この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575839401

感想・レビュー・書評

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  • 戦中・戦後の一時期の庶民の生活が、細部まで細かく丁寧に描かれていて、その息遣いまで感じられる。秀逸。

  • すずちゃんがすごくかわいくて、戦時中の物語だけど和む。

  • 「夕凪の街 桜の国」が戦後を描いていますが、こちらは戦中。広島の呉が舞台です。
     原爆が投下された当時が舞台。こうのさんの、やさしいタッチで家族の物語が描かれてます。
    このタイミングで読めて良かった。

  • 物語の舞台は昭和18~21年の広島県呉市。当時の庶民の暮らしぶりをほのぼのと描いた作品です。いつの時代も、お母さんは夕飯の献立に悩んでいたのですねぇ…。
    (このマンガを読んで呉に行ってみたくなり、先日実際に行ってきました。偶然、大和ミュージアムで著者の特別展が開催されていました!)
    http://www.yamato-museum.com/topics/exhibition/2011/08/post-1.html

  • 戦前戦中の世相を、軍都呉へ嫁いだすずを主人公に柔らかなタッチで描きだす一冊。
    徐々に暗さを増す世相も、いつも一生懸命で朗らかなすずさんに心和む思い。ちょっとシリアス・シニカルな場面も、それを過度に強調することなく、さらっとコミカルにまとめられている。みんな、悲喜こもごもありながらもその時々を生きていた。この本を読んでそのことを思う。

  • ・この漫画のいい所は数えあげればキリがない。

    ・こうの史代さんのユーモアセンスの絶妙な丁度よさ。シリアスな展開との緩急の付け方が本当に上手い。戦争もののはずではあるのだが、決して悲壮感を漂わせない。それは滲み出るものだからわざわざ殊更にしなくて良い。

    ・すずさんが嫁入りするのが18歳と知って震えています。。

    ・18ならこれくらいのやらかしはお咎めなしでは。現在もしっかりと健在の自分のちゃらんぽらんさと引き比べて

    ・すずさんを見て「私もまだ大丈夫」とほっとしてたが、思いっきり年下だった事実泣

    ・周作さんみたいな旦那さんが来てくれないかな(切実)

    ・すずさんって地味にモテモテだよね。でもこの性格ならそれも納得。明るくて素直でよく働いて筋金入りの天然って可愛い要素の満点じゃん。こんな人そばにいてほしいもんなあ

    ・漫画のコマ割りが映画みたいだなと思う。普段流し読みが癖になってしまっているので見落としがちになってしまうが、伏線の張り方がとても丁寧。(セリフ無しの風景描写だけで読者に連想させるなど)(すずさんと哲さんの納屋でのシーンでりんどうの椀のカットを入れるなど)そのため、テンポの良さはないが、この漫画にそれを求めるのは全くの筋違いであろう。

    ・人物の心理描写も本当に丁寧。「…」ってセリフ、今のマンガじゃあまり見られない気がするが、それが心理描写の上で効果的に使われている

    ・ほのぼのした雰囲気で薄まっているようでもあるが、ストーリー展開は中々に凄いと思う。たまたま知り合った親友が夫のかつての恋仲なんてさ、、受け止めきれん事実よね普通

    ・この時代の人見てると、自分のナマケモノ具合が際立つわ。やっぱり日本人って働くの好きな気質なんかな。

    ・「代用品について考えていた」って言うすずさんの気持ち考えたら切なくなるわ

  • 義姉さんの「広島に帰ったら」を里帰りと解釈したのは、映画の中ではすずさんだけかと思ってたけど、違った。
    義姉さん以外のあの場にいた人みんな、そう解釈したんだと漫画を読んで知った。
    すずさんだけでなく、周りの人もいい人だったから、すずさんのぼんやりがいい影響になったんだと納得した。
    映画だけだと、すずさんがいい人だからという雰囲気があったからそこが原作を読んで補強された。

    あと、お茶碗と着物がりんどうの柄だったということに気づけたのも収穫。

  • 映画の補完する為に読んだ
    リンさんとの絡みが一番違いかな

  • ほのぼのした画風ながら、後編のなんとも言えない感じは、、、

    ホントに左手で描いているのではなかろうか

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著者プロフィール

こうの史代:1995年デビュー。広島市生まれ。代表作は「さんさん録」や、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作「夕凪の街 桜の国」、アニメーション映画のヒットも記憶に新しい「この世界の片隅に」など。

「2022年 『ぴっぴら帳【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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