- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576101651
感想・レビュー・書評
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朝丘作品は時々途中で投げ出したくなる。つまらないからではなく、さりげない風を装った濃密な心情の描写に読みながら痛手を負うからで、木原作品とは違った痛みにあふれている気がする。だから新しい本を読む時は覚悟して読む。
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相手を思う気持ちが切なかったです。最後にはハッピーエンドだと分かっていても切なくなりました。朝丘戻さんの作品は日本語が丁寧で読みやすくて面白いですね。
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痛々しい。常識的で固い家庭で育った人って同性愛者でも異性愛者でも好きな人との関係を深めていくときこんな感じなのかなって思った。大変だなあ。。
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朝丘さん2冊目。朝丘さん好きなんだけどなかなか見つけられなくて読めてない。これも大好きなお話でした。個人的には逸人さん、受かと思ってました。
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朝丘さんの作品を初めて読んだのが「坂道のソラ」だったためか、今朝丘さんの作品を集めて年代の古いのを読むとどうしても文章の拙さが目についてしまう。
このお話もテーマの選び方はいいと思うのだけど、話の進め方が各所強引で、1本の綺麗な道が見えて来ない。
とはいえ、個人的に好きなキャラクターが動いてくれたので、評価を下げることも出来ずにこの評価です。
けなげな男の子が好きなら読んで良し、、かな〜
登場人物の名前の付け方がイイ -
元義兄と元義弟の話。
逸人さんの葛藤に胸打たれました。自分の家庭環境や”病気”によって、だからこそ家族をつくりたかった、結婚したかったっていう思いに。
読んでいる途中で一瞬、逸人さんが受けかと思うくらいにヘタレてました。そんなはずはなくてホッとしました。 -
レーベルがシャレードということで、ちょっと大人向けな感じ。
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表紙がきれい。透明感のある文章もきれい。
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きっと二人は想い合ってるのに、行き着く先が見えなかった。最後までハッピーエンドになるのか不安になりました。お姉ちゃんが強くて好き。家族を思いやる優しさとか、温かい気持ちを教えてくれる話でした。とりあえずの形で収まった二人だけど、ずっと悩みながら成長していくんだろうな。家族をとても大切にするお話でした。
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大学生の岩瀬一は離婚した姉の元夫である逸人に惹かれていて、別れた後も頻繁に彼の経営する喫茶店にお手伝いとして通っている。
元義兄を慕う気持ちが恋だと気付いて気持ちを伝えようとするが頑に拒否されてしまう。
思いあう気持ちとか切なかったですけれど、朝丘さんの何気ない会話が好きなんですが、このお話だけは心に響きにくかった。
じっくり恋が実って行くのはいいのですけれど、もう少し胸がキュンとなる雰囲気があったらよかったです。 -
大筋は、高岡ミズミさんの『不機嫌なエゴイスト』に似てるかな。
あっちは義兄弟ではないけれど、年下の子を好きになっちゃって
わざと遠ざけようとしたり頭の中ぐるぐるになっちゃう大人の男のお話。
この作家さんは心の機微の表現が繊細なんだよなー。 -
元義兄(喫茶店マスター)・玖珂逸人×大学生・岩瀬一
切なくて落ち着いたお話の進め方は、朝丘氏の得意とするところだと思う。
読者には、初めから思い合っているとわかっているが、一が自覚するのは少し後。それからの一に躊躇いはない。
義兄弟であったことが高いハードルの一つになっているが、自分の性癖を『異常』と言い、一を引き込んではいけないと気持ちを抑える逸人の気持ちも悲しい。
BLに出てくる女性は、すごくいい女かすごくいやな女に二分されるような気がするが、このお話にでてくる女性、一の姉・真と友人・加奈の存在は明らかに前者。懐深く、気風もいい。 -
浅丘さんの作品は、劇的なシーンでなくても、ふとしたセリフや文のたった一行で涙がでます
夏の朝顔が咲いた庭や、海辺のカフェといった、作中の舞台がとても素敵でした -
朝丘さんの文章が凄く好きです。
出来ればこの作品は一の目線だけで読みたかった。
それだけでも逸人の葛藤は手に取るように分かる。
一冊で終わるのは勿体無いお話だと思います。
まだこの二人には沢山の試練が待ち受けています。
是非続編を書いてほしいです。 -
やわらかくて綺麗な話だなーと思った。サブキャラクターも魅力的で、このさきが読みたいなあ、と思わせる
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2010/11/25読了。
「幸福を得るためには、なにを失ってでも得たいと願う覚悟を、相手に理解してもらうことが必要なのかもしれない。」