いつもふたりきりで (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576090054

感想・レビュー・書評

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  • 極度の近眼なのに意地悪な継母により、眼鏡を取り上げられた為に、数々の失敗談で恋人ができないクラリッサ。戦争により、顔に大きな傷を作り、それが元で女性に深く心を傷つけられたエイドリアン。一目惚れにも関わらず、お互いの思い込みでビクビクしながら愛を育んでいく2人がなんともいじらしい。中盤のクラリッサに危機が迫るあたりから、ストーリーもより面白くなってくる。ドジっ子クラリッサは愛らしく、あの手この手でクラリッサに尽くすエイドリアンもとても良かった!ユーモラスで可愛らしい作品。

  • とにかく目の悪いクラリッサと、戦争で顔に傷を負ったために心にも傷を負ってしまったエイドリアンのお話。
    クラリッサは本当に驚くくらい楽しい女性。純粋で、文章を読んでいるだけで彼女がキラキラ輝いているのが分かるの。
    エイドリアンも凄く優しい人だった。ただ優しいんじゃなくて、本当の"優しさ"を持った人。
    幸せになれるお話です!

  • ちょっと点数甘いかな〜とは思いつつも、正直でかわいいヒロインに★四つ♪
    本当の意味で賢いヒロインだなぁ〜と思います。
    メロメロなヒーローも◎。自分がメロメロなのに気がついていないところも
    可愛い。ユーモアがあり、笑わせてくれるヒストリカルは珍しいかも。

  • 文句なしに面白かった!
    今まで読んだロマンス小説で一番かも!

    極度の近眼で、ヒーローのあそこをロウソクで燃やしかける、クラリッサのドジっ娘ぶりが可愛い。
    色男なのに、その顔の傷のせいで臆病になっているエイドリアンは、反面、妻にメロメロすぎる、ぼんくらぶりが素敵。

    何よりお互いに思いやっている様が、これでもか!と書かれていて、読むと幸せな気持ちになれる作品。

  • 顔に傷を負った伯爵エイドリアンと義母に眼鏡を禁じられてほとんど見えないために失敗ばかりの令嬢クラリッサ。苦難の日常生活を送る彼女のために本を読んであげたりピクニックを計画したりするエイドリアンの優しさが素敵。また義母の虐待とも言える仕打ちさえ許し、困難にもめけず、ささやかなことに喜びを見出すクラリッサの性格が素晴らしい!義母との和解、命を狙った犯人をも助けてハッピーエンドで終わる楽しくて心温まる作品。2015.9

  • 極度の近視なのに『眼鏡をかけたら不細工だから。』という理不尽な理由で、継母から眼鏡を禁じられているヒロイン、クラリッサと、美しかった顔に戦争で醜い傷を残してしまったヒーロー、エイドリアンの恋の物語です。

    最初は、「自分の醜い傷は彼女には見えないだろう。」というちょっとした興味で、彼女に近づいたエイドリアンですが、彼女のユーモアのセンスや、天性の明るさと優しさに、あっという間に心惹かれます。
    一方、クラリッサは誰とダンスを踊っても、足を踏んでしまったりと失敗続きだったのに、エイドリアンの優しいリードで、ダンスを楽しめたことに感激し、彼に好意を抱きます。

    醜い傷跡のせいで女性には愛されないと思い込み、心にも深い傷跡を抱えていたエイドリアンですが、クラリッサと過ごす楽しい時間の中で、しばらく忘れていた本物の笑顔を取り戻し、親しい人達から見たら、バレバレなくらい彼女を愛しく思うようになっていきます。
    継母がエイドリアンを良く思っていなかった為、二人はこっそりと会うようになりますが、お互いにどんどん惹かれあっていき、ベタ甘カップルなところに、ときめきました。

    物語の後半部分では、ヒロインの命を狙う何者かが存在するのでは?という疑惑が浮上します。
    ヒロインが、闇雲に怯えることなく、誰に狙われているのかを冷静に考えようとする姿に、凛々しさを感じました。
    純粋で無垢なヒロインを、愛し守ろうとするヒーローも、かっこよかったです。

    そして、ヒロインに心の傷を癒されるのはヒーローだけでは無いところも、この物語の魅力の一つだったように思います。
    ヒロインが語った実のお母様の言葉は重みがあり、そんなお母様に育てられたからこそ、ヒロインは優しく聡明な女性に育ったのだな…と、思わず納得です。

    ユーモアあり、ラブあり、サスペンスありで、なかなか内容の濃い一冊でした。

  • 可愛い物語♪ 酷い近眼なのに「眼鏡をかけていては不格好で婚期を逃す」と眼鏡をかけさせてもらえないヒロインと、顔に負った傷がコンプレックスのヒーロー。何だか周囲がヒロインを全盲のように扱うので「…いや、見えてるだろ;」とツッコミつつニヨニヨしてました(笑) 方向を変えればかなりサスペンスな話になるはずが、ものすごく大団円に持っていく辺りにロマンス小説の王道を見た気がします。

  • 貴族の娘クラリッサは極度の近視で眼鏡がないと何も見えないのだが、美貌が損なわれ求婚者がいなくなる、と継母に眼鏡を禁じられてしまった。
    以来、社交界では相手の顔すら判別できず失敗続きで求婚者たちは去っていくばかり。
    ある日、そんな彼女にダンスを申し込む男性が―
    かつて天使と評された顔に、戦争で醜い傷を負って以来社交界から遠ざかっていた伯爵エイドリアンだった。
    やがてふたりは継母の目を盗んで逢い引きを重ねるようになるが…
    エイドリアンはクラリッサの周りの事故の多さに不審を感じ始め―
    ユーモラスなラブロマンス。

    主人公ふたりが相手を想うあまりに自分の外見上の欠点を必要以上に深刻に考えて、じれったいけど可愛らしくて微笑ましい-
    ヒロインが素直で無垢で知りたがりだから意外とホットでした-
    周囲にも極悪人がいなくて善人が多いです。
    事件も犯人バレバレだし、簡単に吐露しちゃうし許しちゃうし…継母に関しては特に、ちょっとどうよ?と思わなくもないけど…そういう優しい物語世界なんだと納得。
    しかしこのタイトル…原題のLove Is Blind恋は盲目のままで良かったのでは?

  • 最初から最後まで面白かった。
    ヒロインの王道的主人公性格が大好きなら読むべき。苦手な人には不快かも…。
    ストーリーは先詠みできたけど、やっぱり最後まで読んで楽しかった。
    一番好きなシーンは、ヒロインと継母の仲直り?新しい関係になったところw

  • 裏表紙のあらすじ紹介が面白すぎてつい手に取った。表紙・タイトルと内容のギャップがすごい。ミステリというよりは限りなくラブラブなコメディに近い?
    海外のラブコメを読んだのは初めてだけどいろいろな意味で衝撃的だった。

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著者プロフィール

リンゼイ・サンズ Lynsay Sands
カナダのオンタリオ州出身。1997年のデヴュー以来、ヒストリカル、パラノーマルを中心に多数の作品を発表。
ユーモアあふれる語り口と綿密に練られたストーリーに定評があり、その作品はオランダ、ドイツ、ロシア、韓国ほか世界各国で翻訳され、多くの女性読者の支持を得ている。
本を読むのも書くのも大好きで、執筆しているときには、自分が創造主になった気分を味わっているという。
読者に日々のストレスを忘れさせ、笑ってもらえる小説を書くのが理想。

「2021年 『ハイランダー戦士の結婚条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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