哀しみの果てにあなたと (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
4.05
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (582ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576110059

感想・レビュー・書評

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  • ☆3.5

    両親が亡くなりアメリカからイギリス貴族の親戚の元へ引き取られることになった姉妹。姉ヴィクトリアは妹と引き離され、自身の息子との結婚を画策する公爵である従伯父の元へと送られる。公爵の庶子であるジェイソンは妻子を亡くし結婚は二度としないと決めていて…。

    久々のヒストリカル。
    ジュディス・マクノートだから安心して楽しめる。
    想像よりもシリアスではなくコメディチックに感じたかも。
    ヒロインは美女でその上性格も良くて魅力的でとよっぽどの人間じゃない限りこの女性に絆される。
    ヒーローは養母に虐待されて育ち、妻には裏切られ愛する息子を亡くし心を凍らせて生きてきた状態。
    そういう愛を知らない冷たく孤独なヒーローの心を溶かし温かい愛で包んでくれるヒロインってこれもうロマンスの王道だと思う。
    エピローグがあればなお良かった。
    ただヒロインの結婚を約束した幼馴染が可哀想な扱いで気になった。

    Once and Always 1987

  • アメリカからやってきた貧乏だけど人間としては完璧なヒロインと、しゃれにならない悲惨な過去を持つヒーロー。
    愛してはいけないと言いながら、ヒロインに愛してると言わせようとベッドで技巧を凝らすツンデレヒーローが可愛いらしい。
    しかも、それがヒロイン本人にバレてるのが何とも(笑)
    ヒーロー伯父が良い人なんだけど、諸悪の根元すぎて、ヒーロー、ヒロインとヒロインの婚約者、あとヒロイン父に土下座して謝れと言いたくなった。

  • アンドルーが可哀想。

  • 30才侯爵+18才女伯爵[more]<br />医者である父の手伝いをしていた明るく優しく気が強い美女ヒロインと、義母からの虐待と妻の裏切りで女嫌い(でも愛人あり)のハンサム金持ち侯爵。背中に傷跡あり。<br /><br />面白かったし上手く纏まってるけど、傑出したところがないというか…。なので★3.6<br />ヒロインの元恋人が気の毒…。母親の言いなりに旅行になんか行くから〜と言ってしまえばそれまでだけど、公爵は自分がされて辛かったことを人にするのは平気なのね。所詮お貴族様なんてそんなもんよね。<br /><br />バレあらすじ:<br />ヒーローは生まれたとき、実父である公爵家次男が宣教師としてインドへ行く弟に押し付けたため、実父の甥ということになっている。<br />公爵家次男はヒロイン母と恋に落ちるが、ヒロイン祖母に反対される。その後ヒロイン母は医者であるヒロイン父とアメリカへ。公爵家次男は兄が死に公爵になる。<br />跡取りがない公爵は、インドで起業し成功をおさめ妻子と暮らしているヒーローを「息子(孫)に爵位を継がせよう」と説得しイギリスへ戻らせる。しかし妻が駆け落ちし、金欲しさに息子を連れていたため、船が沈没して共に死んでしまう。<br />ヒロインの両親は仲は良かったが妹が生まれてからは性交渉を断っており、ヒロインは父から、愛してくれない人と結婚してはいけないと言い含められる。<br />ヒロインの両親が事故で死に、公爵に引き取られることになると、H/Hが顔を会わせる前に公爵が婚約発表してしまう。<br />ヒロインはヨーロッパ旅行中の幼馴染の恋人が迎えに来ると信じているが、社交界デビュー。ヒーローがヒロインとは結婚しないと断言するので、公爵がヒロインの婿候補を選んでも、ヒーローは若いの背が低いの乗馬姿がだめだの好きじゃないのと難癖をつける。<br />5週間後、ヒロインの恋人が親戚と結婚したという手紙が恋人の母から届く。ヒロインは屋敷を出て働くと言うが止められ、泣く泣く結婚相手を探すことになる。ヒーローはマメにヒロインの面倒を見、ヒロインをめぐる決闘に巻き込まれたため、ヒロイン愛人説が濃厚に。<br />公爵が心臓発作を起こし、H/Hが結婚しないと死んでも死に切れんと頼み、二人は結婚。<br />お決まりのすれ違いと和解。<br />そこへヒロインの元恋人が迎えに来る。<br /><br /><blockquote>1819年。父の気高さと母の美貌を受け継いだ娘ヴィクトリアは、事故で両親を突然亡くし、妹とともに母方の英国貴族の親戚に引き取られることに。初恋の幼なじみに想いを残しつつ、やむなく米国から英国へと旅立った。<br />そして親戚の公爵を訪ねるが、目の前に現われたのは公爵の甥のジェイソン。<br />公爵の企みによって彼との婚約発表がされたと聞かされる。お互い意に染まない婚約に反発し合うものの、尊大なジェイソンの思わぬやさしさにふれ心をひらきはじめた矢先、意外な人物が彼女のもとに……<br />原題:Once and Always</blockquote>

  • 美しく、凛とした、情の厚いヴィクトリアはマクノートらしい魅力的なヒロインなので読んでて素直に楽しめます。幼少のころから前妻にまで苦悩ある人生を歩んできたヒーローも、大変魅力的です。二人のハッピーエンドにいたる道のりは、変な陰謀とかがあるわけでは無く悪人も無しで、真っ直ぐで爽快です。ヒロインの幼馴染も魅力ある男性だっただけに、彼の幸せになる短編が欲しいと思わせられます。HQづくしの口直しに読み返しましたがマクノートには珍しく1冊でまとまって読みやすいし、10月の新刊もより楽しみになりました。

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