哲学的な何か、あと数学とか

著者 :
  • 二見書房
4.07
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本棚登録 : 609
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576081762

作品紹介・あらすじ

悪魔のような数式に魅せられた人生を賭けた学徒たち!フェルマーの最終定理をめぐるココロを揺さぶる物語-。数学なんてつまらないと思っているアナタに贈る情熱的学問入門。

感想・レビュー・書評

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  • 数百年に渡って数学者たちの人生を翻弄させた「フェルマーの最終定理」――この問題を巡る数学史と人間ドラマを描いたノンフィクション。

    既読のサイモン・シン氏の『フェルマーの最終定理』と流れはほぼ同一でした。本書の方がより要約されライトに描かれているため、読者によってはこちらの方が読みやすくて好きという方もいると思います。
    個人的にはサイモン氏の著書が秀逸すぎたので少し見劣りするかな…。
    数学史を賑わせた歴史エピソードを広く知りたいと思って本書を手に取ると拍子抜けするのでご注意ください。

  • 2013年7月23日読了。「哲学的な何か」なるWebサイトを主宰する著者による、2冊目の著書。「論理的で非人間的な冷たい学問」という数学のイメージからは程遠く、「フェルマーの最終定理」の証明に挑み倒れた数学者たちと、それを解いた数学者(ワイルズ)を描くが、内容も文章もとにかく熱い。世界とは?人間とは?を問い続ける哲学と哲学者たちを描いた前作がどちらかというと淡々としたトーンで綴られているのに対し、本作は著者自身が大学時代数学を専攻した思い入れがこめられているからか?美しくシンプルな数式に、人を捕らえて離さず人生すら狂わせる悪魔的な魅力があること、数学界には「○○以来の天才」「神童」が何人も現れては消えていったこと、など・・・世の中には私が知らないことが沢山あるものだ。フェルマーの定理を証明できず業績を評価されることも泣く病に倒れた数学者に対する「それでも彼は遺稿を託すことのできる真の友人を得たのである」というメッセージ、「我々は知らねばならない、我々は知るであろう」という数学者ヒルベルトの言葉。読んでいて涙が出てしまった。数学とはなんと熱い世界だろうか!

  • ただ一つの真実に向かって、何もかも投げうって突き進む。その姿にただただ感動した。
    数学史に名を残すような数学者はもちろん、志半ばで散った名もない数学者達、彼ら全ての思いが連綿と受け継がれ、フェルマーの最終定理はワイルズの手によってついに解き明かされた。
    ワイルズは、志村=谷山予想を経由して、フェルマーの定理を証明した。
    フェルマーは一体どのようにして自身の予想を証明したのであろうか。

  • 元々は「哲学的な何か、あと科学とか」
    http://www.h5.dion.ne.jp/~terun/index.html
    というサイトのコンテンツが
    シビれる!あこがれるゥ!で読んでいて満足していましたァンッ!

    フェルマーの最終定理だけで
    こんなにも人間ドラマがあったとは…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
    まさに人間賛歌ッ!ッ!
    …おおブラボー!作品だッッ!
    素数学というよりも、文学全般に対して敬意を払いたくなるような
    そんな気になれる一冊だッッ!

    ※ジョジョ語風味に変換しています※

  • あれ、これ買い逃してるわ。大変だ。
    哲学本は、文庫化されずに世の中から消えてしまう(ことが多い)ので、買っておかなければいけないのに…。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ところで、著者の飲茶って、どのような方なのですか?
      これとか「哲学的な何か、あと科学とか」って結構面白そうですね。
      ところで、著者の飲茶って、どのような方なのですか?
      これとか「哲学的な何か、あと科学とか」って結構面白そうですね。
      2012/05/15
  • 一言で言えば、この本は数学ミステリーだ。犯人はフェルマーの定理。

    数学が苦手でもぜんぜんOK。こなれた語り口で、そのままコミックになるなと思ったり、美しく悲しい話に涙を流したりしながら読み進めることになるだろう。数学の歴史は人類の歴史なんだと思いながら。

    ネタばれなんてないが、あえて判りにくく紹介しよう。
    P196で僕の全身にはさぶイボができた。
    P203で、恐ろしいどんでん返しが来るのかと。慄いた。
    P221でやっと、僕も夢を見た。その余韻を保ちながら、P238のあとがきの最後まで楽しめる。

    数学わからんけど、人類の英知と努力に乾杯!

  •  S・シンの本を読んだことがあったが、別のフェルマー定理ものを読みたく手にとる。楕円曲線の話へつながるあたりは非常に面白く、いつの間にか読み終わっていた。コラムが全く独立したネタだったのが若干不思議だが、内容は記憶に残る。~科学とか、も読みたい。

  • 数学
    哲学
    サイエンス

  • フェルマーの最終定理、とは、

    「n≧3のとき、
    Xn+Yn=Zn
    を満たす、自然数 X、Y、Zは存在しない」

     というもの。
     この、一見シンプルな定理が証明するには350年と、数々の数学的天才の労力が要った、という話。かかった年数、実に350年。

     分かりやすく、数学的にエキサイティングな話として楽しく読めた。
     この飲茶さんは<span style="color:#ff0000;"><b>非常に説明が上手い。</b></span>

     なぜ、おもしろいかというと、

    <span style="color:#0000ff;"><b>1.テーマがはっきりしている。</b></span>
     この本は「フェルマーの最終定理を解く」というテーマ。 
     
    <span style="color:#0000ff;"><b>2.キャラクターが絞られている</b></span>
     フェルマー
     オイラー
     メアリー
     クンマー
     谷山
     志村
     等

     綺羅星の如く数学的天才の面々が、ハッキリとしたキャラクターのもとに描きわけられている。
     そして、彼らがどの点でどうやって、「フェルマーの最終定理」に対し、挑み、その積み重ねが最終的に証明を達するワイルズにつながっていくかが分かりやすく説明されている。

    <b><span style="color:#0000ff;">3.キャラクターの横顔が描かれている。</span></b>
     メインテーマである「フェルマーの最終定理」に対して、どう取り組むかが正面の顔とすると、彼らの人となりは横顔ともいえる。それも、描かれていてる。
     数学者にもいろいろおるなー。

  • 「フェルマーの最終定理」をめぐる数学者の戦い。そしてその決着。何度読み返しても熱い。俺は数学がさっぱり分からない男だけれど、その戦いには、心を揺さぶられる。数学というものに興味を持つきっかけになるかもしれない。

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著者プロフィール

東北大学大学院卒業。哲学や科学など、敷居の高いジャンルの知識を楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『哲学的な何か、あと科学とか』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』など。

「2016年 『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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