鈴木先生(11) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
4.12
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本棚登録 : 320
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575943153

感想・レビュー・書評

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  • 映画化をきっかけに知った作品。中学校教諭である鈴木先生とその生徒たちの交流を描く。教員としての葛藤、生徒たちの立場や考えを元に教育とは何かを考えさせられる。教育者を目指している人や現役の学生、生徒に非常にお勧め。内容としては難しいかもしれないが、得るものも多いと思う。

  • 結局、全巻読んだ。なるほどな・・・という展開。強引だが311大震災と関連して色々考えてしまった。「ある意見を述べる」「正論と異論」・・・ある意見をいうことは責任を伴う。そして、ある特定のディレクションを持つ発言は当人にとっては正論であっても、他人の情動を抑制することになる。実はそれはとても危険なことであるのだ。
    この作品を「中学生の現実」という観点から読みこもうと思ったり、キンパチ先生的な「教育論」的な話として読むと誤読するだろう。どちらかというと「哲学」漫画である。それをエンターテイメントに落とし込んだのは立派。・・・この点が「すごい」のだ。
    もとに戻すが、311と関連づけて読み込むと面白いかも。デマや扇動、過剰な反応による言動・・・その根本原因を読み取るための要素がすべて盛り込まれているような気がする。

  • 本来なら排除すべきものをあえて残すそのスタイル
    正直読むのに時間がかかるけど老若男女問わずに読んでほしい
    現実世界のいろいろな答えへのヒントがあちこちにちりばめられているかと思いますので

  • 校庭からの呼びかけは、何度読んでも泣ける

  • 指導要領の内容盛りだくさんで、現場の教師たちの苦悩がわかる。
    深く深く考えることができる漫画だった。

    教師志望だけでなく、親にも読んでほしい。

  • 神の娘 行き場のない人→追い詰められる→中学校乱入→神の娘→大団円

  • とうとう読み切ったぞ! 後半は、そこだけ抜き出すとぎょっとするようなシーンもあるが、そこまで真剣に読んでいると、そこにこめられている熱いテーマを感じられ、必然性をもって迎えてしまうのよね。面白かった!!! 作者もすげー

  • これまでにないドラマチックな展開と大団円。
    過去の回で起こった問題、それらから学び得たこと……すべてがここで活かされ、魅せられた。
    漫画としても、学校教育としても、素晴らしいフィナーレでした。
    名作でした。
    武富先生の漫画、他にも集めてみようと思います。

  • 時代が小山田いくのような作品を求めていたが、さすがに「すくらっぷ・ブック」ではこの厳しい21世紀にノスタルジーは産んでも芯には響かない(再読しようとは思ったが)。
    その声無き声に応じて、少しエキセントリックに過ぎるこの作品が産まれ、評価されたのだろう。
    理論武装し過ぎだし生徒のものわかりが良すぎるが、中学時代にはこれ位してくれる先生がいても良い、と一人もいなかった身としては思う次第。
    やり切ったかのように文化祭で終わってしまったが、身を削ってでも卒業まで面倒見てやって欲しかった。

  • 物語の展開にはあまり興味がなく、悶々と悩める人に対する鈴木先生の言葉が本当に良かったです。勿論、鈴木先生の思考も、考え方の一つとして、持っておきたい。他者を傷つけてしまいがちな人におすすめします。

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著者プロフィール

文藝漫画家

「2016年 『漫画訳 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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