青に、ふれる。 (7) (アクションC)

  • 双葉社 (2024年2月8日発売)
4.30
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本棚登録 : 46
感想 : 2
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  • 本 ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575859362

作品紹介・あらすじ

大学見学に訪れた旅行先で、母親から自分が生まれた時はアザがなかったことを聞いた瑠璃子。「責められたくなくて言えなかった」「私達は乗り越えた」という母の無神経な言葉に傷つくも、互いに本音を伝え合う。一方、神田とフリースクールを訪れスクールカウンセラーになるという夢を語るのだった。そして、数年後。高校を卒業した瑠璃子たちは…?アザのある女子高生と相貌失認の教師。恋と出会いがコンプレックスの痛みをほどいてゆく各メディアで話題の青春ラブストーリー、ついに完結!!

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻である7巻が出たので、即ゲット。

    最終話のみならず、この巻収録のラス5話全体が1つの最終回を構成しているような、ゆったりとした大団円である。

    表紙の笑顔が象徴するように、最後に瑠璃子(ヒロイン)は幸せになる。「よかったな」と、リア友に対してのような安堵感を覚えた。

    最後まで良作であった。
    1巻からじっくりと読み直したい。

    ちなみに、第1巻を読んだときの感想はこちら。
    https://booklog.jp/users/gethigh316/archives/1/B07RT47XMP

  • 白河先生は随分変わったなと思う。
    背中を押してくれるのはありがたいし、
    賃貸物件の間取り図は面白いアイディアだ。
    確かに夢が膨らむし、頑張ろうと思えそう。
    家賃相場の参考にもなるだろうし。

    しかし瑠璃子の母親は本当にきつい。
    自分では良いお母さんだと思っていそうなところがよりきつい。
    娘のせいにして嘘も方便と言い、
    しかもその嘘は娘につかせるところも嫌だし、
    オープンキャンパスについてくるところもうざい。
    何を着ていけばいいかなんて好きにしてくれ。
    というか着いてきてもいいからせめて別行動して欲しい。
    正直陰口を耳にしてしまったシーンは気分が良かった。
    こういう毒親は周りの評価を気にするから、
    これで少しは堪えれば良いのだが。
    女子会と開き直るのは流石に娘が成人してからだろう。
    本当に節操のないことだ。
    勝手に向き合って乗り越えた気になってひとりですっきりして、
    そうじゃなかったと思えば傷ついたと泣き手を振り払う。
    瑠璃子は大人だ、じゃなくておまえが子供なのでは。
    それでも嫌い、ではなくて嫌いになりたいとしか言わない瑠璃子。
    優しすぎる。

    線香花火は儚いのが良いのに、火をもらうという感覚がよくわからなかった。
    立てた蝋燭にそれぞれが近づけて、火が点いたら
    そっと動かさずに見守るものではないのだろうか。

    七実ちゃんのスカート、とてもよく瑠璃子に似合っている。
    良い友達ができて本当に良かったなと思う。

    この巻は時間の流れが急に早すぎて
    あっという間に受験生かと思ったら受験も終わり
    かと思えば大人になっていてちょっともったいなく感じる。
    関東に戻ってきて一人暮らしでも、実家にお盆に帰る程度なのか。
    そのくらいしか帰りたくない程度の実家ということなのだろうか。
    結婚式のシーンでは大人になったからメイクをするようになったのかと思ったのだが
    出勤シーンでは痣がそのままでちょっと違和感があった。
    ノーメイクなのか、カバーせず薄付きでしていて透けているという設定なのか。

    同僚と結婚したカップルが二組もいる学校はなかなか珍しそうだが本当にそのままでいられるのだろうか。
    ただどうなろうともふたりならやっていくのだろうし
    幸せそうで良かった。

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著者プロフィール

69 年1 月16 日生まれ。横浜市出身。A型。ノアルイズ・マーロン・タイツ、BANK とい
うバンドに在籍するミュージシャン。翻訳業もたまにやっています。もっぱら自分が10 代
だった80 年代文化に没頭中。音楽以外に趣味は無し、と今まで言ってきましたが、考え
てみれば、ぬいぐるみとかファンシー雑貨集め、古雑誌など、いろいろ趣味はありました。

「2013年 『ラグジュアリー歌謡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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