私の少年(3) (アクションコミックス(月刊アクション))

著者 :
  • 双葉社
4.13
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本棚登録 : 798
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575850017

感想・レビュー・書評

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  • 真修の父親の説得に成功するも、花火とビー玉の思い出もつかの間に聡子の転勤。欲しかったのはたわいもない日常だったのに、距離と年齢ばかり進んでいく日常を過ごす聡子に声をかけたのは、中学生になった真修だった。

    最初は表紙の美少年好み~!くらいだったのに、年齢的に聡子の内省に共感ばかりしてしまう…(笑 私もフラッシュモブは苦手。「背が欲しい」と当たり前のように未来を思い描く真修を目にして、聡子の時が動き出して行くように感じた。
    ああ中学生真修早くみたい‥

  • 雑誌で紹介されていて気になった作品。タイトルが犯罪っぽいので社会派の物語なのかと思い、手にしました。
    男の子が一人で夜、外にいるのを危ないと感じるのは大人だったらそう思うのだが、子どもは気にしない。そんな中、そのままにしておけない主人公が守ってあげるけど、その様子は他所から見たら異様に思えるという…。好意だけど、変質者とどう違うのかといわれると、他社から見て同じようにも見えるということ。子どもを守らなければいけないという親の義務と、育てるためにお金が必要だからそばにいられない大人、という相反するようで共存していく中でのお話。これから成長して、少年はどうなっていくのか続きが気になります。

  • 可哀想だからではなく、過去の自分がもしこのような境遇だったら、手を差し伸べてくれる大人がもしいれば、どんなにか幸せだったろうか、と言う思いが多和田にはあるんだろう。今は「与える」事が出来る大人と言う身の丈がある。自分の方こそ真修から沢山のものを貰っていたと感じたのは、誰かの世界を広げられる手伝いが出来る自分を確認できたからだろう。

  • ☆3.7

    これで最終巻かと思ってドキドキした〜。
    父親が思ったよりも話が通じる人だった。でも回転寿司の件は、親としてのプライドを傷つけちゃったんだろうなぁ。きっとこの人だって男手一つで息子二人育てるのに必死なんだろう。今まで誰かを頼れなかったのかな?
    そして父親が思ったよりも強面でハラハラした。弟は似てるけど、真修も似てくるのか?似ないで欲しいな〜(笑)

    再会した二人。真修大人びてるかと思って期待したけど、まだ「少年」だった。可愛いままだった。
    真修は聡子に「母親」を重ねつつも、「女」としても見てるよね。対して聡子は今の時点では「男」としては意識してないような。やっぱり母性に近いのかな。あとは安らぎとか癒しとか、自分の存在意義とかを真修に求めてるのかも。

  • 真修との絶妙な関係性が堪りません。そして新しい展開へ・・・このあとどうなるのかものすごく気になります!

  • 真修が天然たらし体質で辛い。ここっていうところで胸を射抜いてくるよね。気遣う言葉のひとつひとつや純粋な健気さが胸を締め付けてくる。幼さ故に立ち行かないもどかしさ、歯痒さが何とも言えんね。
    親御さんとの対面から急展開を迎えることになったが、もう真修の小学生時代の冬服は見れないという…。つらいです。
    3巻は物語的に激動でしたが、更に距離間が難しいというか舵取りが大変と思うがどう転ぶ。作者の力量と編集の導きに掛かる。

  • そもそも、「私の」少年であって
    エゴであって
    こうなることはわかってはいたんだけど、
    それにしてもいきなり二年後になるのかあ。

  • 椎川さんが真修の家の「おかしさ」に気づいた場面が、地味に印象的だった。
    聡子以外の誰か(おそらく聡子よりも冷静で的確な判断のできる)が、そのことに気づいてくれた瞬間。
    けれど、それがほんのわずかに遅かったということが、あまりに切ない。

    それから2年が経って、今度は真修のほうが先に見つけた。
    そのことに、きっと大きな意味があるのだろう。

    日常の中で、何かを見つけるということ。
    何かの存在に気づくということ。
    それを描いた物語なのだろうか、と感じた。

  • 子どもというものがいかに繊細でいかに敏感でいかに真っ直ぐでいかに貪欲でいかに瞬間的なものでいかに眩しくていかにすごいものかっていう全部を(もっと色んなものもまとめて)突きつけられる。タイトルに「少年」とあるだけあるなと、毎回思うけど、とても、痛切に、思う。そして30歳の主人公の抱えてる据わりの悪さみたいなのも分かる。だから息がつまるし心が動くし面白い。真修はもちろんだけど、聡子も救われてほしい。

  • 最近三十路くらいの女性が主人公の良作にちょいちょい行き当たるなー。

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