ぼくは麻理のなか(9)

  • 双葉社 (2016年9月28日発売)
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本 ・マンガ / ISBN・EAN: 9784575848564

感想・レビュー・書評

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  • 性的な目で見られる不快感がめちゃくちゃリアルに描かれていた。憧れの美少女になって自分とは違った生きづらさを体験した小森は元に戻ったら大きく人生観変わるだろうな〜とか思ってたらまさかの麻理が生み出した別人格設定だったとは....

    心えぐられるような描写が多かった割には、トラウマの原因である母親としれっと和解してて拍子抜け......ずっと読む手が止まらなかったけど、最後でガクッと失速した。

    依ちゃんとお姉さんとの和解シーンはグッときました。

  • まあ、そうか、そうだよね。というところに落ち着いて終わった感じ。
    押見さんの作品は毎度掴みは上手いんだけど結末に近づくと失速する印象がある。

    ただ女の子がいちいち可愛いんだよなぁ。
    線がとても綺麗で「女子高生」というイコンとしてすごく完成度が高くて、それだけで作品の内容を押し上げてしまうのはすごいと思う。

    むしろそれがメインでお話は添え物と考えても良いのかもしれない。

  • 完結

  • 幼少期に祖母がつけた名前を祖母の死後に母親の意思で改名したことが原因で人格が壊れた、多重人格者の物語だった。ぼくがぼくを受け入るまで、麻里が麻里として、史子が史子として、ひとりの人格になっていった。麻里は幸せになってほしい。男性の漫画家が描いているとは思えないほどに、生理の描写にリアリティがあった。思わずドロドロとした血生臭さが香ってきた。史子のことを聞かれた麻里の母親の表情が豹変するシーンが悍ましく強烈だった。

  • 怒涛の回収の最終巻で、
    全てに納得させられるものの、
    やっぱりね、感は否めなかった。
    それでも押見修造作品は素晴らしい。

  • 色鉛筆タッチの表紙イラスト、水彩画タッチのカラー扉絵。どちらの麻理も美しきかな。そして寂しげ。

  • 小森の存在ってそーゆう事だったのか…9巻を通してやっと事実がわかった。多くを語られてスッキリするわけじゃないからこそ、読者が意味付けをする話だと思う。深いなあ

  • 最高だった。1〜9巻分の感想文を書いたら長くなったのでnoteのURLを置いておきます。
    https://note.com/rikkaring/n/nd4c74981befe

  • 流石の押見作品。最高でした。クラスでいまいちな女の子を描かせたら一番。一軍に近づきたくても近づけない心情、憧れ、妬み、依がとても魅力的でした。

  • あまりにも綺麗な結末……。抑圧と欲望をここまでエンタメに昇華できるのがスゴい。
    麻里の家族の問題がどうなったか直接は描かれていないのですが、ほんの1コマ、『写真』が部屋に立てられている様子が描かれるだけで何らかの変化は読み取れて、巧みだ。全ての歪みもその発露も、現実を受容するために必要な道のりであったと思え、少し泣く。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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