- Amazon.co.jp ・マンガ (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575850017
感想・レビュー・書評
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雑誌で紹介されていて気になった作品。タイトルが犯罪っぽいので社会派の物語なのかと思い、手にしました。
男の子が一人で夜、外にいるのを危ないと感じるのは大人だったらそう思うのだが、子どもは気にしない。そんな中、そのままにしておけない主人公が守ってあげるけど、その様子は他所から見たら異様に思えるという…。好意だけど、変質者とどう違うのかといわれると、他社から見て同じようにも見えるということ。子どもを守らなければいけないという親の義務と、育てるためにお金が必要だからそばにいられない大人、という相反するようで共存していく中でのお話。これから成長して、少年はどうなっていくのか続きが気になります。 -
可哀想だからではなく、過去の自分がもしこのような境遇だったら、手を差し伸べてくれる大人がもしいれば、どんなにか幸せだったろうか、と言う思いが多和田にはあるんだろう。今は「与える」事が出来る大人と言う身の丈がある。自分の方こそ真修から沢山のものを貰っていたと感じたのは、誰かの世界を広げられる手伝いが出来る自分を確認できたからだろう。
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真修との絶妙な関係性が堪りません。そして新しい展開へ・・・このあとどうなるのかものすごく気になります!
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真修が天然たらし体質で辛い。ここっていうところで胸を射抜いてくるよね。気遣う言葉のひとつひとつや純粋な健気さが胸を締め付けてくる。幼さ故に立ち行かないもどかしさ、歯痒さが何とも言えんね。
親御さんとの対面から急展開を迎えることになったが、もう真修の小学生時代の冬服は見れないという…。つらいです。
3巻は物語的に激動でしたが、更に距離間が難しいというか舵取りが大変と思うがどう転ぶ。作者の力量と編集の導きに掛かる。 -
椎川さんが真修の家の「おかしさ」に気づいた場面が、地味に印象的だった。
聡子以外の誰か(おそらく聡子よりも冷静で的確な判断のできる)が、そのことに気づいてくれた瞬間。
けれど、それがほんのわずかに遅かったということが、あまりに切ない。
それから2年が経って、今度は真修のほうが先に見つけた。
そのことに、きっと大きな意味があるのだろう。
日常の中で、何かを見つけるということ。
何かの存在に気づくということ。
それを描いた物語なのだろうか、と感じた。 -
子どもというものがいかに繊細でいかに敏感でいかに真っ直ぐでいかに貪欲でいかに瞬間的なものでいかに眩しくていかにすごいものかっていう全部を(もっと色んなものもまとめて)突きつけられる。タイトルに「少年」とあるだけあるなと、毎回思うけど、とても、痛切に、思う。そして30歳の主人公の抱えてる据わりの悪さみたいなのも分かる。だから息がつまるし心が動くし面白い。真修はもちろんだけど、聡子も救われてほしい。
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最近三十路くらいの女性が主人公の良作にちょいちょい行き当たるなー。