家計簿課長と日記王子 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 148
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576131375

作品紹介・あらすじ

電機メーカーに勤める三十四歳、課長、独身の室木周平。ゲイと自覚しているが恋人ができたことはまだ一度もない。そんな周平の唯一の趣味は、家計簿をつけること。極度の倹約家で、安いという言葉が何より大好き。しかし、周平の住む寮が火事で焼けてしまう。家賃が安いところ、ただそれだけを条件に会社が新たに用意したアパートへ移ることになった周平だが、同居人がいることが判明。相手は社内の女子殆どすべてが彼のお手つきと噂の、営業部の王子こと伏見和親で…。

感想・レビュー・書評

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  • 社内で評判のイケメン王子(ノンケ)×倹約家課長(ゲイ)。

    初めは課長のみみっちさにひえ~と思いましたが、
    そうなった理由もちゃんとあったし、
    何より自分が人よりせこいと自覚があって、
    人にそれほど迷惑をかけていないから許容範囲でした。

    攻めはスパダリ的な王子様かと思えば、
    日記をこまめにつけてる大人しめ男子で
    姉のイケメン教育により女にやさしいため
    えらくもてちゃうけど内面知られると振られるという
    若干残念男子。

    この攻めの存在がいかにも少女漫画的なんですが、
    程よく夢を見られて楽しかったです!
    程よく残念で程よく強引。
    さえない私に王子様が!っていう王道パターン。
    でも王道って癒されます。

    受けが仕事面では人に信頼されていて
    トラブルにもテキパキ対応するのが好きでした。
    あのシーンはこの作品の一番の名シーンだと思う。

    そして、エロ。ノンケと童貞ゲイの男は初めて同士。
    ハアハアしながら「できるところまで」っていいつつ
    結局最後までやっちゃうのがハラハラしてよかったです。
    我慢できなくて強引に、じゃなくて
    かなり終盤まで攻めが我慢してて偉かった。
    最後はちょっと我慢できなくなったけど
    先っぽ入ってたらそりゃ我慢できんよね…。
    あの「先っぽだけ」っていう男には常々
    意味が分からんと思っているのでこれは納得。

    攻め視点がなかったのは残念です。視点変更スキー。

    夏水さんの挿絵にイメージぴったり過ぎました!
    ピッタリっていうか挿絵に話合わせたの?
    って思うレベル。コミカライズが容易に想像ついた。

  • 良かった。
    海野さんは話のつくり方が丁寧で、後付ではなくちゃんと伏線も張ってあって、好感のもてる話を書く作家さんというイメージ。今回は特に受も攻もどちらもキャラが良く、萌えどころもあって楽しめました。
    主人公、課長なのに可愛いかったな~攻もいい意味で普通の人で良かった。
    ただ、恋愛面ですれ違いかけたのを、いくら部下的立場とはいえ仕事でフォローしてあげたから見直されて…というのは個人的には物足りなかったかな。それ以外はその後のイチャイチャ話も読んでみたいぐらい面白かったです。

  • 営業部の王子こと伏見×童顔で倹約家の課長・周平。
    ふたりが一緒に住むことになり、お互いの価値観の違いに気づいて歩み寄り、少しずつ心の距離が近づいていく過程がほんわかできゅんとしてよかったです。
    伏見の見た目とのギャップがよかったです。それに柔軟で相手の意見をきちんと受け入れられるのがいい。恋愛面で意外と普通の男の子な反応が可愛いかったです。
    周平はカミングアウトするくだりとかおもしろくて可愛かったです。はじめての恋愛にドギマギしたりいちいち素直に反応しちゃうところがとても可愛らしかった。
    最後はとっても甘々でした。

  • 王子(少々浪費家)×倹約家(ドケチ)
    火事で安い社員寮を出る羽目になった倹約家な課長が、会社の別部署の部下で派手な噂がある王子とルームシェアすることに、というお話。

    ケチではあるけれど、価値観を押し付けたり強要したりしないので、読んでてモヤっとするとこはありませんでした。仕事が出来る課長はかっこいいな~!

