哲学的な何か、あと数学とか

著者 :
  • 二見書房
4.07
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本棚登録 : 579
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576081762

感想・レビュー・書評

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  • 数百年に渡って数学者たちの人生を翻弄させた「フェルマーの最終定理」――この問題を巡る数学史と人間ドラマを描いたノンフィクション。

    既読のサイモン・シン氏の『フェルマーの最終定理』と流れはほぼ同一でした。本書の方がより要約されライトに描かれているため、読者によってはこちらの方が読みやすくて好きという方もいると思います。
    個人的にはサイモン氏の著書が秀逸すぎたので少し見劣りするかな…。
    数学史を賑わせた歴史エピソードを広く知りたいと思って本書を手に取ると拍子抜けするのでご注意ください。

  • 2013年7月23日読了。「哲学的な何か」なるWebサイトを主宰する著者による、2冊目の著書。「論理的で非人間的な冷たい学問」という数学のイメージからは程遠く、「フェルマーの最終定理」の証明に挑み倒れた数学者たちと、それを解いた数学者(ワイルズ)を描くが、内容も文章もとにかく熱い。世界とは?人間とは?を問い続ける哲学と哲学者たちを描いた前作がどちらかというと淡々としたトーンで綴られているのに対し、本作は著者自身が大学時代数学を専攻した思い入れがこめられているからか?美しくシンプルな数式に、人を捕らえて離さず人生すら狂わせる悪魔的な魅力があること、数学界には「○○以来の天才」「神童」が何人も現れては消えていったこと、など・・・世の中には私が知らないことが沢山あるものだ。フェルマーの定理を証明できず業績を評価されることも泣く病に倒れた数学者に対する「それでも彼は遺稿を託すことのできる真の友人を得たのである」というメッセージ、「我々は知らねばならない、我々は知るであろう」という数学者ヒルベルトの言葉。読んでいて涙が出てしまった。数学とはなんと熱い世界だろうか!

  • ただ一つの真実に向かって、何もかも投げうって突き進む。その姿にただただ感動した。
    数学史に名を残すような数学者はもちろん、志半ばで散った名もない数学者達、彼ら全ての思いが連綿と受け継がれ、フェルマーの最終定理はワイルズの手によってついに解き明かされた。
    ワイルズは、志村=谷山予想を経由して、フェルマーの定理を証明した。
    フェルマーは一体どのようにして自身の予想を証明したのであろうか。

  • 元々は「哲学的な何か、あと科学とか」
    http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html
    というサイトのコンテンツが
    シビれる!あこがれるゥ!で読んでいて満足していましたァンッ!

    フェルマーの最終定理だけで
    こんなにも人間ドラマがあったとは…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
    まさに人間賛歌ッ!ッ!
    …おおブラボー!作品だッッ!
    素数学というよりも、文学全般に対して敬意を払いたくなるような
    そんな気になれる一冊だッッ!

    ※ジョジョ語風味に変換しています※

  • あれ、これ買い逃してるわ。大変だ。
    哲学本は、文庫化されずに世の中から消えてしまう(ことが多い)ので、買っておかなければいけないのに…。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ところで、著者の飲茶って、どのような方なのですか?
      これとか「哲学的な何か、あと科学とか」って結構面白そうですね。
      ところで、著者の飲茶って、どのような方なのですか?
      これとか「哲学的な何か、あと科学とか」って結構面白そうですね。
      2012/05/15
  • 一言で言えば、この本は数学ミステリーだ。犯人はフェルマーの定理。

    数学が苦手でもぜんぜんOK。こなれた語り口で、そのままコミックになるなと思ったり、美しく悲しい話に涙を流したりしながら読み進めることになるだろう。数学の歴史は人類の歴史なんだと思いながら。

    ネタばれなんてないが、あえて判りにくく紹介しよう。
    P196で僕の全身にはさぶイボができた。
    P203で、恐ろしいどんでん返しが来るのかと。慄いた。
    P221でやっと、僕も夢を見た。その余韻を保ちながら、P238のあとがきの最後まで楽しめる。

    数学わからんけど、人類の英知と努力に乾杯!

  • フェルマーの最終定理を軸に、巻き起こる数学者の研究、戦い、葛藤、などなど。
    数式は定理くらいしか出てきません。証明もありません。
    ただただそれを取り巻く人間模様がおもしろい。
    ワイルズが証明を発表し、絶望の一年があり、その後の再起の過程が、意外と泣けます。

  • 溺れることを覚悟で、未解決問題に飛び込んでしまいたくなる…そんな本。理系に進んで良かったと思った。フェルマーの最終定理が証明されるまでのドラマを描く。

  • 数学に全く関心が無くても、面白かった。
    とにかく文章が優しくて、読みやすい。
    数学にとりつかれた方々の物語。
    人間って!数学って!

  • 「哲学的な何か、あと数学とか」飲茶


    数学という世界は、その背後に驚くほどシンプルで美しい神秘的な構造を持っている。

    元の数式の世界では解けなかった難解な問題が、別分野の図形の世界に変換することであっさりと解けてしまう事もある。

    異なる分野の数学を繋げた時の相乗効果

    数学という世界は必ず統一的に表現できる美しい構造を持っている。

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著者プロフィール

東北大学大学院卒業。哲学や科学など、敷居の高いジャンルの知識を楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『哲学的な何か、あと科学とか』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』など。

「2016年 『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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