甘い運命 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576100173

感想・レビュー・書評

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  • チョコレートとかスイーツの甘い香りが漂ってくるかのよう。でもお話自体は甘ったるい感じではなく、ほどよくビターだった。もともとノンケだし相手は年も離れた教え子だし、自分はもういい歳したオッサンだし、そんなこと…アセアセ…ってなる先生が微笑ましく、無理がない展開でよかった。

  •  甘くて痛くて切ない話。

     樫崎一は、実家から距離を置いて、一人で生活していた。
     そんな中、アパートの隣人と知り合ったことをきっかけに、傷害事件を起こしてしまう。
    「どこにも自分の居場所がない」
     と思う一に、居場所を与えてくれたのは、高校時代の担任・湯原と、まだ幼い海だった。

     一緒に暮らすうちに少しずつ、家族の温かさを知っていく一だが……

     という話でした。
     自分が生まれてきた家族がうまくいかず、自暴自棄になっている一。
     そんな一が誰かに必要とされることで少しずつ、自分が囚われていた寂しさから解放されていく話だと感じました。
     そこをすごく丁寧にかける作者さんは、素晴らしい作品を作れる人だなあ……と思います。

    一の寂しさがすごくすごく胸に刺さるのと、「家族」ってなんだろう? ということを考えさせられる。名作でした。
     
     別の本のスピンオフのようですが、これだけでも十分面白く読めたので、オススメします。

  • 「愛と混乱のレストラン」のスピン。パティシエ・一と元担任・湯原。自分の生を否定して生きてきた一が切なくて、何度も泣きました。湯原と海の2人に愛する事、愛される事を教えてもらい幸せになっていくー。静かに心に染み込んでくるようなお話でした。後半、湯原視点のお話もあり、ここで一のワンコぶりが(ドーベルマンですが)可愛いなぁと思ってしまった。

  • 読後感ほっこり。主人公(攻)のバックボーンが丁寧に書かれていて、感情移入しまくってキュンキュンした。本編のキャラが出てくるのも時系列がわかってニヤリ。

  • 本編未読だけど楽しめた。痛々しくて途中読んでるのが辛かった。
    BLとして萌えるとかいうよりひとりの人間のドラマのような。
    とても温かな気持ちで読み終えた。でもやっぱり海ちゃんには側にいてほしかったな。実の父親なら仕方ないんだろうけど切なかった。

  • 随所に言葉の宝石が隠れてる本、切なくて苦しくて、そして優しい。

  • 海と髭のエピソードが非常にかわいらしかったです。

  • 愛と混乱のレストランのスピンオフ。パティシエ一のお話。
    こちらも痛い部分が容赦なく描かれていますが、丁寧な心理描写で読ませてくれます。
    ただメインのふたりがあまり好みではなかったのと、いくつか引っかかる部分があったので。

  • スピンオフ作品。
    このシリーズは全部面白かった。
    一の人生、生まれてからの人生と挫折
    そして生きなおすお話。

    序盤はラブ話とかどうでもよくなるくらいのドラマでした。
    もうなくても満足だわ・・とか思ってましたw

    子育ては自分も育てるって言葉が染み入りました。

  • いやーーーよかったーー!!!序盤からすでに泣かせにかかってくる高遠さんとの戦いだったけど、揺すぶられながらもなんとか勝利した感じでした。何度かうるっときました。あーよかった幸せになってくれて!
    後半のラブラブ先生追い詰め編がすごく甘ったるくてまさにチョコみたいでした。一ダースのチョコとキスがやらしくて萌えた。さすがプロです攻めくん……
    どんより青年が立派な年下攻めに育ってく話だったと思います。いい年下攻めだいちくん……好きです。エロに積極的ないちくんかわいい。海ちゃんの話もまた読みたいな~

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