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- / ISBN・EAN: 9784575848106
感想・レビュー・書評
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webで公開されていたものを読んでずっと気になっていたので買いました。
作中で主人公も言っていた気がするけれど、この二人の関係は何なんだろう。表わす言葉が見つからない。性愛とも母性ともつかないような、何かこう、温かみから遠ざかっていた二人のいびつさがぴたりと嵌りあってしまったような、そんな関係。
いい本です。主人公の言動に勇気付けられるし、少年の言動に癒されるし、二人のやりとりにとても励まされるし、テーマも新鮮。ただ誰かに紹介したくても「これはこういう本で」と勧める言葉がなかなか見つからないのが難点ですが^^;2巻への引きと予告がとても気になる1巻でした。
あとこの作者さん、紙面のメリハリにとてもセンスを感じます。静寂やホワイトアウト、スローモーションに瞬間瞬間が訪れるような描写、言葉の置き方。それらがとてもきめ細かな空気感を作り出していて。
寂しい時、心細い時、人から言われたい言葉が詰まっている作品なのかな、と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
店頭で一話を丸々立ち読みした後、そのままレジに直行した。知らない作家さんの漫画を衝動買いするのは久しぶりだったけど、買ってよかった。
女性作家によるおねショタ(ジャンル定義はそれでいいのか、この作品?)らしく、少年も主人公もとても繊細。それがグッと来る人もいれば、敬遠する人もいるかもしれない。私はとても好きだったけれど。
この先どんな展開になっていくのか、2巻が楽しみなような、怖いような気分です。 -
Twitterで発売情報が流れてきて、表紙の雰囲気に惹かれて試し読みして購入決定。
30歳のOL・聡子と12歳の少年・真修が出会ったことから始まる物語。
瞳や髪の描き方が好み。もちろんストーリーもとても良かった!
「膝の上には美しい少年がいる」という始まりが素晴らしく、惹き付けられた。
真修が美少女な少年で、儚げなのに大人にならざるを得ない孤独を抱えている。けれど子どもらしさを見せたり、指摘されて赤くなる表情とか、反則。
聡子にも共感する。
元彼は何がしたいの?
プロットでは性別逆だったそうだけど、今の状態が最高。 -
人の素直さ、優しさがもたらす人間関係の複雑さって感じ。
一対一ならそれでもいいかもしれないけれど、人はその他にも多くの人と関わりながら生きている。故に成り立たない。
他にない雰囲気が、すごくよい。 -
男性側から見た「消費されるためのおはなし」ではなく、女性側からの細やかな揺れ動きも描かれていて、きちんと人間対人間のやりとりになっているのがよかった。
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真修が可愛い。母性本能をくすぐる。
奈緒ちゃんの話がいじらしくてグッときた。
恋愛に発展したりせず、ほっとする展開がいいな。けど真修は母親がいないみたいだし、聡子に母親的なものを求めているうちに恋愛に…とかなりそうで怖い。
絵も綺麗だし、読んでてなんか不安になる感じも含めて美しい。 -
30歳OLと12歳美少年の話。
おねショタなのかと言われればおねショタだけど、適さないカテゴライズな気もする。
絵が綺麗な人でなければ描けない話。真修の美しさたるや。こんな12歳いてたまるか…。
私も少しだけそういう環境にいたので分かるけど、大人の心を鷲掴む子どもは確かにいる。外見だけでなく中身でも。真修はその両方を持ち合わせていると思う。
ただのほのぼの交流マンガにはならなそう。続きが気になるし、2人が良い形で繋がっていてほしい。 -
最高すぎた
特別をもらった少年の瞳のなんとまばゆいことか -
元々の設定では性別が逆だったみたいだけど、こっちの方が良かったと思う。
主人公と同じ世代として、共感できるところがいっぱいある。心理描写や着眼点が素晴らしい。特に人に褒めてもらいたいくだりとか、もう涙が・・・
二人の今までとこれからを楽しみに次巻を待つ。
高野ひと深の作品





