好き色センチメンタリズム (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 74
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576110363

感想・レビュー・書評

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  • 最初は孤独を望んでいた主人公が、徐々に心を開いていく過程が読んでいて温かくなりました。
    表紙、挿絵がとても素敵だと思います。

  • 大好きな坂井先生の本だけど、これは私には合わないかな。

    睦月(受)の気持ちは理解できるから問題ないけど、楠木(攻)の気持ちが通じなくてでも睦月が欲しくてほぼ強姦って…
    でも、最後はちゃんと心を晒したからいいか。
    いい味だしてたのは小谷くん。
    彼の存在に救われた。

    しかし、井野の最低さは異常。
    窃盗に虚偽。犯罪レベルじゃん。
    しかもいい顔して纏わり付いて、楠木に対する敵対心で睦月を傷つけるとか。
    幼稚な男過ぎて。
    物語だとは分かってても、許せないタイプ。

  •  狩野睦月は、二人の兄にいいように扱われる騒がしい家庭環境で育ったせいか、一人を好んでいた。
     ところが、周囲にはそんな睦月が不思議に見えるようで、あれこれ気にかけてくる。
     それを睦月は失礼にならない程度に相手をしながら、かわしていたのだが、そこに容姿よし、育ちよし、派手な噂に事欠かない楠木徹司が入ってきたことで、睦月の周囲が騒がしいことになってしまう。

     元々、睦月に時折話しかけていた井野修平は楠木のことをライバル視していて、まるで楠木に対抗するかのようにますます執拗に、話しかけてくるようになる。

     そんな自分の周囲を取り囲む状況を、睦月は迷惑に感じ、放っておいてほしいと強く願う。
     ところが、ある日、睦月のかばんが少し目を離した隙になくなってしまい、おまけに教授にレポートの丸写しを疑われる事態になってしまう。
     奨学生である睦月にとっては、単位を一つ落とすことですらも命取りになってしまう。
     そのどちらをも、どこからともなく現れた楠木に助けられる。

     さりとて、必要以上に楠木に近づこうとはしなかった睦月だったが、風邪で倒れた楠木を、楠木の友人に頼まれて睦月が介抱したのをきっかけに、期間限定で住み込みの賄いのアルバイトを頼まれてしまう。
     断ってもいいはずなのに、断りきれなかった睦月は「割がいいから」というのを理由にして、そのアルバイトを引き受けることになってしまう。
     ところが、同居生活が始まると、いつしか睦月は楠木を妙に意識してしまうようになってしまう。

     という話でした。
     過去の出来事や、生育環境諸々から、あまり周囲と積極的に関わりたいと思っていなかった睦月が、楠木と関わることで、少しずついろんな人と交わるようになり、恋をするまでの話。

     最後、妙なところで短気な楠木が暴走して、一瞬こじれるんじゃないかと思ったんですが、実は楠木以上に肝が据わっているのかもしれない睦月のおかげで、大事にならずにハッピーエンドになりました。

     睦月の不器用さがかわいい話だったんですが、実は負けず劣らず楠木も不器用だったんじゃないかな、と思います。
     不器用×不器用ですかね?

  • 学生実業家×学生。
    朱生さんには珍しい話のパターンかな、とか。や、関係の転機が。
    小谷が大変存在感あり、いい感じ。

  • 脇役の小谷が凄いいい。もしかしたら主役達より良かったと思えるかもしれない。
    最後の展開はもっと盛り上がれば良かったのに、けっこうあっさり気味でちょっと物足りない印象。

  • 大学生活の描写がよくて、最後までエロがないうえ、キレるのはどうかと思うが、話は、距離を縮めていくありさまがよくてけっこう好き。

  • 一気に読んでしまった。ごはんおいしそうだし、ふたりとも不器用だし、よい保護者的?キャラがいるしで満足っ。経験豊富な「恋」の初心者は、唐突でおもしろいな…。

  • 坂井さんにしては珍しい攻めというか、無理やりHなんてものを読ませて頂いて結構新鮮でした♪こういう展開って少ない坂井さんなので、それだけで満足してしまいました。

  • 受の睦月は冷たいわけではなくドライな感情しか持ち合わせていない。その睦月が人を好きになっていく過程がじわじわと心に沁みていく感じがします。

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