感染爆発(パンデミック) 恐怖のワクチン (二見文庫 キ 6-5 ) (二見文庫 キ 6-5 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2010年4月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576100562
感想・レビュー・書評
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祥子は教授命令により、秋から病原体研究所に研究員として配属されていたが、ある日突然、その研究所の阿山教授が高熱と痙攣を起こして倒れて亡くなる。何らかの感染症が疑われたが、同じ研究所で働く藤島冴悧(さえり)には思い当たる節があった。教授は2日前に自らに新型インフルエンザのワクチンを注射していた。この発作はそのせいなのでは?
祥子&乱風シリーズ第4弾。一言でいえば、副作用が出た患者の存在を無視してのワクチン接種を推し進めた行政・その時の関係者に対する復讐の話。”新型”ということで必要以上に煽られたり、接種の優先順位を決められたりで、ワクチンは打った方がいいと私達は当然のように思わされているが、その病が絶対的な致死の病でもない限り、副作用のリスクを抱えてまで射つ必要があるのか?物語の中で祥子や冴悧が何度も疑問視しているが、確かにそこまで考えて予防接種を受けてはいないなぁと気づかされてた。自分の場合は職業柄、強制的に毎年接種させられているが、安全で当然だと思っていて副作用のことなど考えたこともなかった。このことが問題なんだろうなぁ。問題提議としてはいいと思うが、今回、物語としては盛り上がりも特になく、あまりおもしろくなかった。別に祥子と乱風じゃなくてもよかったと思う。
進行具合が気になっていたこのカップルだが、相変わらず別々に住んでいるし、名前も変わっていないが、第三者にはお互いのことを完全に「夫」「妻」として紹介している。結局、結婚したの?してないの?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再び、美人女医とスーパーデカコンビ。
かなりエンターテイメント色が濃くなってきた。多くのどんでん返しも作っており、腕が上がったという感じがする(偉そうに言うわけではないが)。
読み手が酔っぱらいだったからか、イマイチ真相がわかりにくいのだが、、伏線なしでいきなり暴かれる真実という点が少し残念。新幹線の中の殺人はいったい誰が?って点が読後にも残っているのは、酔っていたせいかなぁ。