山峡の城―無茶の勘兵衛日月録 (二見時代小説文庫) (二見時代小説文庫 あ 1-1)
- 二見書房 (2006年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576060477
感想・レビュー・書評
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勘兵衛の無茶ぶりが面白い
徳川家康の孫で越前大野藩五万石の藩主・松平直良(なおよし)に仕える郡方(こおりかた)勘定役小頭七十石、落合孫兵衛の嫡男・勘兵衛の活躍の物語です。
勘兵衛は、今までに無茶が過ぎて三回死にそうになって大騒ぎされた、そのために無茶の勘兵衛と呼ばれています。
物語は、孫兵衛と勘兵衛の親子が、大野藩の面谷銅山に関わる銅の不正にかかわる悪事を暴く痛快時代劇です。大野藩家老・小泉権太夫と郡奉行山路帯刀が、私腹を肥やすために銅山の銅のうち4割を帳簿から外しその部分を懐に入れます。
浅黄斑さんの本を読むのは初めてです。
【読後】
面白く、展開が早く、勘兵衛の無茶ぶりがおかしです。次作を読むのが楽しくなります。
著者名「浅黄斑(あさぎ まだら)」を見た時は、えぇーと、これはなんなのと思いました。時代小説で、浅黄といえば、すぐ「浅黄裏」を連想します。浅黄は、江戸時代、丈夫なために江戸勤番の下級武士の着物の裏地によく使われて、下級武士の代名詞となりました。田舎侍と侮蔑される言葉です。私は「斑」というと「まだらボケ」を連想します。なにも浅黄斑をペンネームにすることはないと思いましたが。なぜ……と、ここまでする事はないのではと……。お亡くなりになっているのに申し訳ありませんm(__)m
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山峡の城 ― 無茶の勘兵衛日月録シリーズの1作目
2006.04発行。字の大きさは…中。2022.10.14~16読了。★★★☆☆
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L 無茶の勘兵衛日月録
無茶をするから、のネーミング。勘兵衛の元服前の話が多く割かれているけれど、ここを読まないと先に進めない。ので、じっくり読むべし。
勘兵衛、若々しさが出てるけど馬鹿ではなく慎重さも少しあり、尚且つ剣の腕が抜きんでている。
渋い大人になるのかな。
シリーズ長いようなので、この期待裏切らないでーと思いつつ次巻へ。 -
第一弾
お家騒動に絡む物語
パターンは問題ではなく、今後登場人物がどう展開していくか
今後につながる展開 -
「残月の剣・無茶の勘兵衛日月録3」で記入