  • リーマン課長×平社員
    周平は30代課長にも関わらず、女子社員と一緒にお弁当食べてても意識もされないくらいの童顔のあたりさわりのない課長。とにかく日々は倹約の毎日で、部署も購買関係。ある日会社の寮が火事になり、他部署の王子と騒がれている伏見とルームシェアすることになる。
    見目も良く、人当たりも良く、ワインとか飲んでそうと噂される彼は、その一方で女子社員に手をつけまくりという黒い噂も。
    しかし一緒に住んでみると全然気取ってなく、どちらかと言うと男子学生みたいな男だった。
    しかし周平は電気つけっぱなし、コンセント差しっぱなし、風呂も沸いてるのにさっさと入らない伏見にストレスが溜まるくらいの倹約家。
    察した伏見はちゃんと話を聞いた上で、できるだけ歩み寄ろうとしてくれる。周平がゲイだということもバレてしまうが、それについても気持ち悪がらずにいてくれた。それでもどうしても突然ダイニングテーブルを買ったり、100円ショップで気楽にカゴに入れていく伏見と歩み寄れない周平。伏見はちゃんと向かい合って、その理由も理解して励ましてくれた。そんなとき、周平は伏見の日記に自分のことが書かれているのをチラッと見てしまい、そのまま読むと課長のことが好きかもしれないと書いてあり、意識してしまうが…。
    好きって言われると好きになる。って言う最初に出てくる女子社員の会話がキーワードのお話ですね。
    それにしてもここまで価値観の違う二人が一緒に暮らすのは現実的には厳しいよなぁ。と思わなくもないですが。伏見はなんだかんだで結構懐広いと思います!!

  • うるうるできゅんきゅん。。ツボだわ。いいわあ。

  • 冴えない地味なウブな歳上と歳下でモテモテな王子がある日同居することに?!

    って、少女マンガですね…BLである必要が見出せず…

    いくらBLがファンタジーとはいえ34歳童顔男が可愛いのか?
    ケチな理由も弱いような。せめて切り詰めてて両親に仕送りしてるくらいの理由がないと、タダのドケチにしか見えないような。

    甘ーいベタな展開が好きなら良いのかもしれないけど、うーん。

  • 価値観がまるで違う二人が理解てゆく過程が良かったです。ここまで金銭感覚が違うのも面白い試みですね。課長のキャラクター設定に少々無理がある気がしますが、BLだしまぁご愛嬌でしょうか。

  • あ、あまーい!!!電機メーカー購買部課長の室木はゲイだけど今まで付き合ったことはない。節約を通り越した倹約っぷりだが住んでる寮が火事で焼けてしまい総務からルームシェアを勧められ一緒に住むことになったのは何かと派手な噂のある営業部の王子、伏見だった。途中まで課長の倹約っぷりに耳が痛くなったんですがw伏見が自然に王子っぷりな態度で接してたり、苦痛でしか仕方なかったのに段々一緒に暮らすのが楽しくなってる課長が可愛くて。告白シーンは胸キュンでした。そこからはもう甘々!読み終えて表紙がまた素晴らしい!星が降ってる!

  • 私が毎日家計簿を付けてるのでタイトルに惹かれて買った本(笑)
    34歳で童顔でチビ?の節約命の購買部・課長室木と
    営業部の見目麗しいイケメン王子・伏見。
    たいして接点のない2人
    しかし室木のが社員寮が火事になり
    焼け出され会社の用意したアパートで伏見とルームシェアする事に。
    色々噂の絶えないイケメン王子・伏見は
    見た目と違ってちょっとガサツな普通の男子。

    自分の言いたい事が言えず
    思わず自分がゲイだと言ってしまった室木だが
    普通に接してくれる伏見の態度に安心。

    家庭環境も価値観も違う2人だけど
    徐々に共同生活に馴染んでくる。

    この節約命の室木は子供の頃のトラウマで
    倹約家になったが伏見と暮らすうちに…(〃艸〃)ムフッ





    初めての恋愛にドギマギする室木と
    そんな課長にゾッコンな伏見君c(>ω<)ゞ

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著者プロフィール

海野幸 Sachi Umino
身体がゴリゴリに固まっているのでストレッチポールを購入しました。
仰向けに寝転がると胸の辺りで『ぼきゃらっ!』という音がして、これは人体から発せられても大丈夫な音なのかと不安になります。

「2019年 『悪い男には裏がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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