強面の純情と腹黒の初恋 (二見書房 シャレード文庫)

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 146
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576140506

作品紹介・あらすじ

高校で数学教師をしている双葉は素の状態が剣呑で誤解されやすいタイプ。そんな双葉の下に副担任として梓馬がやってくる。双葉と真逆の、爽やかで人好きするタイプの梓馬はたちまち生徒たちの人気者になるも、他愛ない日常のやり取りで双葉との距離も縮めていく。酔った勢いでキスされたことも影響し、梓馬のことばかり考え挙動不審になってしまう双葉だったが、ある日梓馬の正体-自覚のない素人を開眼させるのが趣味の生粋のゲイ-を知ってしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • 木下けい子さんの挿し絵がぴったりの話だった。
    目つきの悪い猫背のくらーい数学教師が
    実は甘いもの好き、捨て猫ほっとけない、
    実は生徒に慕われる熱血教師というエピソードの
    積み重ねで可愛く思えてくる・・うーん思えない・・。
    教師としてはすてきと思ったけど、百戦錬磨の
    性悪タチがどーしてそんなに胸わしづかみにされたのか
    わかんない。
    これなら「この佳き日に」の方がすき。

  • 積本崩し。新任英語教師・梓馬×強面数学教師・双葉。一人で塩や塩辛をつまみに焼酎飲んでそうな双葉が、実は甘党でイチゴが大好き♪ 熱血漢な教師っていうギャップは梓馬じゃなくてもヤラれてしまうw 一生懸命な不器用さが良かったです。梓馬は、まぁやってる事は褒められたもんではナイですが、腹黒さはあまりみられなかったですね。どんどん双葉に嵌っていく様子によしよし!と思いながら読んでました。最後は結局双葉にメロメロだしね♡ 楽しく読了。

  • 教師×教師です。
    遊び人の攻めが受けを落としてやろうとして
    ミイラ取りがミイラ、という王道なお話。

    なのですが、徹底的にギャップ萌えを追求した作品です。
    ギャップ萌え自体も定番ではあると思いますが、
    読者がキャラにギャップ萌えというよりは、
    キャラがギャップ萌えにやられていく様子を
    ニヤニヤ読む感じです。

    序盤の受け視点で受けの気持ちを理解した後は
    ほぼずっと攻め視点になります。
    受けにとっては冴えない私に王子様が!ってパターンですが
    攻め視点から受けに惹かれた理由や
    受けの事をどれぐらい好きかがつづられるので
    ずっと口説かれてるような気持ちです。

    悪行がばれちゃった時はハラハラしましたね…!

    でも騙されてもいい!ってわりとすぐ言ってくれてほっとしましたw
    でもほんと騙されやすそうで心配です。

    受けが意外と熱血教師というのも好感度高かったし、
    攻めも受けに影響されていくのも清々しかったです。

    エロは初めての受けを気遣ってなかなか入れないのはよかったです。
    3か月もよく我慢したな~。
    万感の思いで迎えた初挿入はガッツいてる感じもあり
    それでいてちゃんと気遣っていて萌えました。

    とにかく攻めがメロメロになってるのが良かったです。

  • 教師×教師はツボな設定でした。
    互いに見た目と違う中身ってのも、好きな設定です。
    好青年に見えて実は遊び人で誠意のない攻が、生まれて始めて本気の恋を知ってしまう話は好きです。で、本性がバレて受に嫌われるけど、それでも諦められなくて必死で頑張る無様な姿に萌えます…
    そんな萌えを充分満たしてくれるいいストーリーでした。

    双葉も、見た目を裏切る乙女な内面にキュンとさせられてしまいました。姪っ子にもらったタオルとか、甘いお菓子が好きなところとか、ふとしたところでかわいさがにじみ出てるのが良かったです。いつもは頑なに自分の良さを否定して生きているので、細かいところに気づく人でなければ見落としてしまいそうな、かわいさ、やさしさなんですよね。
    始めは興味本位と手近ということで双葉を観察していたんだろうけど、梓馬は見逃さずにちゃんと気づくことができたのは果報者だと思ってしまいました。
    …その分、後々苛酷な忍耐と努力が試されていたのもスッキリさせられてよかったです。

