Mr.パ-フェクト (二見文庫 ハ 7-6 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2001年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576010175
感想・レビュー・書評
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「ロマサス(ロマンチック・サスペンス)の女王」と言われるリンダ・ハワードに、これではまりました。
仲のいい女友達のジョークが、予想外の事件を招き‥?
ジェインは快活で魅力のある女性だが、ごく若い頃に3回婚約して全て壊れたため、その後は仕事に生きています。
それぞれ事情は違うのだが…
気の合う女友達と仕事帰りに週に一度集まり、思いっきりおしゃべりするのが楽しみだった。個性の違う友人たちは、ちょっと「セックス・アンド・ザ・シティ」を思わせますね。
その時に、理想の男性の条件を「ミスター・パーフェクト」として容赦なく書き出し、大笑いしていたのです。
このリストがなぜか流出、ラジオの取材まで来る騒動に。迷惑がるジェイン。
一方、ジェインの隣家に住む男性サムとは、最初は最悪の出会い。不規則な仕事に無精ひげの様子に、麻薬の売人ではないかと疑う始末。
ところが、彼は警官。しかも、口は悪いが体格の良いハンサムで、ほぼパーフェクトなのだ。
ジェインはご近所のトラブルで取っ組み合いをしたりする威勢のいい女性。そして、サムの好みは、じゃじゃ馬でした(笑)
事件はかなりエグくて、ややコメディタッチの他の部分と釣り合わないぐらいなのですが~いちおう筋は通ってます。
これはもう読み終わったら、見慣れた女優さんがハロウィンメークしたぐらいに考えても差し支えない。
ジェインとサムのやり取りがおかしくて、テンポがよく、痛快。
ジェインは日頃は出来るだけ気性を抑えているのですが、時々ぽろっと地が出てしまい、サムに対しては無理する必要がない。
最後の方になってまたサムが畏れ入るところもおかしい。
元気が出ます☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヒロインの口の悪さとヒーローとの掛け合いが面白くて最高でした。
始めはラブコメと思いながら読んでたけど途中からがっつりサスペンスのお話に。
ヒロインが友達と冗談で作った「完璧な男」リストがどんどん広がっていき、それが引き金となって目を背けたくなるほどの事件が次々と起こっていく。
原文のスラングがどう書かれているのかとっても気になり、そのために原作読みたくなりました。
ヒロインがどれくらい口が悪いかと言うとヒーローが「こんな女が恋しかったのか」とぼやくくらいです(笑) -
面白かった スピード感があってズンズン読める 訳の言い回しに古臭いところが多々あるのが残念
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仕事仲間のジェイン、ルナ、T・J、マーシは毎週末集まっておしゃべりをする。たあいないおしゃべりの中で生まれた完璧な男のリストがひょんなことから世間に公表され、思わぬ惨事の引き金になった…。
以前コミックを読んで、ジェインの言葉の汚なさにびっくりしました。小説の方も言葉は汚ないものの、テンポの良さで一気に読めます。
スーパーでの買い物中の会話には大笑いしました。 -
アメリカのOLも男性の理想像は同じなんだなと思った。
ちょっと「セックスアンドシティ」を思わせるような4人の女が登場。
中でも主人公のジェインのラブシーンが面白い。
これだけ読むとまるでコメディのようだけど、やがて残虐な殺人事件が起こる。犯人は意外にもすご~く近くにいた! -
ラブコメをこんなに面白く描ける作家もなかなかいない。
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凄惨な殺人が扱われているのに、テンポ良く物語が進むので気にならない。むしろ毒舌全開のヒロインと、自信に溢れ、余裕綽々、厚かましくて、うぬぼれ屋で、傲慢で、利口で、セクシーで、やさしいヒーローとの当意即妙なやりとりがおかしくて、そちらに気を取られる。<br>
肝心のサスペンスもなかなか。犯人は目に見えるところにいるけれど、そうとはなかなか気がつかない。推理小説ではないので謎解き部分はあっさりしているし、警察小説でもないので組織だった捜査も描かれていないが、ロマサスとしてはバランスが良い。むしろヒロインの危機に必死に駆けつけようとする姿にグッとくる。<br> -
サムが魅力的。
最近は草食男子が多いからかな笑 -
口の悪いヒロイン x 刑事ヒーロー サスペンス仕立のロマンス(もどき) おそらく翻訳者泣かせの悪口雑言炸裂。日本語で読んで良かった