋縄でいかないところが本作のサスペンス性の高さと言えます。

     本作から少し離れて、死刑制度が抱える最大の問題が「冤罪」とすることについては、個人的には疑問です。
     例えば天才スポーツ選手が冤罪で懲役20年に処された場合、この冤罪により失われた20年は絶対に取り戻せません。死刑だけでなく、懲役だって取り返しのつかないことはあるわけで、一部の罰金刑くらいが取り返しの"つき得る"刑罰であるに過ぎない、というのが本当のところでしょう。
     死刑制度については、その刑罰が過酷なせいで、本来刑事司法制度一般の問題を死刑制度特有の欠点として議論されるということがあります。冤罪問題は刑事司法制度一般の問題として重大な問題であることについては同意しますが、それが死刑廃止の論拠とされることについてはどうも納得いかないものを感じてしまいます。

     自分の出生の秘密を追う内に、及川は、父親の事件の真相と、ある死刑囚の秘密を知ることになります。
     及川の件が一段落した段階で、今度は渡瀬が取り乱します。遂に物語は核心へ!

  • 図書館の本

    重い重いテーマだし、刑務官という立場もわからないでもないけど、
    どうして若い及川が主人公?と最初からおもっていたのですが
    ああ、このために。。。。とわかったこの巻。
    被害者加害者冤罪者の気持ちの動きがせつないです。

  • なんとなく何かありそうだった及川ですが、ついに真実を知ってしまいましたね。
    及川の心を救ったのは渡瀬の言葉。一方で渡瀬の中で何かが起こっているようで、ますます気になります。

  • 渡瀬満と及川直樹、ふたりの物語は通奏低音のように流れ続けている。

  • これはもう帯が全てを物語っていると思います…。絵柄が個性的なので読むのに躊躇する方もいると思いますが、非常に丁寧に描かれてますし、面白いのでおすすめです。

  • 「出生の秘密を乗り越える」

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