    すごく良いストーリーだったと思うんだけど、双葉のビジュアルがちょっとすごすぎてもう少しどうにかならなかったかとwww
    梓馬はいかにもなカッコよさでイメージどおりだったので、余計に気になりました…
    イラストも不本意ながら萌えに影響することがあるんですよね。木下センセは好きなんですが。

  • 教師×教師

    って、あまり読んだ事なかった!
    話はタイトル通りです。
    王道ストーリーですが、そこは上手い作家さんなので切なくなりつつ面白かった。
    交互視点なんで、同じ場面を二度読むことになるのだけど全く飽きない(またかーと思わない)のがスゴイ!
    どちらの感情も良くわかって面白かったです。

  • 強面なのにホントは・・・の双葉くんそんな彼に惹かれ始める腹黒梓馬くん 海野先生のお話で好きなのは掛け合いです。キャラがとても動くので読んでて楽しい!友達マチくんもなかなか曲者で面白かったです。スピンオフ希望!

  • 海野さん、初読み。うん、好きなタイプの話。恋愛をゲームのように軽く捉えていた攻めが、無器用ながらも真摯な受けの外見とのギャップに触れていくうちに、ミイラとりがミイラになって…なお話。とても王道。受けと攻めのキャラも、詰め込みすぎず順を追って丁寧に描写されているし、ラストまでの流れも納得。良かった。
    でもなんだろう、何が足りない。何が足りないのか…と考えてみると萌えじゃないかと思う。多分、受けのキャラに萌えを感じなかったんだろうなー。萌えは個人によって合う合わないがあるから今回は惜しかったけど、好きな感じの話だったので機会があったらまたこの作者さんを読んでみたいな。

  • 教師先輩×後輩
    同い年ながら塾講師から転職してきた梓馬と担任、副担となり指導することになった双葉。
    怒ってるわけでも不機嫌なわけでもないのにいつも眉間にシワが寄り、近づきがたい印象を誰にでも持たれているのは自覚していてもどうしようもなかった。顔に似合わない甘党で、双葉なんて名前で、熱血教師で。
    しかし梓馬は何一つ笑うことなく双葉を受け入れてくれた。少しずつ気を許すようになる中で、酔って梓馬にキスされた双葉はゲイでもないのになんだかモヤモヤ。
    一方、誰にでも受けのいい好青年の梓馬は顔に似合わず腹黒で、自覚のないゲイを嗅ぎ分けてはその気にさせてサヨウナラする八方美人の軽い男だった。
    そんな本性を思いきってゲイバーに行ってみた双葉に知られてしまい…
    腹黒男の初めての純情って感じのお話なんだけど、なんだかんだと梓馬もそこまで悪い男じゃないよーな感じなので、いっそ突き抜けて悪いくらいでもよかったんじゃないかと考えなくもないんですが。
    もっと腹黒エピソードが欲しかったところですかね。
    見た目で得してる男と損してる男の話です。
    双葉かわゆい。でも何気にマチが気になりました。言いたいこと言って豪快な彼と、彼氏の小宮山さんの話も知りたいところです。
    マチにやりこめられてる梓馬がうける。

  • 徹底的にギャップ萌えに特化した恋物語でしたね。双葉より梓馬の心情の変化や脇との絡みが人間的で感情移入できた。双葉ももう少しニンゲンらしいならwよかったのにな。

  • 普通に面白かったです。
    腹黒というほど腹黒じゃなくて、カップル両方可愛くてキュンキュンしながら読みました。

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著者プロフィール

海野幸 Sachi Umino
身体がゴリゴリに固まっているのでストレッチポールを購入しました。
仰向けに寝転がると胸の辺りで『ぼきゃらっ!』という音がして、これは人体から発せられても大丈夫な音なのかと不安になります。

「2019年 『悪い男には裏がある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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