一度しか死ねない (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576022291

感想・レビュー・書評

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  • ロマンティック・サスペンスの女王、リンダ・ハワードならではの作品。

    セーラは引退した老判事の元で働く女執事。
    いかにもきちんとした姿で家事にもいそしんでいますが、実は腕が立ち、ボディガードも兼られるからこその仕事でした。
    判事という仕事柄、脅迫などもあったから。
    ある日事件が起きてセーラが撃退、そのためマスコミに注目されます。
    しかも、何故かその後に判事が襲撃され、セーラに疑いが。
    刑事のカーヒルは、セーラを信じ、無実を証明しようとします。
    ところが…?

    万能のはずの女性が予想外の事態に巻き込まれ、危機に陥ります。
    それまでの日常の描写も魅力的なので、それだけに犯人にはムカつく(笑)
    ハードな展開はそう長くはないが、ロマンス作家としてはなかなかここまで書く人はいない。
    設定や事件の意外性が生きて、面白かったです☆

  • 引退した老判事のもとで女執事兼ボディガードとして働くセーラ。
    ある夜、強盗を撃退しメディアに出た事から注目を集め、転職の誘いや贈り物を受けることに。
    そんな矢先、判事が何者かによって殺害される。
    第一発見者にして遺言で莫大な遺産を残されたセーラは重要容疑者と目されるが、彼女を信じる刑事カーヒルは必死の捜査を試みる。
    しかし、セーラの転職先の豪邸で同様の事件がー
    ロマンティック・サスペンス。

    ヒロイン・ヒーローふたりのやりとりが打々発止で面白かった-
    日替わりデートメニューで籠絡しようとする努力、嫌いじゃない…ちょっとホット過ぎるけど。
    アイスクリームとハンバーガーwith山盛りフライドポテト、チョコチップクッキー…カロリー高いけど…いっぱい食べたくなる-
    老判事の健康の為に、料理人と結託してヘルシー食材を紛れ込ませてるのも面白かったな-
    タイトルがそこに係ってくるとは!
    これ、被害者がひとりでも多すぎると思うから、確かに一度じゃ足りないわ。
    しかし、あの不信感がそんなすぐに修復できるものなのか…

  • 本書は友だちのススメで読みました。ロマンティック・サスペンスもたくさん翻訳されていますが、ロマンスとサスペンスの比重が問題でして、ほとんどがロマンス度の比重が高かったりします。私はそれは苦手。
    なので、二見文庫とかMIRA文庫、とかはじっくり中身を知らないと手がでません(笑)。
    本書は女性で執事兼ボディガードという仕事に従事しているというすごい女性。なのでおもしろそうで読む気になりました。
    やっぱり面白かった!! サスペンスの方に比重があるし、今まで読んだことない設定だから余計に面白く読むことができました。
    リンダ・ハワードの作品が出る度に調べるのですが・・・どちらかというとロマンスに比重の高そうな作品が多く、今のところ本書しか読んでいません。
    こういう作品が読みたいわん。なんかとっても残念です。

  • かなり強い女性執事(兼ボディーガード) * バツイチ刑事(36) 事件性よりも、日常の描写が暖かくて好き。このヒーローは理想的❤ ゴリ押しじゃないし、賢いし♪ 変質者以外は、素敵な登場人物ばかり。

  • ストーカーが何とも気持ち悪かった。セーラは鍛えているししっかりもしているからカーヒルとぴったりだな。それでもセーラを疑ったカーヒルはどうなの?ま、死に直面したら蟠りもどうでもよくなって許してしまうのが頷ける。

  • 女執事でボディガードという設定なのにずっと追われる側だったのが残念。もっと無双が見たかった。あとストリップレスリングにはテンションの位置に困った…とはいえ面白かった

  • この本の日本語のタイトルが最後にわかる・・・そう言えば「二度殺せるなら」もそうでした。
    相変わらず男らしい刑事がヒーロー!しかし、今回のサムはどうらやお顔はビックリするほど美男子ではなさそう。でも首から下が男性フェロモンを感じるらしい(そういうような表現を使っていた)。
    ヒロインは女執事という大変めずらしい職業。でも内緒だがボディーガードもできるのだ。軍人一家で育てられたから、武器の扱いや運動神経はそこらへんの鍛えた男以上なのだからカッコイイ!でも、ヒーローと親密な関係になっていくほど女性っぽさが強くなって「美しく強い女性」でなくなったような気がして残念・・・。

  • ロマンスよりもサスペンス部分が大きい。
    執事のヒロインと刑事のヒーローというのが異色。
    殺人事件の犯人の偏執狂ぶりが気持ち悪くて怖いっ!
    何となく、すっきりハッピーエンドって気持ちにはなれなかった。

  • 彼女はボディガード、そして美しき女執事
    殺人事件の裏で渦巻く狂気と燃え上がる愛 !

