あの夢の果てに (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576040691

感想・レビュー・書評

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  • エセ宗教主の夫をもつヒロインと嫁と子を亡くしたヒーロー。
    最初からほとんど最後までヒロインが可哀想って感想。ヒーロー以外は兄弟含めて全て嫌なやつだし、ヒーローもヒロインがやったと思っていて全部信頼してるかっていわれたらそうじゃないし。ヒーローとヒロインの息子のやり取りは涙が止まらなかった。話としてはちゃんとしているけど、ひたすらヒロインが辛い目にあうので、気持ちが重くなるから再読なし。

  • 長男キャルに続く作品ですけど、次男・三男二人のロマンスを絡めているのがちょっと慌しい?
    ノーラ・ロバーツだったら2作品にするところでしょうね。

  • シカゴスターズシリーズ4

    3のヒーロー・キャルの弟ゲイブと、テレビ伝道師の未亡人レイチェル。

    序盤はやつれきったレイチェルとその息子エドワードの「ぼくたち死ぬの?」というセリフに衝撃を受け涙。
    中盤は町の人たちのレイチェルへの冷たい態度に涙。
    序盤はレイチェルへの免罪に涙。
    とヒロインの境遇に泣きっぱなし。
    息子の為にプライドすら捨てるヒロインの強さ。
    プライドだけじゃ食べてはいけない。

    ヒーローは前作でも触れていたように妻と子供を亡くしており、最初こそ絶望してヒロインにも突っぱねた態度だったんだけど、その中にも見える優しさに、このシリーズ一(いち)のヒーローでは?と。
    息子に少しでも食べさせる為に自分の分を分け与えるヒロイン。
    そんなヒロインに理由をつけては食べ物を持って来て食べさせようとするヒーローかっこよすぎ。

    それに比べて前作ヒーローのキャル~!!
    キャルとゲイブの弟イーサンもだけど、この二人思い込みが強すぎる。
    もうちょっと自分の兄弟であるゲイブを信じてあげてもいいのでは。
    最後の最後にレイチェルに散々扱き使われるキャルとイーサンがいい気味でした(笑)

  • こういう話読むとほんとアメリカの田舎町っていやぁねぇと思う。こういう話がたくさんあるってことは、きっと「あるある」なんだよねぇ。(金田一少年とか読んで「あるある」と思う日本人は少ないと思うけど)

    テレビ伝道師の未亡人×妻子を亡くしたドライブインオーナー(元獣医)。
    ヒロインがなんでそんなにギスギスしてるんだ(理由ははっきりしてるんですが)と思うし、最初の頃の言動はあきらかに犯罪だし、ヒーローもヒーローで初登場から無愛想で感じ悪いし、ヒロイン息子をなかなか好きになれないし、夢のようなロマンスを読むつもりだとちっとも楽しくないんだけど、ヒロインの必死さがついページをめくらせる。屈折したヒーローの優しさもじわじわと浸透してくる。
    エンディングのヒロインをすごくすごくひどい目に遭わせた人々への彼女の仕返しはなかなか気分が良かった。

    あと本筋には関係ないんだけど、ヒロイン息子が自分をチップと呼んでくれと言ったときにヒーローが「あまたある名前のなかでチップという名は最上の選択とはいえない」と思うシーンがあるんだけど、チップのどこに問題があるのか(ヒロイン息子の本名はエドワードなのでそこが問題なのかもしれないけど)はっきり書いて欲しかった。何が問題なんでしょう、どきどき。

  • いじめられてもユーモアのセンスを忘れないヒロインがいいねえ。

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    幼い息子と放浪の旅を続けるレイチェルは元テレビ伝道師の未亡人。有り金も底を尽き、家がわりの車がエンストしたのは、皮肉にも亡き夫が伝道の本拠にした町。彼は信者達から詐欺同然に多額の金を巻き上げたため、彼女も町の人々から非難される。その町で彼女は、数年前に妻子を交通事故で亡くしたゲイブに出会う。いまだ悲しみから立ち直れない彼はドライブインを始めようとしていた。ゲイブに雇われたレイチェルだったが、やがてふたりの間に愛が芽生える。RITA賞(米国ロマンス作家協会賞)受賞作。

    シカゴスターズキャルの弟ゲイブの物語。
    レイチェルの強さにはもう脱帽するほかない。神を信じたがゆえに信仰を捨てたという背景もあるのでしょうがすごいなぁとおもうばかり。
    ゲイブはゲイブでかたくなだし。
    一方イーサンとクリスティの関係もいっしょに進んでいって面白かった。
    エドワードがどうしてチップなの?とか
    いろいろ突っ込みどころもありますが、面白かったです。

    それにしても例のブツがそこってさぁ、なんかつまんない。
    イブ&ロークもそこだったよねぇ?たしか。。。。(笑)

    Dream A Little Dream by Suzan Elizabeth Phillips

  • 幼い息子と放浪の旅を続けるレイチェルは元テレビ伝道師の未亡人。有り金も底を尽き、家がわりの車がエンストしたのは、
    皮肉にも亡き夫が伝道の本拠にした町。彼は信者から詐欺同然に多額の金を巻き上げたため、彼女も町の人々から非難される。
    その町で彼女は、数年前に妻子を交通事故で亡くしたゲイブに出会う。
    いまだ悲しみから立ち直れない彼はドライブインを始めようとしていた。ゲイブに雇われたレイチェルだったが、やがてふたり
    の間に愛が芽生える。

    テレビ伝道師というのがどういうものなのか、いまいち分からないけれど、詐欺師と気がついたならその時点で離婚なりすれば良かったと思わなくもない。自分自身には恥じるところはないと言いながらも、広告塔になっていたことは事実なのだから、その罪には素直になるべきなのでは。ヒロインの子供のために身を捨てる行為は母親としての強さを感じる。ばらまかれた紙幣を這いつくばって拾うことも子供のためならできる、そのプライドの高さはあっぱれ。
    ヒーローは妻子を失って絶望の淵にいる。抜け出せない虚無感からヒロインの子供との距離感が縮まらない、そんなヒーローの絶望の深さが辛い。そしておせっかいな兄弟たち。心配する気持ちは分かるけど、確かにヒーローにとっては余計なお世話だろう。
    違う種類の絶望であっても、ヒロインとヒーローに共通する悲劇がお互いを結びつける。貧しくとも毅然としているヒロインは基本的な考え方は善良で、ヒーローが惹かれるのはよくわかる。平行して語られるヒーローの弟の恋愛模様はほほえましい。

  • S.E.P.の『シカゴ・スターズ』シリーズ。これぞ「ロマンス小説の王道!」って感じの作品。
    離婚した子持ちの女性が、亡き夫の罪から受ける世間の冷たい仕打ちを克服して、超イケメンマッチョと結ばれる…って、現実でそれがあればねえ〜。

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