愛をささやく夜明け (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション フ 13-1 闇の一族カルパチアン1) (二見文庫 フ 13-1 ザ・ミステリ・コレクション 闇の一族カルパチア)

著者 : クリスティン・フィーハン 島村浩子

• 二見書房 (2010年3月23日発売)

感想・レビュー・書評

[ねこさんの感想 · 2017年1月28日]

風変わりな物語と聞いて読んでみた。ヴァンパイアの始まりのような物語で、現代の設定だけど血生くささや土臭さ、自然の美しさと命を尊ぶなど相反する事柄を同時に表現する独特な世界観。結果オーライだったけど、会話の内容の流れががしっくりこないシーンが多くて、なんだか違和感がつきまとったりした。ヒーローとヒロインが一つの魂を分け合う存在で、片方が死ぬと生きていけないから、お互いの安否を最重要視する中で、善良な心が美点とされるヒロインの行動の考えなさに、結構冷ややかな目で見てしまった自分。そのヒロインの心の優しさが鍵でもあるから、そうなるべくして話が広がるにしても、仕事で殺人犯の心を追跡したくらいなら、もう少し賢く立ち回れる気もするのになーって残念な気持ちが。一番好きなシーンはヒロインがついにシェイプシフトして空を飛ぶところ。楽しそうで周りが癒される。色々荒いけど、それでもパラノーマルの黎明期に発表された作品とあとがきでわかったので、次作に期待して続編は読もうと思う。あとグレゴリの作品が読みたいのに翻訳されてないのがすでに残念。

[蛙子さんの感想 · 2013年6月21日]

《カルパチアン　１作目》　　今回の主人公の魅力がいまひとつだったし、怪我をして治すの繰り返しでページ数が多い割に内容が物足りなく感じた。　　　

[Fernandoさんの感想 · 2013年3月26日]

果てしないカルパチアン・スパイラル（Mさん、ナイスネーミング！）の始まり。　迷走する霧を抜けられた読者だけがカタルシスを・・・得られるのか！？　これ！？

[つきとさんの感想 · 2011年4月25日]

http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-233.html

[rosymarkjpさんの感想 · 2011年2月28日]

＜闇の一族カルバチアン＞シリーズの第１作目
－あらすじ－
この孤独から救い出せるのは、運命の伴侶(ライフメイト)だけ――
特殊能力を持つアメリカ人女性と闇に潜む種族の君主が触れ合ったとき、ふたりの運命は……

特殊能力を使って凶悪殺人犯の追跡を完了したレイヴンは、休暇で人里離れたカルパチア山脈に来ていた。
ある夜明け、あまりに強い孤独を抱える存在に気づき、思わずテレパシーで接触を試みたところ、なんと相手は
何百年も続く謎の種族 “ カルパチアン ” の君主ミハイルだった !
彼女こそがライフメイトと確信したミハイルに対し、その傲慢で尊大な態度に反発するレイヴン。
しかし、やがてお互いを求めずにはいられなくなり……謎につつまれた闇の種族の物語が、いま幕を開ける!
－感想－
シリーズの一巻目というより、Dark Seriesの世界を説明付ける序章のような内容。 展開がゆっくりなので、一度読書を止めていた。 ２作目を読んでから、再度読み返した。

[fyukawaさんの感想 · 2010年9月3日]

絶対的な力があると反対に絶望するのかもね。

[ToriTori07さんの感想 · 2010年6月9日]

2010年6月7日読了。

少数民族として描かれるヴァンパイアの一族は新鮮。
生涯のライフメイトを得られないと、心をなくしてしまうという設定も面白い。
魅力的な登場人物がいっぱい出てきてるので、今後の展開に期待したい。

が、このお話の主人公二人のラブラブぶりに最後の方はちょっとうんざりしてきちゃった･･･。

[yuraさんの感想 · 2010年3月27日]

シリーズ一作目なので、これからという感じ。HOTシーンが多いわりに、情熱とか切迫感みたいなものが、行間から伝わってこないなあ。次作に期待。

[Renさんの感想 · 2010年3月26日]

〈闇の一族カルパチア　１〉ヒーローの伴侶となるヒロインもエンパス。ヒーローは代々続く闇の一族のトップで命令する側だからヒロインへの要求もすべて命令形。そりゃ怒るわなヒロイン。前半は飼い主（ヒーロー）とネコ（ヒロイン）のようだ。反発しながらもイチャついている。後半は　カルパチア一族を全滅させようと狙っている奴らとの死闘だが　主人公達は揃って危険な目にあうしハラハラドキドキさせられた。こんなに前半と後半が違うイメージの内容も珍しい。うける印象がまったく違うんだから・・・。ここでのヴァンパイアは悪だな。カルパチアもヴァンパイアも血を糧としてるが善悪がはっきり分かれている。元が同じなだけに複雑だ。