残月の剣 無茶の勘兵衛日月録 3 (二見時代小説文庫)

  • 二見書房 (2007年4月24日発売)
3.50
  • (0)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (356ページ) / ISBN・EAN: 9784576070674

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 無茶の勘兵衛の活躍の物語です。

    時は、延宝ニ年(1674)。

    落合勘兵衛19才は、徳川家康の次男である結城秀康の子供で、越前大野藩五万石の藩主・松平直良(なおよし)に仕える百石取りの御供番です。剣術修行の名目で江戸へ出ているが、実際は、大野で銅山の不正をして逃げた郡奉行の山路帯刀の息子・亥之助を斬る密命が、若君の松平直明(なおあきら)から下されている。

    勘兵衛は、江戸留守居役の松田与左衛門より、今後は、松田の配下に入り御供番から御耳役になるように命じられる。御耳役とは、藩の情報官として江戸市中より貴賤に関わりなく、悪評、吉左右を問わず噂を集める役目である。

    なお、大野藩江戸屋敷に匿っていた福井藩の前藩主・松平光通の隠し子である松平権蔵17才が、自身の正当性を書いた書面を各方面に出したことから、権蔵の居場所が知れ、江戸屋敷は福井藩士により囲まれることとなる。いかに権蔵を脱出させるか……

    【読後】
    成長著しい勘兵衛を見ていると安心してきます。タイトルの無茶の勘兵衛は、どこへ行ったのかと思うほどです。読むのが楽しみです。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    無茶の勘兵衛日月録シリーズ一覧
    20.落暉の兆
    19.天空の城
    18.風花の露
    17.玉響の譜
    16.川霧の巷
    15.妻敵の槍
    14.蠱毒の針
    13.幻惑の旗
    12.秋蜩の宴
    11.月下の蛇
    10.流転の影
    09.風雲の谺
    08.惜別の蝶
    07.報復の峠
    06.陰謀の径
    05.刺客の爪
    04.冥暗の辻
    03.残月の剣 2024.08.07読了
    02.火蛾の舞 2022.11.06読了
    01.山峡の城 2022.10.16読了
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    「購入」
    残月の剣 ー 無茶の勘兵衛日月録シリーズ3作目《文庫本》
    2007.05発行。字の大きさは…小。
    2024.08.06~07読了。★★★☆☆
    ブックオフで110円で購入2024.07.30

  • L 無茶の勘兵衛日月録3

    勘兵衛の弟、藤次郎が江戸へ。大和郡山藩に士官で日高さんと共に大和郡山へ旅立ち。兄弟共演はほんのちょっと。
    勘兵衛は松田の配下になってお耳役に。どうやらこのお役目が長く続く模様。
    自分の藩ではなく前福井藩主の隠し子権蔵がらみが本筋の話。まだ続きそう。
    最後、勘兵衛危機一髪でついでに小夜で✖️✖️。
    何人か候補はいるが本命は園枝なんだな。
    園枝の兄、七之丞と若殿の小姓頭伊波利三はほとんど名前だけの登場。
    ここへきて江戸の知り合いが増えてかなり大変になってきたよ。そういえば前巻で打ち取り逃した人がいたはずだけど。存在すら出ず。

  • 第三弾
    今回は福井藩の内紛まで絡んできて本当に厄介。
    面白いのだが今後、間を空けて続編を読んでいくと思い出しながらゆっくりとした読み方になるか。
    まあ、今回はお小夜との勘兵衛の童貞消失くらいにしておこうか。
    幼馴染の園枝、千束屋の娘おしず、女性の名の方が覚えやすい、少ないせいもあるが

  • 「武士は働くために食う。 食うために働くものではない」と父孫兵衛に厳しく教えられて成長した「無茶勘」こと落合勘兵衛、
    藩政に翻弄されながらも文武鍛錬しながら成長していくストーリーです。
    「3」まで読みましたが終わったわけではありません、まだこのシリーズは長く続きそうです。

    時代小説、今ブームなんでしょうか、
    佐伯泰英さん人気ですよね、私はまだ読んだことがないのですがNHKの『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』はおもしろかったです。
    佐藤浩一さんの「風の果て」(藤沢周平)も始まりましたね、

    時代小説の書き手は、女性もたくさん出てきて楽しみです。まだまだ探す楽しみがありそうです!

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

浅黄 斑 あさぎ・まだら
関西大学工学部を経て技術系社員として会社勤務の後『雨中の客』で推理小説新人賞を受賞し、文壇デビューを果たす。
次いで『死んだ息子の定期券(他)』で第4回日本文芸大賞を受賞し確固たる地歩を築く。
近年は時代小説に傾注し、徹底した資料収集と分析に基づき、大胆なアイデアと論理的構成で、物語を創り上げて読者を魅了している。

「2019年 『落暉の兆 無茶の勘兵衛日月録20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浅黄斑の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×