    その美貌とは裏腹に、引退した老判事の執事兼ボディガードとして仕事に身を捧ぐセーラ。
    彼女の存在がメディアの注目を集めた矢先、判事が何者かによって殺害される。容疑者は第一発見者のセーラ。
    彼女を信じる刑事カーヒルは必死の捜査を試みるが、やがて同様の事件が。一体誰が、なぜ!?
    すべてがセーラを指し示すかに見えたが、その裏でほくそ笑む歪んだ欲望、そして狂気のシナリオに気づく者は誰もいなかった…
    ロマンティック・サスペンスの真打ち登場。事件の裏で渦巻く狂気の影、燃え上がる愛の炎にページを繰る手が止まらない!
    原題:Dying to Please

    ----------
    イヴ&ローク2の感想書いていて
    サスペンス部分も、ラストの犯人との対決はなかなか緊迫感がってあきさせないスピード感がある作品です。
    って書いたときにふと思ったことが!

    なんか最近もっそい怖い犯人との対峙シーンの作品読んだなーとw
    久々に背筋が凍るというか、こんなこと考えつけねええ!とか突っ込みながら読んだのが実はこの作品です。

    もう本当に、犯人がヒロインをいたぶるシーンとか、怖いを通り越して気持ち悪いって感じです。
    しかも、このヒロイン、ボディーガードもできる執事なので、自分が強いことをしってるんですよ。
    それなのに、犯人にとっ捕まってしまい、とんだ目にあわされるわけです。

    体術や、拳銃の腕があっても勝てない、そんな無力感に浸らされる作品でした。

    対して、ですが前半の日常のシーンがすばらしく楽しいんです。
    すごく好きな主人。
    彼の健康のためにイロイロな気配りをするんですが、それを嫌がるかわいいおじいちゃんとの様子が本当に面白いんです。
    丁々発止なんだけどいい感じの暖かい人間関係の距離感。
    このパートものすごく素敵です。

    リンダ・ハワード作品は具体的なエロいシーンに定評があるようですが、私は彼女の作品はこういった日常のなんということはない楽しさの切り取り方がうまいところが好きです。
    あと食べ物を食べるシーンがいいですね。
    最初のご主人にものを食べさせるシーンもいいんですが、彼女を口説こうと四苦八苦するヒーローが連れ出した先で食べる食べ物。

    特に今回はハンバーガーがたまらん!
    ハンバーガーにかかっている滴るソース。これプラス容器にさらにソースもらってポテトやハンバーガーに浸して食す。もうぎっとんぎとんのぐっちゃりした感じでしょうが、かぶりつくだけで幸せって感じで、まじでおいしそうです。

    ヒロイン自作のバナナ・スプリットもやばい感じです。1口2口食べたら後悔しそうな出来ですが・・・。
    (なんてったってチョコレートシロップ1本丸ごと入ってるというwww)

    って本筋は!?サスペンスとかヒロインヒーローの気持ちとか?ってのはまぁ、それはそれでロマンティックサスペンスなので、適度に楽しんじゃうってところでよいのでは?

  • 購入済み

    内容(「BOOK」データベースより)
    その美貌とは裏腹に、引退した老判事の執事兼ボディガードとして仕事に身を捧ぐセーラ。彼女の存在がメディアの注目を集めた矢先、判事が何者かによって殺害される。容疑者は第一発見者のセーラ。彼女を信じる刑事カーヒルは必死の捜査を試みるが、やがて同様の事件が。一体誰が、なぜ!?すべてがセーラを指し示すかに見えたが、その裏でほくそ笑む歪んだ欲望、そして狂気のシナリオに気づく者は誰もいなかった…ロマンティック・サスペンスの真打ち登場。

    Dying to Please by Linda Howard

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